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現実世界に現れたガチャに給料全部つぎ込んだら引くほど無双に  作者: ARATA
第四章 アメリカ大陸・巨人編

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第47話  タイタン

 高速で飛びながらニューヨークへ向かう、これからタイタンと戦うわけだが、もちろん勝算はある。まず巨人を3体召喚し、相手に突進させ接近戦をさせる。


 巨人相手に接近戦をするのは得策ではないからな‥‥‥接近戦は巨人にまかせ俺は後方から弓で援護する。


 相手の体力を少しずつ削っていく作戦だ。


 この作戦にはそれなりに自信はあった。巨人も出会ったものの中で最も強いものを“テイム”しているし弓術のスキルもだいぶ上がった。


 充分通用する‥‥‥‥それが俺の考えだった。そう、タイタンに出会うまでは‥‥‥‥










 「なんだ‥‥‥アレは!?」





 それは“岩の巨人”だった‥‥‥‥。だがその姿は想像を超えていた。体長は優に300メートル以上あり体表からはマグマが噴出している。


 タイタンが歩いた地面は溶岩となり焦土と化していた。


 鑑定でステータスを確認する。




 巨人タイタン   

 戦士     Lv4573

 ■ ■ ■

 ■ ■ ■


 



 「他の巨人と違い過ぎるだろう‥‥‥‥こんなのありか?」



 俺は3体の巨人を召喚し、タイタンに突撃させた‥‥‥‥だが――


 人型の巨人はタイタンにたどり着く前に死んだ。地面は溶岩になっているため、すさまじい温度で足を焦がし、タイタンの体表からは数千度におよぶ熱が放出されているようだ。


 岩と金属の巨人はタイタンに近づくことはできたが、金属の巨人は体が溶けかかっている。


 まともな状態なのは唯一岩の巨人だけだが、体格が違い過ぎて話にならない。タイタンの足元で殴り掛かっているが毛ほどにも感じていない様子だった。


 遠距離から弓による攻撃を行う、矢には魔法を込める火・爆発・雷、水と色々試してみるが、まったく効かなかった。


 “魔道の杖”を使っての魔法攻撃も試した。そもそも岩型の巨人には水魔法以外は効きにくかったが、このタイタンは全身からマグマが噴出していて高温になっている。通常の水魔法では効果がなかった。


 だが岩の巨人である以上“水魔法”が弱点であることには変わりないはずだ!


 俺は瞬間移動で海沿いまでやってきた。目の前にある海に“水魔法”を掛けて操る。


 大量の海水は渦潮のように回転しながら上空へ竜巻の如く上へ上へと巻き上がった。


 ここからタイタンがいる場所までは十数㎞しかない。より規模の大きい“水魔法”ならアイツにも効くはずだ! 空中に浮かんだ海水は巨大“龍”の形になり、もの凄いスピードで天を駆けた。


 並行して飛行しながら、水の龍に魔力を込める。龍は体にいかずちを纏い、光り輝く黄金の龍となって巨人タイタンのもとへと向かって行く!!



 「――水雷世界龍ヨルムンガンド――!!!」



 大きさなら負けてないはずだ! これなら‥‥‥‥


 水龍がタイタンに直撃し、凄まじい水蒸気が舞い上がる。だが、よく見るとタイタンの体に当たる直前に水が蒸発している!!


 体の表面はいったいどれだけ高温なんだ!!? まったく効いていなかった‥‥‥この複合魔法でもダメか‥‥‥タイタンには一切の魔法攻撃が通用しない。


 “重力操作”で重量を増やせば地面に埋まり動けなくなるかと思ったが、それもダメだ。この重力操作の効果は“範囲”に依存する。


 比較的、小さな範囲であれば重力は100倍まで出せるが、タイタンほどの大きさになれば効果を与える範囲を指定して能力を発動すると数倍が限界だった。


 対巨人用の“岩落とし”も、かなりの高度から落としたがタイタンにあたって砕け散るだけで、ダメージはまったく与えることができなかった。



 「強すぎる‥‥‥‥なにもかもが規格外だ!」



 この巨人は俺のことを“敵”だとも思っていない‥‥‥相手にすらしていないんだ!!


 うぬぼれていた‥‥‥‥力を得たからきっと勝てると思っていた。だが早すぎたんだ‥‥‥もっと経験を積んでから挑むべきだった。




 最強のモンスター‥‥‥‥その意味がやっと分かった。




 俺は灼熱の焦土を悠然と歩く巨人を尻目に、一時撤退することにした。それはガチャで力を手に入れてから初めての敗北だった‥‥‥‥‥

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― 新着の感想 ―
[一言] これ以上はギブ 主人公も登場人物も何もかもかもがペラペラですね。
[一言] 主人公の脳みそがガバガバすぎて何も言えねぇや^^
[気になる点] 別に重力場で全体を囲む必要ないけどな…ゴーレムには意味ないかもしれんが、生き物なら脳みそのごく僅かな部分だけでも潰せば○せるよね
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