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悪の魔王の作り方!  作者: 鳩胸 ぽっぽ
ニホン国の学び舎
423/648

全学年統一テスト

 二月に入る。

 二月には全学年統一テストというのを初日に行うらしく、私たちは席に座っていた。全学年で同じ問題を解く。順位は廊下に張り出されるという謎使用。まあいいんだけど。

 で、私はその問題を難なく解いていた。


「先生! ここの問題違うと思います!」

「別に問題としておかしくないのででっちあげでーす」

「ぐっ……」


 クラスメイト一人のあがきを私は即座に切った。

 クラスがちょっとだけ笑いに包まれ、当の生徒は集中し始めた。先生もうっすら笑っており、最後まであきらめないのはいいが、嘘はよくないぞーと軽く注意していた。

 私は特にすることもないのでおねむです。




 目が覚めるとすでにテストが終わっていたらしく、答案用紙を集めるみたいだった。

 私は前の人に答案を渡し、背もたれに寄りかかる。


「そういえばお前らは来年二年生だな」

「ん、それがどうかしたんすか?」

「いや、なんだ。お前ら修学旅行どこ行きたいのか今から気になってな。ちなみに先生は京都に行きたい」

「先生の要望なんて知らねーし! っていうか同じクラスってわけじゃないだろ!」


 そらそうだ。

 でもそういえば来年修学旅行あるのか。うちの学校は国内か国外で、国外ならフランス、国内なら北海道か沖縄、京都の三つ。

 私はどこも行きたくはないが……。


「うーん。私としては全部行ったことあるから別にどこでもいいのよね」

「私は断然沖縄だ。海で泳ぎたいな」

「えー、北海道でしょ! 食べ物ー! カニ! ウニ! じゃがいも!」

「太るぅー! 北海道行くと太っちゃうー」


 食べ物、食べ物ね。

 たしかに北海道といえば食べ物というのはありきたりでいいと思う。ただ広くて迷いそう。沖縄も暑そうだし……。


「ま、来年の四月にどこいくか決めるからな。一番多かったところと二番目に多かったところが選ばれてどっち行きたいか分かれてもらうからそのつもりでな」

「はーい」


 うーむ。

 今からその話してもなぁ。私がどこも行きたくないのはわかってるだろうに。ゲームできないし。ゲームできないのは困るんだよな。

 それに絶対ホテルに引きこもるし。


「あー、あと、今日四時間で授業終わるだろ? で、午後から新入生の説明会があんだよ。誰か参加する人いるか? 内申にもいいぞ」

「じゃあ俺やるー!」

「男女一人ずつな」

「じゃあパン子! 一緒にやろうぜ!」

「は?」


 私がいきなり指名された。

 もっといい女子いるだろうに。私以外にもめっちゃくちゃかわいい子いるしなんなら私このクマがあるから多分舐められるよ?

 いいの?


「だって小生意気なやつが来たら困るだろ? 論破役として!」

「なぜ小生意気なやつがくる前提で話進めるんだよ……」

「夢野は何回か遅刻してるがそれをなくすといったら?」

「謹んでやらせていただきます」

「はっはっは。よろしい」


 くっ、この私が物で釣られるなんて……! 














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笑う門には福来る!
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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