ラッキースケベか?
窓の外を見るとすごい嵐だった。
風が吹き荒れ、雨が降っている。
「これじゃあ帰れないわね」
「じゃ泊まっていきなよ」
「そうさせてもらうわ」
流石にこの嵐の中帰らせるわけにはいかないからな。
武宮たちも泊まらせていこう。
「甲地も泊まるしょ?」
「め、迷惑ならタクシー呼んで帰るが……」
「いいよ。外に連れ出したら妹たち風邪ひくし。今日は私のベッド使っていいから三人で寝な」
そういって、私は部屋のほうにいく。
私の部屋に私の下着とかあるけど……別にいっか。みられて困るもんじゃないし。別に下着くらいどうってことないでしょ。それくらいのモラルはあるって信じてるし別にみられてもいいか。
風呂は沸かしてあるので今もう入れたりする。
「じゃ、私お風呂入ってくるから」
そういって私はお風呂に向かったのだった。
私は湯船につかって考える。
「そういえば、男子泊めるの初めてだなー」
一応甲地も男の子だ。
別に男子女子で差別するつもりはないが、こういう男子を泊めるっていうのが不思議だ。今の自分の家に男子がいるっていうのが。
結婚とかしようもんなら毎日いることになるんだよな。不思議な気分だ。ちょっと悪くないと思えたりもしている。
「ま、嵐だからしゃあないけど。それにしても広いなー」
ぐいーっと足を延ばす。
こういうことは前の家じゃできなかったことだ。全体的に広くなったのはちょっと嬉しい。そこは壊されて感謝しているってところかな。
リフォームなんかなかなかできないしね。
「さて、体洗って上がろう」
もともと長風呂するタイプじゃないからね。
毎日風呂入りたいっていうわけじゃない。本当に面倒だったら入らないこともある。さすがに翌日が何も予定ない日ぐらいだけど。
私は脱衣所にいくと、甲地が妹の手を引っ張っている。ちょうど目があってしまった。
「…………っ!」
「お、ラッキースケベか?」
「ち、ちがうこれは妹をとめるためにきただけで…」
そういや私って今全裸だったな。
こういう時アニメだと白い光が邪魔するものだけど。ここは残念現実だ。そういうのは一切ない。ちょっと恥ずかしいけど裸ぐらい見られても別にっていう感じ?
恥じらいは特にないんだよな……。
「ご、ごめん!」
「いや、別にいいけど……」
これが月乃ならはたかれていただろうし白露なら私と同じような反応をしただろうな。
私と白露は恥じらいというものは特にないからな。こういう裸体をみられても。女子である必要がないっちゃないぐらいには本当に恥じらわない。
恥知らずだからね、仕方ないね。
「こんな貧相な体見せつけるのが失礼だと思うけどね」
男子はグラマラスなぼでーに憧れるんでしょ?




