ハッピーハロウィン! ①
もしかしたら明日更新できないかなー…?
ハロウィン。
それは子供たちが仮装してお菓子をもらいに行く日。だがしかし、最近はそういったものではなく仮装してバカ騒ぎするのが風潮となってきている。
そもそもハロウィンってそういうもんじゃないぞ……。
「なんで私が仮装なんか……」
「いいじゃんいいじゃん。似合ってるよ」
「猫娘……。ほとんど裸じゃん。痴女じゃん!」
私の防御力は滅茶苦茶低い。
猫耳をつけられ、守られているのは胸のところとパンツがいつもカバーしてくれるところ。服、というよりかは水着みたいな防御力だ。
これで歩き回るの? 嫌だよ寒いし。なめんな秋の寒さ。
「これでハロウィンパーティに行くの嫌なんだけど普通に」
「男子と普通にお風呂入れそうなやつが何を言うのかしら」
「…………」
それを言われたら何も言い返せないけど…。
別にお風呂はなんか恥ずかしくない。むしろなんかちょっと守ってますよ?って感じが嫌なのかな。さらけ出すなら大胆にとか……。
ぐっ……。なんでクラスの奴らが開いたハロウィンパーティは仮装前提なんだ。殺されたいのか?
「月乃は魔女でものすごく暖かそうじゃないか」
「あら、白露もミイラじゃない」
「ミイラ男の美少女化したコスプレって誰がわかるんだ? というか、男が美少女化するのか?」
「少なくともミイラ男ではないよな」
というか、ずるくない?
用意したのは月乃だとしても白露は包帯で大事なところを覆ってるだけの限りなくアウトに近いものなんだけど。というかアウトじゃない? 過激じゃない?
「あんたら恥じらいがないんだからそれぐらいいいじゃない」
「見せるなら大胆に見せたいが、中途半端に守るのが気に食わない」
「そうか? 私は別に構わないが」
「中途半端って結構びみょーな感じになる」
だが行くしかないのか。
で、月乃が貸し切った店に行くとクラスの奴らが先に来ていた。
「ハッピーハロウィン!」
「お、あの三人が来たぞ」
「どんな仮装かな?」
クラスの奴らが私たちに群がってくる。あっちいけ。しっし。
「猫耳つけてるパン子ちゃん。猫娘?」
「二人とも過激なやつよ。ほれ、ローブを脱ぎなさい」
「嫌だよ寒いよ」
「そんなこと言わずに。白露」
と、白露が私が羽織っていたローブを脱がせる。
「えっろ!」
「いや、案外スタイルいいじゃないっすか……。お腹最高です」
「過激! ほとんど裸じゃん!?」
よく指摘してくれた。そうなんだよ。ほとんど裸なんだよ。ドラ〇エとかでも裸装備だとしてもインナーは来てるよ? ビキニアーマーかなにか? 女戦士なの?
私の中のもう一人が囁いてくる。「そんな装備で大丈夫か?」と。答えてあげよう。全然大丈夫じゃない。一番いいのを頼む。
「球磨川さんのほうもすげーぞ。腹筋割れてる」
「スポーツ少女だなー」
「まあ……」
白露は腹筋割れてるって言われたのが嬉しいのか少しうれしそうな顔をしている。
スポーツ全振り少女はむしろ嬉しいらしい。
「まあ、恥じらいがほとんどない二人だからできたのよね。私はさすがに勇気はないわ」
「私も」
「おい、私たちだけにやらせんなコラ」
「恥じらいがないのは認めるが如何せん不公平すぎるな」
私と白露が見つめ合って頷く。
「白露、ちょっとトイレまで月乃を連れていけ」
「わかった」
「え、ちょ、何するの!? いやああああ! 助けてえええええ!」
ハロウィンだからってそんなえっちな格好をする。
ただただ小説なので文章だけというもどかしさ。




