同室の女子
もしかしたら今日これ一話だけになるかも
あと明日も一話…もしくは更新ないって感じに…
林間学校の施設につき、先生の諸注意があったあと今度は私たちが泊まる部屋に案内される。私は101号室で、結構風呂や食堂に近いいい場所だった。
私は部屋に入る。
「おや、君が同室の子かい?」
なかには銀髪のメガネかけた女の子がにやりと笑っていた。
私はそうですよと答えながらもカバンをベッドの上に置く。そして、私はそのままベッドに寝転がった。長時間の移動はやはり疲れるものだ。
「君が噂の……。ああ、失礼。私はダリア。ロシア人だ」
「外国? ハーフじゃなくて?」
「イエス。父母と共に純粋なロシア人だ」
へえ。純粋な外国の人にしてはものすごく日本語が流暢だと思うけれど。
「まあ、ロシアいたころより日本いる時間のほうが長いからロシア語は喋れないんだけどな」
「物心ついた時からこっちいたの?」
「ああ。私がたしか一歳の頃だった。父が大の日本好きでな。金が溜まったからって移住したのが一歳の時だ。厳しい人でロシア語を使うのは禁止されていて日本語しかわかんなくなったんだ」
こういうの普段はロシア語で話していそうなものだが。
日本になじむために必死に日本語を覚えたのかと思うと報われてよかったというべきか。
「とりあえず、よろしく。気軽にダリアでいい」
ダリアは、私の頬にキスをして、部屋を出ていった。
自由だなあ。頬にキスをして……。
「って、自然な流れでキスしていきやがった!?」
アレはロシア人の挨拶なのか?
ほっぺにちゅーって……。ロシア人やるの? やったとしてもアメリカの人たちだと思うからしないとは思うんだけど……。
私は頬をさすりながら、とりあえず動きやすい服装に着替えることにした。半袖短パンでもいいけれどそれだと虫に刺されそうで怖いので長袖の服を着て、着替えた服をとりあえず適当にカバンに詰め込んだ。そういえばもうそろそろ集合時間だもんな。
最初はみんなで謎解きをする。謎解き脱出し、その次に飯盒炊爨。で、肝試しが1日目の大まかな流れ。二日目はハイキングとキャンプファイアー。で、最終日は陶芸体験などの自分が体験したいと思ったものの中から一つだけ体験できるということ。
何を体験するかは、私は陶芸に挑戦することにした。
とまあ、大きな流れは言った通りで、私の唯一の心配事がハイキングだったりする。運動神経も体力も自慢ではないが本当にない。
いきたくねえな。私は本気で足を引っ張るだろうしついていってもろくな目に遭わなさそうだ。トラックが家に突っ込んで、そして、今度は私が動物に襲われ……。縁起でもないことは考えないようにしよう。
とりあえず向かうことにした。




