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悪の魔王の作り方!  作者: 鳩胸 ぽっぽ
ささやかでありったけの絶望を君に
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イベントの開始!

 イベント当日がやってきた。

 だが、月乃の姿が見当たらない。すると、月乃は髪を濡らしてやってきたのだった。


「なんで濡れてるの?」

「さっきまで滝行してたのよ。戒めとして」


 らしい。金持ちの考えることはようわからん。

 ともかく、会社につくと、私たちば専用のヘッドギアがある部屋に案内された。柔らかい材質で作られたベッドに横になり、ヘッドギアをかぶる。

 お、おおう。心地いい。超心地いい。


「それでは、お願いします」

「はーい」


 私たちはゲームの世界にいくことになった。



 目が覚め、ログインしたことを認識する。どこかのダンジョンの奥部だろう。

 私の素手を見るとどちらも黒く染まっている。鏡があるのでそれを覗き込むと全身黒く染まっており、影という感じがしている。


「なるほど、シャドウパンドラ……ってところか。とりあえずこの遺産を死守すればいいんだろ? なら、罠でも貼っておくか」


 どう防衛するかは自由。だがしかし、絶対に取らせないことはしないでくれと言われた。

 破壊するのはダメ、宝箱自体に罠を仕掛けるのも禁止、宝箱の周囲一メートルには罠を仕掛けられないということ。


 で、私は使えないスキルがあるらしく、天国スキルと眷属になったということじゃなくなるらしい。つまり武器が何もない。あと、呪いとか。私自身そういう壊れスキルをメインに使っているので結構な弱体化。まあ、仕方ないとは思うけど。一方的だしな。

 でも、弱体化して戦えというのもあれなそうなので、一つ武器をもらった。拳銃みたいなもの。これはよくあるらしい魔道銃らしく、魔力を火薬として鉄の弾を撃つらしい。

 射程10mタイプというものをもらった。特別に弾数は無限。つまり撃ち続けられる。


 実弾、実弾ねぇ。


 すると、運営からメッセージが届く。


『準備はよろしいでしょうか?』


 と、はいといいえの選択肢があったのではいを選択。

 メッセージウインドウが閉じられ、そしてアナウンスが聞こえる。


『これよりイベントを開始いたします!』


 イベントが始まった。

 私はプレイヤーがくるまでその宝箱の前に居座ることにした。ここを離れるわけにもいかず、ここでただただ必死に戦えばいいということだ。

 始まったばかりだから来る人も少ないだろうし、それに、私たちが守るのは重要な遺産…武器とか防具のレア度が高いものなので最初は私たちがいないところを狙う人が多いかもしれない。


 なるべく登場はかっこよくしたいよな。出入口はあそこだろうし来たらすぐ見える。


 セリフとか考えておいた方がいいかな? 


 っていうか、挑戦者求ム!!















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笑う門には福来る!
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[一言] 更新乙です! いよいよ阿鼻叫喚のイベントが開催されましたか… どれだけ制限できてるのかが鍵になるでしょうけど、ソレを想定してても上を行くのがパン子ちゃんですからね… 何割のプレイヤーが…
[良い点] まぁ、パン子は両親の死を目の前で見たからね、白霧は勝負をいくつも潜り抜けているからね。 月乃は結構凄い事をしたんだよ……あの頃のパン子は今みたいに丸くないし、白霧は勝負以外は興味無かったの…
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