デパート騒動
私は、ヤストの家から出て今度はデパートに向かう。
デパートに行くと、何やら騒動が起きていた。
「なに?」
私は人混みをかき分け向かうと、そこには魔法を使って暴れているやつらがいた。彼らには黒い瘴気がまとっており、それで暴れているんだろうか…。
え、もしかして戦えってことですか?
「みなさんは危ないので近づかないこと! 我々が何とかいたしますので!」
と、警察の人が人混みを押すようにしている。
どうにかするって、あの魔法の連撃をどうにかできるの? というか、あれをどうにかできるぐらいの力があるのか?
人が黒い瘴気に包まれているのは初めてだ。異世界でもこんなことは一度もない。
何が起きようとしているんだろうか…。
「だめです! あのどこから出されるのかわからない炎を近づくと撃ってきます! あれによって警察官の大半が負傷!」
「はぁ…。ま、見てしまったからやるしかないか」
私は前に進んでいく。
そして、警察官の制止を止める。
「君! 危ないよ!」
「じゃああれを何とかできるんですか?」
「何とかって…」
「私ならどうにかできますよ。ここは私に任せてくださいな」
「我々は市民を…」
「危険にさらすつもりはないのでしょうが、あのままだと被害者増えるでしょ」
私はそういって暴れている男二人と対峙した。
炎の魔法を水の魔法で打ち消し、水の弾を飛ばす。男の肩に当たり、血が飛び散った。黒い瘴気もなにやら苦しそうにわめいている。
その黒い瘴気は男らから離れこちらに向かってきた。そいつらに向けて魔法を放つと倒れたのか死んでいったのだった。
「おしまい」
男たちは気を失ってその場に倒れる。
「す、すごい…!」
私は男たちに近づく。
魔力はもう感じ取れない、魔法はもう打てないだろう。先ほどの記憶は多分ないだろうな。操られていたという感じだから記憶がなく暴れていただけ。
それにしてもあの黒いものも魔物、なのか? ああいう魔物は聞いたことがない。
「死ぬような怪我はしてないし生きてるな。一応救急車呼んだほうがいいかもしれない」
「救急車をよべ!」
私がそういうと警察の指示が飛ぶ。
「お嬢さん。助かった。だが、あの水はどこからだしたんだ?ここは化粧品売り場で水は化粧水ぐらいしかないが…」
「手品ですよ。手品。タネは明かしませんよ」
「それで納得できたらいいんだがな…」
魔法というのは信じてもらえないだろう。
「手品っていうには無理がありませんかね先輩…」
「だが、何もないところから出したとなるとやはり手品なんじゃないか…?」
「ふ、不思議な事件って起きるものですね…。ここのところ結構起きてませんか?」
「あ、ああ」
と、警察官の会話が耳に入る。
「こいつらもまたあの妙来神社にいったんですかね? あんな何もないたいして有名じゃない神社に」
「かもしれんな…。あの神社に何かあるんだろうか。おかしなことを犯した犯人は全員そこにいっているが…」
ほう。妙来神社。いって見る価値があるな。




