コミックス5巻発売記念:最強は
昨日2/5コミックス5巻発売されました!
特典などの情報はこちらの下の方か、活動報告をご確認ください!
皆様に楽しんでいただけますように!
アンネを連れて久々の学校見学に行くと、何やら怒鳴り合う声が聞こえた。
そっと声の聞こえる教室を伺うと、アリスとニックが言い合っていた。
「だから、そうじゃなくて!」
「いいや! 絶対にこっちの方が!」
巻き込まれると面倒な気配を察知して見つかる前にそっと遠ざかろうとしたが、さすが騎士と言うべきか、ニックと目が合ってしまった。
「フィオナ嬢、ちょうど良かった!」
絶対ちょうど良くない。
「お嬢様に近づく不届き者は倒します」
「アンネ、落ち着いて」
アンネがホウキを持って私の前に立ち塞がる。
アンネ、ニックを見たことは何度もあるし、騎士であるニックにホウキで立ち向かう気なの。あとホウキどこから出したの。
「不届き者じゃないぞ! フィオナ嬢の友だ! 筋肉の!」
余計な一言がついた。
誰が筋肉の友達だ、この脳筋。
そしてなぜかアンネがこの言葉で後ろに下がった。ここは食い下がってくれてもいい。
「アリス嬢が頑固なんだ!」
「頑固なのはこの人ですよ!」
たぶんどっちもどっちだと思う。
話を聞いてないけどそんな感じがする。
「何があったの?」
渋々訊ねる。
二人は私を見て叫んだ。
「最強の武器は剣だよな!?」
「バトルアクスですよね!?」
「……は?」
目が点になる私に構わず二人はもう一度言った。
「最強の武器は剣だよな!?」
「バトルアクスですよね!?」
聞き間違えではなかった。
「武器で争ってる?」
「「そうだ!(です)」」
揃って言われた言葉に私は微笑んだ。
どっちでもいい。
しかしそう口にする前にアンネが私の前に出てきた。
「聞き捨てなりませんね」
2人の前に立ち塞がりアンネは言った。
「最強なのはホウキです!」
何言ってるの?
「ホウキなんて武器じゃないじゃないですか!」
私もそう思う。
しかしアンネはアリスの言葉に首を横に振った。
「いいえ、ホウキは立派な武器です」
スッとアンネはホウキを出した。どこに出し入れしてるのそれ。
「まずリーチ力! 相手と距離を取りながらボコれます!」
ボコるって言っちゃってるよ。
「それならバトルアクスもそうですよ!」
確かにバトルアクスも長さはある。
「バトルアクスは重いじゃないですか。それと比べたら、ホウキはとても軽い」
アンネが軽々とホウキを持ち上げる。
「でも殺傷力が弱いじゃないか! 剣ならザクッだぞ!」
ニックがザクッと誰かを切る動作をする。
しかしアンネがチッチッチッ舌を鳴らしながら指を1本立てて揺らす。
「よく見てください」
アンネがホウキの先をみんなに見えるように持ち上げる。
「先っぽに刃物を仕込んでおくんですよ」
キラリ、といくつか小さな刃があるのが見えた。
「「うおおおおおお!!」」
途端にアリスとニックは興奮気味の雄叫びを上げた。
「か、隠し武器! 隠し武器だーーーー!!」
「憧れてたやつ! 憧れてたやつですーー!!」
ワーワーいいながらホウキに寄っていく2人と、自慢げにホウキを見せるアンネ。
そんな彼らを尻目に私はポツリと呟いた。
「私は槍派……」
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