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異世界では魔女しか魔法は使えない?!  作者: 神戸近区


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第26話 回復

 ここ王城は自宅と違って快適だが慣れたら危険だ。もう元には戻りたくないだろう……とか言いながら豪華でも家族が居ないところより狭くても自宅の方が良いと思ってしまうのは何だろう?


 今日も第三王女の治療を頑張ろう。もう数日経過したが少しずつ良くなっている。一気に治療も出来なくはないが体力が落ちている状態で体内に急激な変化を起こすのは怖い。ゆっくりでも改善してくれているならそれっでいい。間違ってもここの生活を気に入ったからゆっくりしてるのではないよ。


 学校の授業も進んでるのかな……でも学校にも通えない第三王女の事を思えばとりあえず早く治して元気になって欲しい。


 1週間位かけて病原と思われる部分は消えた。しかし手足も長い間使ってなかったようで直ぐに動いたりは出来ない。でもかなり元気になった。

「私数年前から病気で……直ぐには治らないと聞いていたのでまだ名前貰ってないの。パーティーとかに出席も出来ないし。でも治してもらえたから、体が動くようになったら名前貰えるって。その時に……その時パーティーに一緒に出てくれませんか?」

「そうですね。王様とも相談させていただきます」

「お父様は関係ないですわ。私はあなた……レオニダスに来て欲しいの。もう健康ってプレゼントは頂いたからね。お返しもしたいし」

「申し訳ございませんが私には決められませんので……」

「分かりました。父にも相談しますわ」


 後日王からも相談された。誕生パーティーに参加してほしいと。

「出席するにしても服は……制服で大丈夫ですか?」

「何でもいいぞ。家族だけのパーティーだから」

「そんなところに参加してよろしいのですか?」

「不満か?君が助けてくれたからな」

「不満など有りませんが……一つ相談してもよろしいでしょうか?」

「なんだ?」

「第三王女ですが、元気になられましたら学校への入学を提案したいのですが」

「理由が有るのか?」

「狭い世界の中に居るみたいで、私でも普通に友達と認識されているようですが、平民の友達など将来よろしくないかもしれませんし……」

「そうだな。それについては考えてある」

「そうでしたか。それならば私は第三王女の前から消えた方がよろしいですね」

「よろしくないぞ先生。君は娘の主治医として貴族になって貰う予定なのだから」


「……はい?」

「同意を得れたな。では今決まった。成人と共に男爵となって貰おうか」

「いえ返事ではないですが断れないですよね……。私には婚約者が居るのですがソマリ子爵の姪なのです。貴族ではないのですが大丈夫でしょうか?」

「何が大丈夫と聞きたいのかな?」


王は分かってて聞いてるな。アビと結婚しても良いのかだよ……恥ずかしくて言えないが。

今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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