表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪の魔王の作り方!  作者: 鳩胸 ぽっぽ
新二年生の休日
569/648

爆発する衝動性 ①

 私はスイーツを堪能し、帰ってログインしていた。

 そして、私は自分のダンジョンの外に出た。私自身わからないのに、ワグマはすんなりといけるんだから私以上に私のことが分かってるのかもしれない。


「久しぶりにゲーム内の太陽を…って、雲行きあやしー…」


 これから雨でも降りそうな感じだ。

 そう思っているときだった。突然、私たちの目の前に石がころころと転がってきた。誰かいるッ! 誰かいるんだけど…。

 なんだこの石は…。魔力は感じない、普通の石だ。だが、そこに誰かいたとして、どうして普通の石なんかを転がしてくる? 見つけてほしいという感じしかしない。


「そこに誰かいるわね!」


 と、ワグマが向かっていったのだった。私は咄嗟にワグマを引っ張ると、突然その石が爆発したのだった。

 それを見たワグマは驚いた顔をしている。


「ちっ、勘の鋭いやつだ」


 と、立ち上がったのは一人の男だった。アフロヘアで目にはサングラスをかけている。こいつが先ほどの石みたいな爆弾を転がしてきたやつだろう。

 あの形と爆発から察するにそれほど威力はないとみたが…。だがしかし、ダメージは受けるだろう。


「てめえ、誰だ?」

「俺はユナボマーだ。ひひっ、魔王軍は案外やるみてえだなぁ」

「ユナボマー?」

「現実で有名な爆弾魔だ。その名前をもじったのか」

「わかってるじゃないか! そうさ、俺のあこがれはユナボマーでねえ。彼みたいな爆弾つかいになりたいものだよ!」


 と、今度はダイナマイトを投げてくる。私は水を飛ばし、しけらせた。

 湿ったダイナマイトは不発に終わり、そのまま地面にポトリと落ちる。どうやら相手は戦う気満々らしい。それもかなりの自信家なのか、一人で私たち二人を相手するということだ。

 面白い。爆弾なんか私でも作れんだよ。屁でもないっての。


「くらえ!」


 と、今度はカブトムシのような形をしたものが飛んでくる。私は躱すと、そのカブトムシの爆弾はぐいっと軌道を変えまたこちらに向かってくる。

 なるほど、追尾式爆弾か。よく考えるな。私は水の魔法を放つが、すぐに乾いてしまっている。


「水魔法を警戒して水を通さない素材で作ってあるんだよバーカ! ひひっ、爆発しろぉ!」


 そのカブトムシ爆弾は私に直撃する。

 物理攻撃ではないためにダメージが入った。爆風で私は大きく吹っ飛ばされる。ひ、久しぶりにダメージ負った。痛い。痛覚設定は最大にしてるから痛みがそのままやってくる。

 だがしかし、あのカブトムシ爆弾が厄介だ。


「パンドラ、大丈夫?」

「心配してる暇ないだろオイ…。とりあえず、どうアイツをぶっ潰すかなぁ。倒す算段はできてるんだけどどうせなら心折ってやりたいし…」

「あんたそんなこともう考えてるの?」

「とりあえずワグマは逃げなよ。私が相手するからさ」


 といってワグマは頑張ってといって去っていく。私が負けるかもという心配はしてないようだ。


 あのカブトムシ爆弾は考えてみたら対処は簡単だ。あれは温度で爆発するとは考えづらい。となると何かに当たった衝撃で起爆するとみていいだろう。

 ならなにかをぶつければその時点で爆発するのだ。相手が起爆スイッチ持ってない。


「ひひっ! 俺はここでパンドラを倒して有名になってやる! 俺の礎となるがいい!」


 と、二発目のカブトムシ爆弾を投げてきた。

 私は近くにあった石をぶつけて、爆破させる。


「なっ…!」

「天才パンドラちゃんをなめるなよ。あんたごときが作る爆弾の仕組みなんかすぐに理解するっての」


 爆発の衝撃で頭から血が垂れていそうだ。

 だが、こっから反撃開始。















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


笑う門には福来る!
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[一言] 更新乙です! 勝てると思って挑むのは挑戦者らしいけど、コイツのコレは何か違う気がします(汗) パン子ちゃんが本気で心を折りに行ってるし、引退しない程度に現実を解らせちゃいましょう でも…
[良い点] 爆弾位簡単に作れるとは…まぁ、パンドラだからね、その位の知識あっても余り不自然じゃないしね。 そんぐらいで、魔王軍が倒せてたら、とうの昔に倒されてるし。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ