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悪の魔王の作り方!  作者: 鳩胸 ぽっぽ
ひれ伏せ!魔王軍であるぞ!
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今後の予定は?

 帰ってログインすると、ワグマとビャクロ、タケミカヅチは既にログインしていた。

 三人は何かしているようだ。


「なにしてんの?」

「ああ、DP使って満腹度を満たしてるのよ。さすがに餓死で死にたくないし」

「ああ、そういや……。私にも出して。昨日満腹度がなくなりかけたからやめたんだよね」

「わかったわよ。何がいい? 百万近くあるから何でもいいわよ」

「オムレツ」

「はい」


 目の前にオムレツが現れる。

 私はオムレツを口に含む。そして、咀嚼し飲み込んだ。満腹度が回復し、とりあえず今日の準備は出来上がったようだったが。

 

「じゃあ、今日の予定は?」

「とりあえず上の階いって魔物を狩るってことでいいんじゃないかな」

「そうだな。いくら百万あるといえど他のパーティーが百万まで集められないとも限らないし、集めに行くのは私も賛成だ」

「そうね。ただ、雑魚狩り続けてもっていう感じよねえ。どうせならポイントがでかいやつばかりを狩りたいわ」

「塵も積もれば山となるっていわないのか?」

「それは何千と積もったらでしょ? 一円が千円になるにだって結構時間を要するじゃない。だから大物は絶対からないといけないのよ。それに、毎日食事には絶対DP使うのよ? そんな雑魚ばっかだったら貯まるものもすぐなくなるわ」


 ワグマはそういう正論を述べた。

 そう、このゲームの肝はそこなのだ。塵も積もれば山となる作戦があまり意味がない。毎日食事をしなくちゃ死んでしまう。

 私の予想だけど死んだらDPがなくなるんじゃないかと思う。半分かそこらぐらいが。死んでも落とさないっていうわけがないからな。

 だから食事は必須であるし、運営のいやらしいところがDP200でおにぎり一個っていう結構割高な値段設定なのだ。

 ちなみに雑魚敵を倒すと50DPしかもらえないというね。四体倒してやっとおにぎり一個だ。


「じゃあ何を狩ればいいんだ?」

「強い敵でしょう? 言ってたじゃない」

「強い敵って……わかるのか?」

「そういう敵ってだいたいあまりでないものよ? だからよく見かけない魔物を見たら倒せばいいの」

「へぇ……」

「ワグマ甘いなー」


 私はそういうと、ワグマは私を見る。

 たしかにそれもある、が。


「多分このダンジョンは全階層に階層ボスがいる」

「……もしかして」

「階層ボスを狙いまくるだけよ」


 ということだ。

 ちなみに、昨日探索して階層ボスは既に発見済み。戦うことはなかったが。


「階層ボスは二度と復活しないかもしれない…。たぶん連続で狩られるのを防ぐためだろうね。復活したとしても二日起きとかそうなると思う。このイベントは再来週の金曜日……つまり二週間しかないからさ。あまりボスはやらせたくないんだと思う」

「なるほど……。となると、先を越されないために急がないといけないっていうわけだね」

「そう!」


 プレイヤー倒して奪えるならばそれでもよかったんだけどな。

 PKして奪いまくればいいだけなんだし。でも、プレイヤーを殺してもDP増えなかったからPKは妨害にしかならないということだ。

 妨害でも十分にありがたいし、多分狙う人は狙ってくるだろうな。


「ただ、PKには気を付けて。むしろ自分から進んでPKやるように」

「怖いわ……。PKそんなにしなくちゃいけないの?」

「PKがこのイベント輝くんだよ。もちろんやりすぎたらBAN食らうかもしれないけど、このゲームは少なくとも容認されてる。妨害工作は絶対にすること」

「わかった。やってみるよ」

「善処する。私は正々堂々戦うまでだが」

「わかったわよ……。じゃ、まあボス行きましょう!」


 私たちは上の階のボスのところに向かうのだった。












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笑う門には福来る!
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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