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悪の魔王の作り方!  作者: 鳩胸 ぽっぽ
ひれ伏せ!魔王軍であるぞ!
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【クリスマスSS】 クリスマスパーティー こうへん

 宴も終わり近づき、クリスマスプレゼント交換会になった。

 私は用意していたプレゼントを私の部屋からとってきて持ってくる。


「じゃ、音楽流すわよ」


 と、みんなで円になり、ラジカセを押す月乃。

 音楽が流れる。あわてんぼうのサンタクロースが流れる。私たちはちょっと力が抜けた。


「なんであわてんぼうのサンタクロース……」

「なんとなくノリで選んだんだ!」

「選曲させるやつ間違えたな」


 あわてんぼうのサンタクロースのまま、曲が流れる。

 私たちはプレゼントを隣に、そして隣に渡していく。そして、曲が止まったのだった。私のプレゼントはなんだかちょっと小さい。

 私はとりあえず開けてみた。


「うお! なにこれすげえ! これ阿久津のだろ!」

「あら、そうよ。家族で楽しんできなさい?」

「え、なにあたったの?」

「北海道に二泊三日の旅行券だ! まじで!?」


 月乃のプレゼントすげえな。


「羨ましー! じゃ、俺の開けるぞ!」


 と、クラスの男子が包装をあける。

 それは私のだな。私はプレゼントに適当なものを選んだ。なるべく実用的なものをと考えるとペン立てになったのだった。

 だがしかし、ただのペン立てじゃなく、面白いペン立て。


「何この奇抜なデザイン……」

「ああ、なんとなく適当に選んだの」

「これアフリカかどこかの民族の特産品?」

「ピカソが作った奴だぞ」

「まじ!?」

「嘘」


 そんな奇抜なのピカソでも作らんて。

 まあ、適当に選んだのがそれだってていうだけだ。


「なんか損した気分……」

「その表情が見たかった」

「Sだ……」


 悪いか?


 で、私のプレゼントはーっと。

 ウサギの包装に包まれており、四角い箱のようなものだった。私は開けてみると、中にはスコーンが入っている。

 おお、うまそうと思って誰かなと思うと、有栖川さんが手を上げていた。


「パン子さんの奴私ですね。不思議の国のアリスを思い出してスコーンにしました」

「マッドハッターとのお茶会かよ……。いや、原典あまり読んだことないからよくわからんけど」

「俺らはそもそもわからないです」


 まあ、これは明日紅茶と一緒に美味しくいただくとしよう。

 

 そうして、交換会は進んでいった。





 宴もたけなわになり、みんなで七面鳥とケーキを平らげ、帰る時間となる。

 

「ありがとなー!」

「楽しかったよ! じゃ、いい年を!」


 といってみんな帰っていった。

 後片付けは手伝ってくれたのでそれほど物は残っていない。月乃と白露もじゃあねといって帰っていった。

 私は部屋に戻り、今日のことを振り返っていると、疲れていたのかいつもよりすんなり眠ることができて、夢もいい夢を見れた。


 ちょっと、楽しかったな。















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笑う門には福来る!
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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