表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪の魔王の作り方!  作者: 鳩胸 ぽっぽ
新二年生の休日
550/648

言っとくけど私魔王じゃないからね?

 夜ごはんの時間になり、私が料理を作ることになっていた。

 適当につくり、食卓に出す。


「改めて、私の彼氏の…」

たつみ 明彦、ッス。さっきはさーせんしたっ!」


 と、改めて頭を下げてきた。


「いいよいいよ。あんたの代わりにお姉ちゃんが仕返し受けてくれたから」

「…あんたよく虫を手づかみできるわね。気持ち悪くないの?」


 そんなに。

 クモでビビるような私でもないし、これといって苦手なものはない。運動ぐらいだろう。苦手なのは。運動と聞くと運動アレルギーが…。

 激しい運動いらないのです。


「気持ち悪いのはお姉ちゃんの化粧…」

「あ゛?」

「そんなドスが聞いた声出さないでよ。冗談だから…」


 タダの冗談なのにそんな睨まれても…。

 私は大人しく自分で作った料理を食べることにした。うまっ、と自画自賛しつつ食べていると、不意に目にヘッドギアらしきものが見える。


「あれ、ヘッドギア?」

「あー、そうそう。私も始めたのよ。IUO。あんたが何て名前でやってるかわからないからフレンドになってないけど…」

「やってんだー。私はあいにく忘れてきちゃったからできないけど帰ったら探すよお姉ちゃん。何て名前?」

「…沖田総司」

「新撰組?」


 法被でも着てるんだろうか。

 に、似合わねー。たしかに沖田総司とかは近代ソーシャルゲームでは女体化されることもしばしば。女性がそのコスプレをすることもしばしば。でも似合わねー。沖って名前だから有名な沖田総司を持ってきただけだろうと。


「ついでにアッキもやってるよ。一緒にやってるんだよねー」

「リア充プレイヤーね」

「アッキが結構戦闘強くてさー。私はなんていうか生産職なんだよ」

「まあ、戦うのには向いてないからね…」

「あんたみたいに頭の回転も速くなけりゃ口も回りませんからねー」


 お姉ちゃんが口をとがらせてそういった。

 

「ちなみにあんたは何て名前で?」

「パンドラ」

「…あの魔王軍の?」

「そうそう。あの魔王軍の。あれ私らがたてたやつだし」

「…うちの妹がそんな有名になっていたとは。まあ、魔王みたいな性格してるから考えてみればわかると思うけど」

「言っとくけど私魔王じゃないからね?」


 というと、ショックを受けていたようだ。


「あんた以上にろくでもなくて悪魔みたいな人間がいるの!?」

「ひどくない?」


 私は女神のような慈悲を兼ね備えた女神ですよ。悪魔扱いだなんてひどくない?


「よ、世の中広いのね…。うちの妹よりひどいやつがいたとは…」

「いや、私より優しい人いないから」

「あんたが優しいならこの世の全人類のほとんどが優しいわ」


 とばっさり。

 ひっでえ。
















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


笑う門には福来る!
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[良い点] ワグマの風評被害((´∀`))ケラケラ パン子より優しい人は居ない…(´・ω・`)…なんだ、ただの地獄か。 パン子は魔王じゃ無いけど、魔王を操っている裏ボスだもんね。 魔王楽勝だったから、…
[気になる点] 虫が無視になってます。 [一言] とても面白いです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ