本日火災が発生しました。火災の原因は、オナラです。
作者の私が言うのもなんですが、まさかの展開です。どうしましょう。
全く終わる気配を感じられず、私としては困っています。そのうえ、とうとう五人が揃う事態が発生しました。火災発生です。
ピンポーン……ピンポーン。
日曜日の朝、インターホンを鳴らす音が俺の幸せを奪った。
ここ最近の出来事で、なんとか貯まった書き溜めが底をつき、昨日はそれを取り戻すため遅くまで作業していた。そのため、朝の八時半から押されるインターホンに、失礼な奴だな! と憤怒した。
当然そんな失礼な奴の為に貴重な睡眠時間を割きたくなく、無視を続けていたが、ものの数回もしないうちに聞こえた声に、白目を向いた。
「すいません~。優樹さんはいますか~?」
普通、人の家を訪ねたとき、声を掛けるとしても下の名前で呼ばないだろう。それをまるで借金取りのようにドアを激しくノックして叫ぶのは、リリアしかいない! あの子は本当に、社会に適合出来るのだろうか不安になる。
まさかの訪問者に、眠たい眼を擦りながら渋々出る。
「うっせーな! 何しに来たんだよ!」
「あ、優樹さん。おはようございます。本日はどのようなご用件で?」
こいつは舐めている!
「オメーが来たんだろ! 何の用だよ!」
リリアの横にはヒーもおり、健康的な生活を送っている二人はシャキッとしている。
「実はですね。今日は大事な話がありまして、フィリアも来るので家に集まって下さい」
「はぁ? ……何だよ話って?」
フィリアを呼ぶほどの大事な話と聞き、一瞬連載とは関係ないと思ったが、道路に止めてある車に乗るジョニーを見て、おそらく連載についてだと思った。
「それは家へ来てからのお楽しみです!」
絶対連載の話だ! リリアは今まで、俺がジョニー達まで連載の話を知っている事を知らないため、あの二人を呼ばなかったのだと気付いていた。しかしすでにそれは暴露された為、リリアは堂々と全員の前で連載の話をするつもりだ。というか、ジョニーも折角の日曜日なのに、わざわざリリア達に付き合わなくていいのに……それは無理か。
「さあ早く着替えて下さい。九時にはフィリアが来てしまいます!」
別にそれは俺には関係ない話だ。リリア達が家で待機していれば問題無い話だ。それでも、俺が行くと言わなければ、リリアはずっとこうしている気がする。
「分かったよ。お前らは先に家に行ってろよ。俺も準備出来たら行くから」
「それは駄目です」
「何でだよ?」
「私も暇じゃないからです」
「嘘つけ!」
結局リリアは、俺が家を出るまでずっと玄関のドアをガタガタさせていた。壊れるって!
「お! やっとフィリアが来たみたいですね? 流石はフィリア。二分前に到着とはやりますね」
まだ眠気の取れていない俺に比べ、昼過ぎの子供並みに元気なリリアは、フィリアの到着を伝えるインターホンを聞いて部屋を飛び出して行った。
バタバタと乱暴に響かせ階段を降りる足音に、ヒーとジョニーも笑っていた。
「おはようございます。みんなで揃うのは久しぶりですね?」
部屋に入って来たフィリアは、相変わらず綺麗な長い黒髪をしており、ちょっとお洒落な服がそれに良く似合っていた。
フィリアは地元の役場に勤め、俺達の中で最年長という事もあり、保護者的な存在だ。だが決してリーダーと言うわけではない。リーダーは誰が見てもリリアだ。
「そうですね。こうしてみんなで集まるのはお盆以来ですね」
久しぶりというには短い期間だが、ヒーの言う通り、俺たちにとっては久方ぶりというには十分な期間である。
「よいしょ。で、今日は一体何の話ですか?」
よいしょ? フィリアは腰を下ろすとき、よいしょと言った。まだ二十代前半なのに?
「あ、フィリア今、よいしょって言いましたね?」
空かさずリリアがツッコむ。いちいちそんなのを拾ってたら、時間ばかり無駄にするのに、そこツッコむの?
「え? 私はそんな事言ってませんよ?」
いや言ったよ! 何で否定すんの?
「いえ。フィリアは今、確かによいしょと言いましたよ」
ほら。フィリアが余計なこと言うから、ヒーまでツッコミだした。
「そうですか? ジョニー、私は今よいしょと言いました?」
「あぁ。定かではないが、そう言ったように聞こえた」
ジョニーも、定かではないとか、何で一言余計なんだよ。よいしょ一つで何処まで行く気だよ?
「ほら。そうですよね? フィリアもすっかりおばさんになりましたね?」
またリリアがおばさんとか余計なこと言った。どうすんだよ!
「そうですか? よいしょと言ったらおばさんになるんですか?」
あらら。怒らせた。
「力をかけるとき、声を出すのは筋肉の不足分を補うためですよ。座るくらいの運動で声を出すのは、筋肉が衰えてる証拠ですよ。だからリリアは、おばさんと言ったんですよ? 別にリリアは、フィリアの容姿の事を言ったのではありませんよ?」
よいしょにそんな考察要らねーから! ヒーはリリアを庇おうとして言ったのかもしれないけど、それは火に油だから。
「そうですよ。私は別にフィリアを馬鹿にして言ったわけじゃないですよ? フィリアも大人になったな~って、思っただけですよ?」
オメーの方が年下だろ! っていうか、もういい加減この話は良いんだよ!
「そうですか? それならそうと言ってくれれば良かったのに。私はてっきり、しわが増えたのかと思いました」
「そんなわけありませんよ。フィリアは美人だし、おっぱいも大きいし、まだまだピチピチですよ」
「そ、そうですか?」
誰か止めれよ! 何の為に俺起こされたの? ジョニーもボケ~っと鼻ほじってないで、止めろよ!
「そうですよね! 私でおばさんなら、世の中のほとんどの人がおばさんですよね!」
「そうですよ! よいしょは多分、どっかからたまたま来ただけで、丁度そのタイミングでフィリアが座ったから出ただけですよ。もともとよいしょとかよっこいしょとかは……」
「もうよいしょは良いんだよ! お前らいつまでよいしょの話してんだよ! 俺帰るぞ!」
リリアとフィリアだけでも面倒なのに、ヒーまで参加し出したら、ずっとこのまま続きそうだ。
「も~。リーパーはすぐそう言う。悪い癖ですよ?」
え? 俺が悪いの? いきなり脱線させたリリアの方が悪いんじゃないの?
「確かにリーパーの言う事ももっともです。今日はリリアがみんなを集めたんですよ? 早速リリアのお願いをみんなにしましょう」
話の分かるヒーで助かる。さっきは自分も盛り上がってたけど。
「そうでした! これは失礼。今日は私の為にわざわざ集まって頂き、ありがとうございます!」
今日は、というより、いつも俺達を集めたがるのはリリアだ。
「今日みんなに集まってもらったのは、私も小説家になろうに作品を投稿しようと思いましたので、みんなにアドバイスを貰うと思ったからです!」
マジか‼
今回のリーパーが考えたサブタイトルには笑いました。ですが、寒さが増し、ストーブを使用する時期になりましたから、皆さんも火の取り扱いには十分注意しましょう。火災という悪魔は、全て燃やせると確信したとき姿を現します。




