27.もしも渋谷で大地震に遭遇したら
もしも東京で震度7の地震が起こったら。
津波や地盤沈下のような二次災害も怖いけれど、建物の倒壊やライフラインの損壊だけでなく、過密した人口すらも危険だ。
飢えた無数の人々を抱えた、無法地帯となる可能性だってある。極限状態では何が起こるか予想もつかない。
渋谷駅は首都にいくつか存在する巨大なターミナル駅のひとつだ。2011年に起こった東日本大震災の時、東京23区は震度5で、揺れ自体はすぐ治まったけれど、交通網は完全にマヒした。
渋谷駅周辺も帰宅困難者であふれかえった。ドン・キホーテで買った歩きやすいスニーカーに履き替えて、国道246号線を歩いて神奈川方面に向かった人が何人もいる。
その時の教訓が、渋谷駅周辺の再開発にも生かされている。渋谷〇〇書店が入居している渋谷ヒカリエは、高度な耐震性能を持つ。
それだけでなく災害時に発生する帰宅困難者を、一時的に収容することも可能だ。スペースは5,500平米あり、館内には72時間分の予備電源もある。
一部のトイレは災害時も使用できるようになっており、1万3000食の食料や水が備蓄されている。
本当に万が一のことだけれど、もしも渋谷で強い揺れに遭遇したら。
この記事を思いだし、落ち着いて行動してほしい。









