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現実世界に現れたガチャに給料全部つぎ込んだら引くほど無双に  作者: ARATA
第二章 大厄災編

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第24話  奇跡の日

 次は“僧侶”になることにした。職業スキルは‥‥‥ 



  回復術 Rank F



 僧侶は“回復術”か‥‥‥‥今まで回復魔法はあまり使ってこなかった。それは自分に“超回復”があることで使う必要が無かったのもあるが、もう一つ理由がある。


 それは怪我をした猫に回復魔法を使った時、傷は治ったがその後死んでしまったことだ。


 回復魔法の力加減が分からず、必要以上に魔力を流したせいかもしれない。人間に使うのは怖かったため、今まで使ってこなかった。


 だが、この“回復術”によって使い方がうまくなれば怪我をした人たちを治して回れる!





 それからは“千里眼”でモンスターを見つけ出し、片っ端から狩っていった。


 途中、避難所に寄った時、救援に来ていた自衛隊員の会話が耳に入ってきた。



 「東京は壊滅状態らしい、他にもあの気持ち悪い大地がたくさん出てきてる所は被害が大きいそうだ‥‥‥」


 「そうなのか? その割には長野は被害が少ないな‥‥‥化物も見かけるが、しばらくするといなくなるしな」


 

 ああ、モンスターが少ないのは俺が狩りまくっているせいだな‥‥‥‥まあ悪いことじゃないからいいだろう、それにしても東京は壊滅状態なのか‥‥‥ここでのレベリングが終わったら行ってみるか。


 その後もモンスター狩りに精を出した。


 約1週間で“僧侶”をカンストした。鑑定でステータスを確認すると――



 僧侶    Lv99        

 HP    225/225 → 306/306           

 MP    ∞/∞              

 筋力    95 → 125      

 防御    60 → 79

 魔防    147 → 177

 敏捷    77 → 95

 器用    199 → 212

 知力    255 → 317

 幸運    96 → 123 


【職業スキル】

 魔術  Rank A 

 回復術 Rank F → Rank C



 獲得“魔法”  回復魔法(Ⅰ)×2




 「よし、回復術が“C”まで行った。これなら魔力の力加減もうまくいくだろう」



 そう思った俺は、さっそく怪我をした人がいる簡易施設の病院に向かった。近くにあった県の病院は地震やモンスターの襲撃で全壊になったようで、今は自衛隊が守る簡易病院で怪我などの手当てをしている。


 病院の中に入ると、並べられたベッドの上に怪我をした何人かの患者が寝ていた。被害が少ないとはいえゼロではない。化物に襲われた人は確実にいるんだ。


 俺の目の前には足に怪我をして歩けなくなっている10歳くらいの女の子がいた。ベッドの上で1人、本を読んでいる、親は見当たらないな‥‥‥‥。



 「足は痛いのか?」ちょっとぶっきらぼうな聞き方だったかな。



 女の子は不思議そうな顔をして、こっちを見てきた。



 「ううん、痛くないよ、お医者さんもしばらくしたら治るって言ってたから」


 「そうか、ちょっと手を出してごらん」



 俺は回復魔法を使った。女の子の体の悪い部分は手に取るように分かった。明らかに以前とは違う手ごたえみたいなものがある。


 

 「ちょっと! 何やってるんですか!?」



 女の子の母親らしき人があわててこちらに向かってきた。



 「やばっ!」



 はたから見れば明らかに不審者だったな。俺は時間を止めて退散することにした、次やるときは“隠密”を使うことにしよう。




 ◇◇◇◇◇◇◇◇




 「大丈夫だった? 何かされなかった?」


 「うん、大丈夫だよ」



 母親がホッとしていると‥‥‥‥


 「お母さん」


 「えっ?」


 女の子はベッドから降り、立ち上がっている。


 彼女は脊髄損傷で医者からは「二度と立つことも歩くこともできない」と言われていた。




 その日、長野にあるいくつかの病院で患者が急に回復するという不思議な出来事が起こった。怪我人だけではなく、重い病気の患者も全快したのだ。



 この不思議な1日を長野では“奇跡の日”と呼ぶようになる。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白くて楽しい [気になる点] 加護で運のステータス3000以上、上がったはずなのに、厄災の日から下がってるのと、24話僧侶カンストさせたって言ってたのに、Lv1になってます
[良い点] 片に無理なストーリーを描こうとしないで、ただただ強くなってくので変な粗がない。 [気になる点] 本当に強くなってるだけ 強くなったことで出来るようになったことの内容がかなり希薄 [一言] …
[気になる点] ステータスを更新していくだけの作品 [一言] いやまあ更新ごとに追うくらいは好きなんだけどもにょもにょ
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