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異世界では魔女しか魔法は使えない?!  作者: 神戸近区


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第27話 誕生パーティー

 結局第三王女の誕生パーティーに参加することになった。

一応扱いは第三王女の病気を治した回復魔法の国内唯一の使い手として参加した。


まず一番最初今まで病気の為名前が付けられていなかったが、”クフェア”という名前が決まった。

そしてクフェアは王位継承権を放棄する代わりに、自由に勉強し結婚する権利を得たいらしい。


王も家族も今まで病気で苦しんでいたのを知っているのでその願いをかなえる事にした。

しかしなぜ結婚の話になった時皆僕を見たのかは分からない。いや嘘だ。分かるが分からないふりをしておく。王家と親戚とか胃が痛くなりそうだし、僕にはアビが居るし。


 パーティーが終わってからクフェア第三王女と王から呼ばれた。

「今後なのだが、出来たら当分は城から学校へ行ってもらえないか?」

「大丈夫ですが何か有りましたか?」

「まず君の保護も有る。回復魔法はまだ知られていないが、男の魔法使いなど前代未聞であるから誘拐等に備える事。それともしクフェアの体調に変化が有った時にすぐに対応できるようになのだが」

「分かりました、ありがとうございます。ではこちらから通学させて頂きます」


「クフェアに勉強も教えて欲しいのだが……」

「クフェア第三王女にですか?」

「クフェアと呼んでください。わ、私もレオさんと呼びたいので」

「分かりましたクフェアさん。僕でよければ勉強教えますね」

「さんも要りませんし先生なのですから敬語も不要です」

「それは少しずつ仲良くなったらと言う事でも構いませんか?」

「そうですね。少しずつ仲良くなっていきましょう」


やっと学校に通えそうだが……学校でも大変そうだな。


久々に登校するとなぜか皆との間に距離が有った。

「何か皆遠くない?」

「この前から色々有りすぎてレオには聞きにくいのだと思うよ」

「そう言う事か。納得したが、王様との事は僕からは何も言えないからな……」

「今日は王城から来たのか?」アナベルが聞いてきた。

「当分そうだよ。食事も美味しいし運動量減ったし健康に気を付けないと」

「食事そんなに旨いの?」

「まあ平民から見たらね。貴族って毎日こんなの食べてるのかと思うとね。ミモザさんの家もそう?」

「比較が分からないけどそんなに豪華ではないわ。お客様が来られた時は別だけど」

「そうなのか」


「話は変わるけど今日から魔女……魔法の授業を受けるの?」

「そうだね。当分女性の中に男一人だな……。少し気が重いがアビとミモザさんが居るだけましかな」


このまま平和に勉強を楽しめたら良いが……何か有りそうで怖い



今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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