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第12話 

 城門にいる法正がいる場所まで案内するさい劉璋に自分の名前を言うと何故南蛮王である孟獲がここにいるんだ?と俺に聞いてきた。

 俺自身まだ南蛮王ではない。

 一応父の孟駿だ。

 なのに何故劉璋は俺を南蛮王と言うんだろう?

 

 「南蛮王は父である孟駿ですけど?」


 「孟駿? そうなのか……」


 劉璋はこめかみに手を当てて何か考えている。

 俺は先ほどの劉璋の疑問に対し病で記憶をなくしギョウにある華陀自宅に行く途中だと伝えると劉璋はボソッ小さな声でとんでもない独り言を言った。

 

 「孟駿てキャラは知らないしそれになんで孟獲がギョウに行くんだ?俺が知っている孟獲は南蛮王国から引きこもっている状態で孔明の南蛮遠征から登場するのに……」


 え! 今なんて言ったこの人。

 劉備が死んで俺が出てくるとか言ったよな。

 劉璋は歴史を知っている。 


 劉璋は俺の顔を見ると自分の独り言が聞かれていた事に気づき慌ててごまかそうとするが俺はあえて聞いてみた。


 「劉璋様。 日本と言う国はご存知ですか?」


 劉璋は俺の言葉に驚きそしてワナワナと震えている。

 どうしたのか聞こうとすると劉璋の顔が泣きそうな表情をしている。  

 そして俺の目の前に立つ。

 孟優は劉璋の不審な行動に対し俺を守ろうとしてくれたが俺が手で大丈夫だからと伝えた。

 俺にしか聞こえない音量で


 「孟獲……そなた日本と言う国での名前があるのか?」


 俺は一瞬考えたが名乗ることにした


 「直江慶次と言います」


 俺の言葉に劉璋は笑いそして


 「僕の日本での名前は渡辺俊介と言います」

 

 そして泣き出し抱きついてきた。

 そう劉璋も俺と同じ転生者だった。 

読んでいただきありがとうございます。

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