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現実世界に現れたガチャに給料全部つぎ込んだら引くほど無双に  作者: ARATA
第五章 中国・ロシア攻略編

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第66話  岩窟王

 ダンジョン地下7階――


 キレンスクのダンジョンはゴブリンと一部オークしか出てこない。マッピングで赤く表記されている場所があるので、向かってみると奥まった横穴に古い木箱があった。


 開けてみると、小さな小瓶が入っていたので“鑑定”すると――



 「ポーションか!」



 あの有名な回復薬だ‥‥‥本当に存在するんだな。俺には“あまり”と言うか、まったく役には立たないが、人によっては価値があるだろう。


 ダンジョンの中の敵はキマイラと不死鳥が一匹残らず倒していった。おかげで経験値が大量に入ってくるため“探索者”の職業ボードは次々にカンストしていく!


 このダンジョンは地下15階まであるようだが、現在13階まで到達している。現時点でこれだけのアイテムが手に入った。



 炎の魔石     U ×2

 水の魔石     U

 闇の魔石     U

 ユニコーンの角  R

 ポーション    C ×3

 ハイ・ポーション U ×2

 マナポーション  C ×2

 獣人の毛皮    U

 ミスリルの短剣  R

 スクロール(風) R

 聖水       R



 けっこう色々あるな‥‥‥この魔石やユニコーンの角なんかは、鍛冶職の“生成”や錬金術師の“錬金”に使う材料になりそうだな、大事に取っておこう。


 この“C”はコモン‥‥普通か、“U”はアンコモン、ちょっと珍しいってことだな。レアリティもちゃんと表記されてる。


 地下14階に降りると、開けた場所に出た。岩でごつごつしているが、城などの大広間のような雰囲気の場所だ。


 壁際から、ワラワラとゴブリンが出てくる。壁の中から直接生まれ落ちたような不気味な現れ方をしていた。今までいたゴブリンより一回り大きい。鑑定すると――



 ホブ・ゴブリン

 戦士  Lv282 



 ホブ・ゴブリンか、100匹以上はいるな‥‥‥頼んだぞ――不死鳥フェニックス――!!


 不死鳥は大広間の天井にまで舞い上がり、身体の炎を大きく燃え上がらせると一気いっきに急降下し地面に衝突する!


 すると炎は波のように円形に広間に広がっていく。炎の波に飲まれたホブ・ゴブリンは消すことができない炎に焼かれながら、絶叫している。


 空に舞っている一欠けらの炎は再び不死鳥の姿に戻り、高みから焼き尽くされていくホブ・ゴブリンを見下ろしていた。



 「すごいな‥‥‥」

 


 炎は俺たちの前で止まり避けていった。不死鳥は炎を自在に操れるようだ‥‥‥そんなことを考えていると身体を燃やしながら十数匹のホブ・ゴブリンがこちらに突進してくる。


 わずかにキマイラの身体が揺れた。ホブ・ゴブリンは身体を切り裂かれ吹き飛んでいく!


 やっぱり頼りになるな‥‥このダンジョンのボスも、この2体に任せて大丈夫だろう。そう思ってキマイラを見ると、淡い光の粒子に変わって消えてしまった。



 「あー‥‥時間か!」



 召喚時間には限界があるからな‥‥だとしたら、そろそろ不死鳥も消えるだろう。そう考えていたが時間がたっても不死鳥は消えなかった。


 なんでだ‥‥? ひょっとして“テイム”の仕方が違うからか? キマイラは倒してから“テイム”したが、不死鳥はみずから“テイム”された!


 不死鳥だけはタイムリミットが無いのかもしれない。だとすると、もう一つの制約である召喚後のクールタイムも‥‥‥召喚獣は一度召喚が終わって消えてしまうと次の日まで召喚できない。


 不死鳥はこの制約も無いのかもしれない! 試しに一旦消してみる。


 再び手に魔力を込め召喚魔法を発動するが‥‥‥



 「あーダメだ! 出てこない」



 どうやらタイムリミットだけ制約が無いようだ‥‥‥しまった。心強かったのに不死鳥は今日一日出せないな‥‥‥。


 仕方ない俺は15階、このダンジョンの最下層へ向かった。





 

 辺りは真っ暗だが、ソイツがいることは、すぐに分かった。


 

 「炎竜!!」



 火魔法で竜の形となった炎が壁や地面などに火を付けていく! 明るくなった場所の奥に一体のゴブリンがいた。鑑定してみると――




 ゴブリンキング

 戦士  Lv1102




「ゴブリンキングか‥‥‥‥」



 “統率者”でないのは間違いない。このダンジョンはハズレだな‥‥‥



 「グギャギャギャアアアーーーーーッ!!」



 威嚇するように叫び声を上げ、大きな中華包丁のような武器を振り上げている。


 俺は亜空間からミスリルの剣を取り出し‥‥‥また亜空間へしまった。



 「ギッ?」



 一歩進もうとしたゴブリンキングは自分の足が付いてきてないことに気付く、そのままバランスを崩し地面に倒れた時、衝撃で身体がバラバラになり地面は血の海になった。


 時間を()()()()()()()()()のに、俺の動きにまったく反応できてないな。



 「相手にならない」



 “テイム”する必要も無いだろう。だがゴブリンキングを倒したことで、探索者のボードはカンストした。


 探索者の職業ボードは元々9枚あったが、今カンストしたのが最後の1枚だ。職業スキルを確認すると‥‥‥




 探索者     Lv99        


【職業スキル】             

 マッピング Rank C → SSS 称号“岩窟王”

                      

 獲得“スキル” 寒熱耐性(Ⅰ)×7 鑑定(Ⅰ)×7 

        空間探知(Ⅰ)×6




 称号が付いたな‥‥“岩窟王”か‥‥3Dマップもアップグレードされた。今までは表示されなかった隠しアイテムなども表示されている!


 この15階の奥にも赤くポイントされた場所がある。行ってみると、ちょっと豪華な金属の箱があった。開けて中身を鑑定すると――




 <エリクサー>  SR


 生命力や魔力を全回復させ

 あらゆる怪我や病気を治す。




 これがエリクサーか! ちょっとテンションが上がってしまった。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] エリクサーでSRランクだと もう一つ上があるのかな?
[一言] モンテ・クリスト伯じゃないのかw
[良い点] 更新力高すぎぃ [気になる点] 一般の方はどうやって職業を手に入れてるんでしょう あとカンストしたら向き不向きで勝手に転職されるんですかね?
2020/01/27 17:59 退会済み
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