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悪の魔王の作り方!  作者: 鳩胸 ぽっぽ
寒い月と私たち
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誰も登校してなくない?

 12月もどんどん過ぎていく。

 寒い。寒すぎる。パンダとかはこの寒さだと冬眠するのだ。私も冬眠……。したいけどできないんだよな。人間だもの。

 私は制服を着る。


 なんで女子の制服ってスカートなんですかね。うちの学校ミニスカなんで足が超寒い。タイツ履いていいのだがそれでも寒いもんは寒い。

 なんでミニスカなんだろう……。あの丈長いスカートでも別にいいのに。この寒さならスケバンみたいに長くするよ。校則に抵触しないどころか守りすぎてるくらいになるよ。


「こんな寒さでもおしゃれを忘れない女子高生の皆さんに感服です」


 私も女子高生なんですけどね。

 私はチャリにまたがり、進んでいった。進んでいった先に甲地の姿が見える。歩いているようだった。私は隣にいき、声をかけることにした。


「よっ」

「あ、パン子さん。今日寒いね」

「そうだね。男子ならズボンでまだいいけど女子ミニスカだからねー。風がやばいの」

「大変そうだね。ズボンだったらよかったのに」

「そう! ズボンでいいのよ! 私普段スカート履かないんだって」


 基本短パンなどだ。おしゃれとは程遠いし女子っぽくはない。

 もともとインドアだしおしゃれには興味ないのだ。一応外出るときは恥ずかしくはないような恰好をするが家は基本Tシャツとか。ワグマの家に行くときとかもほとんどTシャツとか。


 スカートは基本学校の制服のみです。


「お、信号青になったよ」


 私たちは歩きだす。私は自転車から降りて甲地と一緒に行くことにした。


「今の新居意外と学校から遠いんだ」

「うん。うちの近くにまだ高校一つあるけど白露がこっち受けたから私たちもこっち受けたって感じかな。白露って私たちと同じ小学校じゃないからね」

「そうなのか?」

「うん。違う小学校だよ。中学は二つあったけど白露がこっち側に引っ越してきたから中学は一緒のクラスだったけどね」


 私と月乃が同じ小学校だった。


「っていうかさ、一つ気になったんだけど私たち以外登校してる人いなくない?」

「そ、そうだな。俺もちょっと不思議に思ってた」


 今日は月曜日だ。冬休みも始まってない。

 なのになんで誰も登校してないんだろう。すると、その時月乃から電話がかかってきたのだった。私は電話に出る。


「ん? なに?」

「その、言い忘れてたんだけど今日休みになるらしいのよ。インフルエンザとかで学級閉鎖だって……。ごめん。まじでいい忘れてた」

「ふぇ?」

「その、もしかして今登校してる?」


 私は自分の格好を見る。


「してる」

「ごめん!」


 と、電話が切られる。


「なんだった?」

「今日から学級閉鎖だってさ」

「……なるほど。俺のとこも伝えられてないってことは忘れられてるなこれ」

「新手のいじめかね?」

「さあ……」


 私たちは家に戻ることにした。

 くっ、とんだ無駄足だぜ! というかごめんだけで済ませるなよ、月乃よ。

















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笑う門には福来る!
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 一緒に途中まで登校できましたし、甲地君にとってはラッキーだったかも? [一言] 更新乙です! う~ん…何と言うか、親方(♀)の反応は可愛いんですが頭が少々固い印象を受けますね… ま…
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