表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪の魔王の作り方!  作者: 鳩胸 ぽっぽ
ピカピカの二年生!
518/648

協力してほしい

 私たちは場所をリーダーのヤストの家に移した。


「先ほど話していた人物も異世界の者か?」

「うん、そうだよ。あいつ、私よりつえーぞ」

「…同意。私たち七人が総がかりでも倒せない実力を察知した」


 と、無口なネムがそういうとみんな驚愕していた。


「俺ら七人束になっても勝てねーの…?」

「あいつ半分人で半分神みたいなもんだし、それに、もともと勇者だったからそのスキルと耐久力、そして純粋に力と戦闘スキルもある」

「神の血が…」


 レブルは私でも実力が測れていない。

 結構私たち魔王軍のなかではイレギュラー的な存在ではあったりする。


「なあ、前から気になってたんだが異世界ってのはどんなとこなんだ?」

「随分と平和だよ。私たちが住む大陸はね」

「魔王というのはいるのですか? 物語ではそういうのいるのですが」

「いるよー。魔王も特別悪さしてるわけじゃないし、っていうか、悪さしてんの基本私だからね」


 ワグマは自分で悪さするということはないもんなぁ。

 悪の魔王になりたいつったくせに悪いことしないもんな。


「悪さしてる?」

「ん? ああ、そうそう。結構私は悪さしてるよ?」

「え、えっと、午前の紅茶を午後に飲んだりとかですか!?」

「悪さの基準が低い…」


 その程度の悪事ならいつもやってるわ。


「…人殺し、とかか?」

「そう! 大正解! 悪さ自慢をするわけじゃないけど、私は人をたくさん殺したことがある」


 そういうと、みんな一斉に距離をとり始めた。


「そう怯えるなって。私は何もしないからさ。ま、君たちにはある協力をしてもらいたい。ここで殺されたくなければ協力してくれるよね?」

「…や、やんのか?」

「はっきりいうと私は君たちを信用できない。君たちの考えがまだわかってないからね。ここで殺されるか、協力してくれるかどちらか選べ」


 私がそういうと、リーダーのヤストは剣を構える。


「あはは! そんな構えないでよ。人を殺したのは冗談じゃないけど君たちを殺したりしないって。協力さえしてくれればね?」

「…どんなことだ」

「はっきりいうと、異界につながるゲートを一緒に探してほしいんだ。私の考えだと魔物がそこからでてる。私一人で探すのも骨が折れるし一緒に探してほしい」

「なんだそんなことですねー。私たちもゲートを探してるんですよ」

「ありゃ? 目的は同じ?」

「みたいですねー! 一緒に探しましょ!」

「そうだね。じゃ、話はまとまったし一緒に探すってことで…。あ、ちょっと待って」


 私は水の魔法を壁に放つ。


「ど、どうした!?」

「いや、ゴキちゃんがいたから」


 仕留めた。


「わ、ほんとだ」

「スナイパーみたいに仕留めましたね…」


 このぐらいは朝飯前よ。

















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


笑う門には福来る!
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[一言] そういえば、レブルって前にビャクロに激闘の末敗北したんですよね?正直当時の敗因は縛りが有ったのと戦闘スキルとか経験の差が有ったと推測してるんですが……あれから相当時間が進んでますし、今もし剣…
[良い点] パンドラに協力者が出来た。 服装とかこっち(地球)のを買って着た方が、妙に目立たなくていいと思う。
[一言] (此方でも)更新乙です! 〉「え、えっと、午前の紅茶を午後に飲んだりとかですか!?」 そう言えば昭和時代、何故かゲームセンター入っただけでとか、下校途中で家庭事情が有っても買い物すると不…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ