魔王と魔王の対峙 ②
私自身ワグマと戦いたくなかったがしょうがない。
私は魔法を唱える。ワグマはそれを躱し近づいてくる。
「向かってくるのか」
「当たり前じゃない!」
と、一気に距離を詰め、大剣を薙ぎ払い。
私は予測していたので難なく躱したが…。それもわかっていたらしい。先読みの先読み。そうすることはわかってんだよ。
大きくのけぞった私は思い切り地面に倒れる。そして、手から勢いよく水を発射し、その反発で宙に浮いた。そして、水魔法を打ちまくる。
大剣でガードしているが、少しずつ削れていってる。
「パンドラは空中!避ける術はなし!」
「だからどうやって空中を飛んだのか忘れた?」
私は横に水を勢いよく発射。これはロケットでも使われている作用反作用の法則だ。
空中で水を噴射して軌道を変えた私はワグマに覆いかぶさる。
「私が触れた時点で私の勝ちだ」
呪い発動。
ワグマは悔しそうにしていた。私の呪いは攻撃できなくさせる。つまり倒す術はない。
ワグマは地面に横になった。そして、ジタバタてをうごかし駄々っ子みたく暴れる。
「あー、くやしいー!! なんで私は二人に勝てないのよー! 運動神経がないパンドラになら戦闘では勝てると思ったのに!」
「私自身運動神経使った戦い方はそんなしてないし…」
物理学を使った感じかな?
水というのは結構便利だ。
「いいわよ!勝者なんだから私を殺しなさい!死ぬ覚悟は出来てるわ!」
「殺すつもりはないからさっさと帰りなよ…」
「私は殺す気でかかったのよ! さあ、けじめよ!」
「やだねーだ」
相手が嫌なことをするのが私だ。
死ぬ覚悟までして殺されないというのは悲しいだろうから殺さない。それに、ワグマを手にかけたくないし。後者の気持ちの方がでかいけど。
「どうしても殺さないの!?」
「うん」
「あんたほんと嫌なことするわね…」
「ワグマを手にかけたくないだけだっての」
そういうとワグマは立ち上がる。
「し、仕方ないわね。じゃあ私も手伝ってあげるわ守るの」
「どうしてそうなるの?」
「いいじゃない! 味方になるのよ!」
と、ワグマが言うのでしょうがなく受け入れることにした。
だが、私じゃ呪い解けないし一度帰ってもらうことになるけど…。
「ワグマ、裏切るなよ?」
「あんたじゃないんだから…」
私が裏切るというのか??




