夜の学校七不思議 ②
この学校の七不思議は結構ころころ変わっており、結構な場所で幽霊が目撃されている。
たとえば職員室。職員室のコピー機が夜勝手に動くこともあるが触れてはいけない。触れてしまうと印刷が始まり、「死」という文字が印刷されるとかかれている。
試しに職員室にいってみることにした。
職員室へつづく階段を上がり、職員室に入る。
電気がつけられていないために暗いが、明かりが見えた。それはコピー機から。コピー機の電源が入っているらしく、消し忘れだろうか。
私はとりあえずコピー機に近づいて、電源を切った。が、コピー機は今だに動いていた。
「これもガチ、ね」
すると、印刷していますという文字が出ている。
何を印刷しているんだろうか。噂通りで行くと死という文字だ。これは果たして死ぬ、という遺書か、死ねという悪口か。幽霊の場合は大半後者なんだよな。
死ねと言われてもそう簡単に死ぬわけにはいかないし、塩巻いてやるからな。
印刷が終わったらしく、それを手にとって見てみる。だがしかし、死という文字が書かれていなく、そこには女の人が土下座する写真があった。
え、ええ……。
「噂通りだと死と表示されるはずなんだけど……」
すると、また印刷が始まる。今度は長い文章が書かれていた。
『貴方の守護霊が強すぎます。あなたに手を出すと百万倍くらいで返されそうです。なので手を出したくないんです……。ど、どうか穏便にお願いします』
なんで幽霊が必死に命乞いしてんの?
というか、私の守護霊そんな強いの? たしかにスタンドは精神力というが、守護霊はスタンドじゃないだろ……。
いろいろとツッコミたい。
「わかったよ……。というか、私七不思議楽しみにしてきたんだけど……。死って印刷してほしかったなぁ」
また印刷される。
『死と印刷すると強制的に呪いをかけてしまうのでこっちが殺されてしまいます』
「いや幽霊なんだから死んでるだろう!?」
なんなんだこの幽霊!?
私はなんか微妙な気持ちで職員室を後にしたのだった。なんていうか、あまり怖くないって言うか、台無し……。
こういう七不思議を検証するの私大好きなのに……。守護霊そんな強すぎるのかよ。なに? チート持ち? 異世界いってきたのか?
「変な幽霊もいたもんだ……。っていうか幽霊がいるってことは数年前に証明はされていたけどガチだったか……」
気を取り直して次に行こう。
次の七不思議は視聴覚室の呪いのビデオだ。
視聴覚室にはたくさんのビデオが置かれており、準備室にも大量のビデオがあった。だがしかし、準備室の中にある一つのビデオには何も書かれておらず、それを再生すると呪われるというものだ。
広瀬先生からマスターキーを借りてきたので準備室に入ることにした。
幽霊すら恐れるパン子さん




