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悪の魔王の作り方!  作者: 鳩胸 ぽっぽ
大人と高校生
398/648

ニホン国の悪夢 ②

 一体何なんだこれは。

 目の前にあるのはこの世界にはどうも不釣り合いな機械だった。機械は勝手に動いており、水の中に囚われてる人たちが苦しそうにうめいている。

 すると、電気が走っていた。


「なんだこれは……」


 私は機械に近づいていろいろいじってみるが何も起きない。

 これは何をする機械だ? この囚われてる人たちは何かを奪われている……いや、たぶんこれは魔力を奪われているんだろう。

 奪った魔力で何をするつもりなんだ?


 と、機械の横に本が置かれていた。説明書のようだった。

 私は手に取り読んでみる。


『この機械の名前は悪夢実現装置……。悪夢であるだろう魔物を一斉に呼び寄せ、強大な力をあたえ国をも滅ぼしかねないだろう……。この装置を動かすのは最終手段だ。それに、魔力が膨大に必要となるだろう。精霊を数体捕らえる必要がある』


 と、つらづら書かれていた。

 悪夢実現装置……。ということは今現実ではっ……! すると、フレンドメッセージが届くのだった。


『パンドラ! 魔の森の魔物たちが急に強くなってニホン国に向かっていったわ! 数体食い止めてるけど結構やばいわよ!』

『パンドラ今どこにいる!』


 もう始まっている、のか。

 私は機械に向きあう。止め方はこの取扱説明書には載ってない。だがこの不釣り合いな機械にはいくらか疑問点がある。

 いや、むしろこれは多分初代勇者が作ったのではないだろうか……。この世界の人が作れるとは思えない。この機械はな……。


「機械工学なんて学んでねえよ……! 怖いからぶっ壊すわけにもいかないし」


 私は急いで階段を上り、途中で商会長を拾った後、商会前にでた。

 私は笛を吹きモルを呼ぶ。モルは気づいたのかこちらに近づき私を背中に乗せた。私は急いで魔王城に戻るのだった。

 

 そして、モルから降りて急いでカイハの部屋に向かう。


「カイハ! 力を貸して!」

「ああ、なんだってんだこの忙しい時に! 力を貸せってなんだ?」

「いいから! カイハじゃないと無理!」

「ほほう、この天才カイハ様じゃないとダメな案件があるのか! 行ってやろう!」


 私はカイハを連れ急いで商会地下に戻るのだった。 

 カイハがその機械をじっと見つめていた。いやすこし興奮したような目で見ていた。


「うおー、すげー! こんなもんがこの商会地下にあったのか! 見たこともない感じのマシンだがこれをどうしろと?」

「止めて」

「言うと思ってたぜ! だが仕組みが理解できるまで時間がかかるぞ! その間私を守ってくれよな!」

「わかってる!」


 来るときに地上も見てきたが惨劇だった。

 レオンがすぐに騎士団を手配したのか騎士たちが戦っており、プレイヤーも総出で戦っていた。王都の門が突破されそうになっていた。

 力が増幅していたのか、すごい魔力を感じていた。


「いつまでかかる?」

「仕組みはなんとなく理解したから十分程度ってところだな。ぷろぐらむってのを書き換える必要があるみたいだぜ。ぶっ壊しても続くらしいからな」

「十分耐久ってことね。了解!」


 ここからはみんな覚悟が必要だ。

 死ぬんじゃねえぞってな。















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笑う門には福来る!
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[良い点] またパンドラがフラグを立てたから国が凄いことになってる。 精霊かな?人間かな?どちらにしても、残しといて良いもんじゃないもんだと言うのは分かる。
[一言] 更新乙です! 遂にゴルフェル商会も終焉の時を迎えましたけど、とんでもない爆弾を用意してやがりましたね~… 此れが切っ掛けかは判りませんが、魔物の強化も在ったみたいですし、罪状は死罪…かな…
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