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異世界では魔女しか魔法は使えない?!  作者: 神戸近区


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第20話 見学

 今日から魔法の授業が始まった。魔法は一般的には魔女専用なんで女子だけの授業となる。その間魔女以外は武器の取り扱いの授業だった。しかし急遽授業にアウラ先生も講師として呼ばれその助手として自称魔法研究者の僕も見学出来る事となった。授業を受ける生徒の中にはアビとミモザも居る。

 

 最初は簡単に魔法発動の基本についての話。その後各属性に分かれてそれぞれの先輩が助けてくれる。魔法の授業は基本2学年合同で行われる。

 

 当然唯一の男である僕に視線が……。先輩の一人が話かけてきた。

「なあ君?確か魔法の研究をしてるのだったかな?」

「そうです」

「何で研究する?」

「何故かですか……。何故魔法が発動されるかを知りたいからです」

「それに意味は有るのか?」

「あるかもしれないし、無いかもしれない。無いと分かる事も知識だと思うのですよ。あと魔法の詠唱?も同じような魔法で人それぞれ違うんですよ。色々調べたら新しい発見が有って楽しいですよ」

「そうか。意外と真面目だったのだな。最初は異性目当てかと思った」

「婚約者がそこに居ますし」

「そうかそれは失礼」

「何か質問が有りましたらいつでも」


そこから皆の魔法を見学した。後で練習しよう。


授業が終わった。

「アビ、上手に魔法の発動できてたね。後は数打てば的に当てるのは簡単だよ」

「実家に居た時は皆さん簡単に当てていたから簡単なものかと思ってました」

「まああの方々は戦闘で実際に使ってますから。止まってる的に当たらないなら動く的など中々当たらないって言ってましたよ」

「当てるだけなら詠唱次第で難しくないのだけどね」

「さっきから聞いてるとレオ君魔法詳しいね。流石アウラ様の弟子、自称魔法研究科」

「ミモザさんもお疲れ様です。ミモザさんは魔法慣れてましたね」

「自宅の敷地内で魔法の簡易練習施設あるんだ。だからかな」

「いいな~。家にも有るけどなかなか使わせてくれない」

「私もよ。危ないからって。勝手に使ってよく怒られたわ」

「ミモザさんって意外に大胆?」

「そういうレオ君も魔法詳しいのね。まあアウラ様の弟子って言うだけは有るね。そのうち魔法使える様になったら私も仲間に入れて。楽しそうだから」


魔法使える様になったらと言った時聞いていたレオが少し驚いたことにミモザは気付いた。何かあると思いそれからレオをよく観察するようになった。


毎日観察していると次第にレオに惹かれていってることにミモザは気付いてないのだった。

一方レオの方は毎日誰かに見られていると警戒していた。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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