表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪の魔王の作り方!  作者: 鳩胸 ぽっぽ
天才共は晴天に何を思ふ?
228/648

魔王軍のハーヴェスト ③

 私は今だに森をさ迷っていた。


「途中参加したけど……こんな面白そうなことを二人でまたやろうとしたのね……」

「きっと大変な業務を抱えていると思ってらしたからですよ!」

「いや、あいつらにそんな思いやりがあるとは思えないわね」


 きっと忘れてただけだろう。

 忘れないで欲しいものだが。


「それにしても収穫祭?っていうのは毎年あるの?」

「あるんですよ。この大陸はかぼちゃの魔物だけが湧くらしいです」


 この大陸はって別の大陸には別の野菜が湧くのね。

 まあいいけど。


「それにしても雑魚しか出会わないのなんとかしたいわね。きっとあいつらはもう強敵に出会ってるだろうし……」

「パンドラ様とビャクロ様なら会ってそうですね」


 その時だった。

 上空から何かが降り立つ。土ぼこりを上げてでてきたのはでかいカボチャの顔をした化け物だった。鑑定してみるとパンプキングという名前らしい。


「トリックオアトリート……」

「ふぇ? どういうことですか?」

「トリックオアトリート!」


 レブルに光線が飛んだ。

 すると、レブルは、その場に倒れたのだった。


「ど、どういうことですかぁ……! 急に力が抜けっ……」

「デバフ? 攻撃力が一になって防御も下がって……」

「トリックオアトリート?」

「トリックオアトリートってどういう意味ですか? 聞いたことがありません!」

「”お菓子をくれなきゃいたずらするぞ”……。お菓子あったかしら」


 私はアイテム欄を探してみる。

 なんかないか? 結構素材とかそのまま入れっぱなしにしてるから探すの手間取るけど……。


「トリックオア」

「たぶんある! あるからまって!」


 探してみると、飴が一つだけあった。


「ほら飴くれてやるわよ!」


 そうやって飴を投げて渡すと嬉しそうな顔をした。


「トリックオアトリート!」

「飴あげたじゃない!?」


 すると、レブルが急に立ち上がる。

 なんだか不思議な感覚だ。


「力がみなぎってきました! 今ならなんでもできそうです!」

「バフがかかってるわ……。って、あのパンプキングいないし」


 あの魔物はお菓子を上げるとバフをくれるらしい。

 逆にくれなければイタズラと称して最大のデバフをかけてくる。攻撃力と防御を1にされたっていうことは恐ろしくデバフが強い。

 あれ説明を見ると討伐不可って書いてあったし戦わなくて正解っていうところだけど……。


「なんで私だけ強敵現れないのよー!」


 運がないのよ! 運がッ!


「そんなことはないようですよ?」

「ふぇ?」


 すると、目の前に巨大な敵が現れる。

 人の形…頭がかぼちゃだった。鑑定してみるとパンプじんっていう名前でどうやら神様のなり損ねの妖精らしい。

 強敵も強敵じゃないの!? いや、望んでいたけどここまで強敵来るの!?


「相手はやる気満々みたいですね」

「やるしかないのよね? しょうがないわ」


 これで勝ったらあいつらに自慢してあげるわ。














パンドラvsドラゴン

ビャクロvsクイーン

ワグマvs神

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


笑う門には福来る!
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ