地下の部屋がある?
スイーツの亡霊、ヴァレンタイン。
その謎を解き明かしたい。私はとりあえずお菓子の家を探索していると地下につながる階段があった。
お菓子の島、に似つかわしくない感じのものだ。
「ユリカ、地下ってなにがあるの?」
「さ、さあ、私にもわからないんです。そこをどうにか無くそうと思ったんですが無くせなくて……。ちょっと怖くて足を踏み入れてないんです」
「ユリカが作ったわけじゃないんだよね?」
「はい……」
となると、この地下はいつできたのだろうか。
私はとりあえず地下に降りていくことにした。階段があるにしても、まずは梯子を下りる必要がある。私はジャンプして飛び降り、着地。
ユリカはきっと来ないだろうからな……。私はとりあえず先に進むことにしたが、ものすごく暗かった。
「明かりがない……。それに、埃っぽい。長年使われていない……。たしかにユリカの証言と合っている」
この先には何があるんだろう。
チョコレー島自体謎多き島だけど、それは別にいい。私が調べるのはヴァレンタインの謎だ。ヴァレンタインはなぜこの島にい続けるのか。それに理由があるのか?
お菓子を求め彷徨っているだけならば襲う必要はないし、女性に恨みがある程度で襲うとは考えられない。ヴァレンタインは何者だったのか、殺した魔女はどういう性格をしていたのか、なぜこの島に来たのか。
謎が多いのだ。この島はユリカが作ったもの。ユリカが言っていたには前の前の魔女が首を…ということでそれ以前ということが確定している。
なぜお菓子の島出なかった島にわざわざ来たのか。それが気になる。
だがしかし……。
「ユリカ-! 明かりあるー?」
「え、えっと、じゃあついてきますね! 私ライト魔法使えるんですよぅ!」
「お、助かる」
光がないとなにもわからないからな。
それに、降りてみてわかったが、触ってみるにこの階段の材質はなんとコンクリート。この世界でコンクリートは見たことがない。
考えられるのはこの島に最初に来た魔女が地球人だった可能性が大いに高い。
「覚悟はいい? ユリカも足を踏み入れてないんだったら、もしかしたら危険な目に遭うかもしれないよ」
「構いません! それに、強いパンドラさんがいるんで!」
「私はそんなに強くないけどね……」
どちらかといえば罠にハメるっていうほうだから実戦経験はそれほどない。
「けほっ」
「埃っぽいよねぇ」
「はい……。それに、この土の壁、チョコレートじゃないっぽいですね。ざらざらしてて本当に土っていうか、私の魔法の影響を受けてない感じがします」
「……魔法の影響を受けてない、ねぇ」
なんか引っかかる。




