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まりか、りじぇねれいと!  作者: めらめら
第3章 魔少女かくて還る
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旅路

 新宿への道のりは平坦ではなかった。

 三人は、道中で様々な冒険に巻き込まれた。


 リュウジは、ロリコンを憎む妖怪国際連合のベアード事務総長に捕まり、火あぶりにされかけた。


 間一髪でロリコン魔女裁判から逃れた彼を待ち受けていたのは、超絶の秘術で各々の銀河帝国領地を収めていたオーバーロード達の小競り合いだった。

 彼ら『冥府門業滅十魔王』の一人、『九頭竜六花(くずりゅうりっか)』に一目惚れされてしまったリュウジは、魔王衆の恋のパワーゲームに巻き込まれて地獄の恋愛曼荼羅を見た。

 リュウジに横恋慕の美少女魔王衆、『琉詩葉(るしは)』がジェラスメラメラで放った刺客が、リュウジを襲った。

 彼は前宇宙の巨大怨霊惑星『ヨミ』を蛹として羽化した魔眩蝶『プレトリアス』の人喰い麟粉に食べられそうになったり、高次元からアクセスした相手に片端から浸潤同化して爆発的に増殖する精神寄生系吸血凌辱魔『グリューン』の恒星系捕食網に巻き取られそうになったり、『影の国』一恒河沙の臣兵が互いに殺しあって、最後まで生き残った十二の人外魔将『魔影剣十二獄将』と戦うはめになったりした。


 コータは、夢の中で、彼を魅入ったエナに連れられ、南極を横断する巨大山脈やその高次に広がる平原を探検した。


 平原は、地上のあらゆる人の見る夢に接続されていた。


 蒼穹に飛来した第十二世代航宙一等軍艦『ドゥラエモフ』百億隻の大艦隊とアストロノミカル・ユニット・ロボ『バスター・アルティメス』の一個師団が、草原から立ち出でた超時遍在獣性『牙一族』、真死法調停者『ネオノミコス』、邪導戒律執行機械『ミートボールマシーン』と戦端を開いた。

 夢幻郷の電波大戦に否応なく巻き込まれたコータを護り、導いたのは、白銀の剣を振り楯を取った緋衣のベアトリチェ、エナだった。


 茉莉歌は、キノコ派とタケノコ派の血で血を洗う抗争に巻き込まれ、双方から改宗を迫られた。

 ついにキシリトールの野で全面衝突した両軍の戦いは、まさに熾烈を極めた。

 最後の決戦は、その機体に555基の太陽炉を搭載したタケノコの塊『ファイズオーライザー』が、キノコ軍を焼き尽くす凄惨なものだった。

 タケノコの勝利は目前だった。しかし彼らの諍いを物陰から窺う、第3の邪悪な勢力があった……。


 けれどもこれは別の物語、いつかまた、別のときにはなすことにしよう。


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