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異世界では魔女しか魔法は使えない?!  作者: 神戸近区


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第25話 王の頼み

 「それで聞きたいことが有るのだが……魔法で病気は治せるか?」

予想外の事を聞かれて即答できなかった。

「正直やったことが無いので何とも言えません」

「出来ないわけではないのか?」

「傷程度なら治せますが」

「試してはくれないか?」

「王様にでしょうか?」


「私の子である第三王女だ」

「第三王女様と言えば長い間体調が良くないとお聞きした記憶が……」

「そうだ。それでもう治しようがないらしい」

「そうなのですか……先ほども言いましたが私には病気を治したことは……」

「分かっているが少しでも可能性が有るのなら」

「……分かりました。今からでも会えますか?」


 王城内を移動し第三王女の私室に着いた。

「ここの中にいるが私は入るなと言われている。中の使用人には伝えてある出来る事は何でもしてくれ」

「分かりました」


 室内に入ると皆暗い顔をしていた。

入室に気付いたの第三王女が

「あれ?誰か来たの?ごめんなさい、体が重くて痛く動けないの」と言った。

「少し様子を見に来ただけです。近くに寄ってもよろしいですか?」

「大丈夫よ」

「では失礼して。少し魔法で様子を見ますね。触れないですが手を近付けるので気を付けてください」

「お任せするわ」


 魔法で見た感じ心臓付近に何か有る。これが原因か?分からないがやるしかないか。

「少し魔法を使いますね。少しの間動かないで下さいね」

「分かったわ」

水の精霊さんに体内に居る悪い部分を壊すようにお願いした。当然元々ある臓器を破壊しない様に。


 「一応今日の検査は終わりました。体調はどうですか?」

「何をしたの?どうして体が少し楽になったの?もうお迎えが来るって事?」

「逆ですよ。精霊さんに体の中の悪い所を少し治してもらっただけですよ。まだ一気には治せないので明日また来ますね。それまでゆっくり休んで体力をつけてください」


その言葉で室内が少し明るい雰囲気になった。


その後無理矢理風呂で体を洗われてから再度王と会った。

「少しだけ改善しましたが明日続きをしたのですがこちらに宿泊する……」

言ってる途中から王が興奮したように言ってきた。

「少しでも良くなったのか?何日でも泊ってくれ。食事も最高のものを用意させる!」

「ありがとうございます。では少し疲れたのでまた明日治療を再開します」

「頼んだ……いやお願いします……」

「出来る限りはやってみます」


こうして王城に泊まる事になったが、何だこの豪華な食事は?

これ食べ慣れたら家に帰ってからが……

今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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