第五十二話 第三回ガチャ
「私は33枚あるよ」
「相変わらずどうやって見つけてるのっていうレベルね。でも私もラーイがよく見つけてくれて26枚よ」
ガチャコインを見つけるのにも才能がいるのだろうか。だとしたら、間違いなく俺にはない。
「俺は今回9枚だよ」
「単独行動以前のガチャコインが、12枚見つかってるから、これは全部ユウタに任せるって事で問題ないわよね?」
「うん。祐太、遠慮せずやっちゃって。私は今回33枚もあるしね」
「それで、私たちのガチャコインを何枚ユウタに回してもらうかだけど、私は今回3枚渡すわ。もっと渡したいところだけど、ユウタが自分専用の装備でかなり強くなってるのを見るとね。私も自分専用の装備が早く出てほしいのよ。果実も魅力的だけど、専用装備の方が、一つ出てくれるだけでもステータスの違いが明らかだし」
「別にそれで構わないと思うよ」
俺自身はガチャコインは足りてるし、これ以上急激に装備を整えていく必要もない。と言うか装備の面でみんなと差が出始めている。やはり購入したものとガチャから出てきたものでは自分に馴染む感じが全然違うのだ。
「私はユウタに10枚渡すからお願い」
そして美鈴の言葉に俺は一瞬止まった。あの、ガチャ狂いの美鈴がそんなことを言ったのだ。
「ミスズ、熱があるのね。どうして言わなかったの?」
「死にそうなほどしんどいんだね。可哀想に」
俺は涙が出てきそうになった。美鈴がそんなに無理してるなんて全然知らなかった。なんて鈍感なやつなんだ。
「ち、違う!だってエヴィーに借金してるし、そういうのも早く返しておきたいの。だからユウタに10枚任せる。いいの出してね」
「ミスズ……あのね。はっきり言っておくけど、返済してもらおうと思って出しているお金ではないのよ」
「でも前に借金どうするのって言ってきた」
「あ、あれは、私を追い出そうとするからじゃない」
「それは悪かったと思ってるけど……。でも、エヴィーに借りは作りたくないの。あなたとは対等でいたい」
美鈴は結局そう言ってゆずらなかった。喧嘩をするわけじゃないんなら別に俺もそれ以上言う必要はないと黙っていた。
ともかく今回は俺が34枚ガチャを回すが、自分の分9枚、美鈴の分10枚、エヴィーの分3枚、パーティー共用分12枚になる。そしてエヴィーが23枚で、美鈴も23枚だ。
「ちょうど800回か」
「引くだけでも大変ね」
そんなことをしゃべりながら、俺たちはガチャゾーンに入った。美鈴とエヴィーは40代過ぎの夫婦の姿。俺は魅力値が上がる前の姿。ガチャゾーンではその姿に変装することにした。当然のことながら目立つラーイとリーンは還していた。
まあそれ以前にガチャゾーンにはまたもや人影はなかった。相変わらずストーンエリアは空いてるらしい。そのことにほっとしながらガチャゾーンに入る。白い空間。その中にストーンガチャが3台並んでいた。
「なんか前と違くない?」
美鈴が首を傾げた。確かにガチャが三台もある。
「ああ、これ多分、ガチャコインが多いからだ」
といっても3人が同時に回せるようにというわけではない。ガチャ台は右から大中小と並んでいて、右から100回用、10回用、1回用になっているのだ。ガチャコインを、大量に持って入るとガチャ台はこういう並びになるという話は聞いたことがあった。
「なんだか私たちも段々とベテランぽくなってきたね」
「はは、 ペーペーもいい所だけどね」
何しろパーティ内の一番の揉め事である男女関係を治めることすらまだできてない。そして4人目のメンバーもまだ来ていないのだ。
「まあ確かに。でもユウタ。レベル7にはなれたわ。少なくとも15歳でここまで到達してる人間はかなり少ないはずよ」
「じゃあ、いつも通り私からでいい?」
「うん、美鈴からどうぞ。俺は最後でいいよ」
「私は2番目でいいわ」
いつも通り美鈴からだった。虹カプセルがこの時点で出てくれたらいいのだが、そう簡単に行くとも思えなかった。ともかく探索者にとっての一番の楽しみの瞬間だ。結果がどう出るにしろこれで探索者の収入が決まるのだ。
「よし!10枚入れて!」
美鈴が100回を一度にできるガチャにコインを10枚入れた。
「ガチャの神様お願い!虹来い!虹来い!」
美鈴が気合を入れて回す。そうすると、
コロコロコロコロコロコロコロコロ白いカプセルが100回用のガチャから大量に出てきて、その中に銅色が1つか2つ。そしてあとは、なんだかちょっと気持ち悪いぐらい白いカプセルがいっぱい。そして何と言うか味気なくもすぐに結果が出る。
「……しくしく」
美鈴は銀色すらも1つも出てこなくて肩を落としながら、白いカプセルを自分のマジックバッグの中へと納めていった。
「ふふ、なんだか私のガチャ。食料調達ガチャみたい」
前のガチャでは銀カプセルが何個も出たのに今回は全くなくて、美鈴は落ち込んだ。というか、怪しい笑いをうかべている。美鈴は壊れかけているようだ。100回もの不運な結果が一気に押し寄せるのはガチャ好きの美鈴としてはかなり堪えるようだ。
「ま、まあ、まだ130回分もあるし!」
俺は励ましの言葉を出した。
「うぅ、でも実際回せるのはあと4回……」
とにかく美鈴はコインを10枚入れてまたガチャを回した 。そうすると、
白いカプセルコロコロコロコロコロコロ。今度は延々とそれ以外が出てこない。本当に出てこない。100個全てが白いカプセルだった。
「み、ミスズ。元気出して。こんなことだってあるわ」
「そうだよ。あきらめたらそこで試合終了だって誰かが言ってた」
「私……祐太に残りのコイン任せる」
あの美鈴がそんなことを言い出した。ついに壊れてしまったようだ。あの最初の頃の俺の回す分まで取ってしまった美鈴の元気はどこに行ったのか。200回分の結果で銀すらも出てこなかったことですっかりいじけてしまった。
「それはダメだよ」
「だって私、何も出ないもん」
なんだか美鈴は珍しくかなり落ち込んでるようだった。ガチャ運の悪さを美鈴なりにかなり気にしているのか。まあガチャ運1だもんな。
俺は田中のガチファンだから、美鈴のガチャ運がむしろ羨ましいとすら思ったが、普通ならパーティーメンバーすら現れないと言われるガチャ運1である。
「美鈴、虹色を出さなくていいの?」
俺は美鈴の肩に手を置いて優しく問いかけた。
「どうせ出ないし、それなら祐太の迷惑にならないようにする」
「元々ガチャ運が悪いことは分かってたじゃないか。12英傑になりたいんだろ?」
「なりたいけど……そのためにも祐太に任した方がいい気がしてきた」
「でもフォーリンみたいになりたいんだろ?それなら諦めたらダメじゃないか」
「祐太……」
「多分この感じだと美鈴のガチャ運は4D8だ。そうじゃなきゃいくらなんでも100回やって全部白は出てこない。つまり4096回ガチャを回さないと虹色が出てこないんだよ。まだ1000回も回してないのにもう諦めるの?」
「でも祐太が回したら、果実でそれは補えるかもしれないし。それだと100%だし」
「低レベルとか中レベルを目指してるんならそれでいいよ。でも目指しているのはレベル1000だ。美鈴、『既に世界中で10億人もの人がダンジョンに入った』。そう言われてるのは知ってるよね?」
学校で教えられることだ。そしてその半分以上が死んだと言われていた。
「うん」
「それでもレベル1000以上は12人しか現れていない。雪だるま式に増えるとか言われてたけど、そんな様子も全くない。それどころかトップランキング1000にはレベル900ですら1人も増えてない。レベル500以上の高レベル探索者になれる人も一時期のことを思えば急に少なくなった。でもそれ以下は雪だるま式に増えてきてる。どうしてだと思う?」
「知らないけど、どうして?」
「きっとそれはダンジョンの怖さが広く知れ渡って、みんなが常識にとらわれたことしか出来なくなったからだ。レベル500までだときっとその常識に囚われたやり方でうまくいくんだ。でもそれ以上はきっと常識に囚われたら無理なんだ。カインなんてたった一人でダンジョンに挑戦してレベル1000になったんだよ」
「あれは召喚士だから」
「きっと美鈴の言うその言葉が常識なんだよ。だから俺はそんなことをする気がない」
「でも私きっとDランだったら誰もパーティー仲間にしてくれなかった。祐太以外なら、絶対ステータスを見た時点で私を弾いてた」
「だから美鈴は俺と出会ったんだ」
「……祐太」
「美鈴!頑張ってガチャを回そう!」
「うん!祐太!私頑張る!」
何でもいいから早く回しなさい。とエヴィーが顔をヒクつかせた。俺は美鈴の肩を抱いて再びガチャと向き合わせた。そして美鈴は10回用のガチャを3回、回した。
結果、
「に、虹色が全然出ない……私の虹のエンジェルはどこに」
美鈴はがっくりとうなだれた。何度目になるのか背中が煤けて見える。かわいそうだが現実は非情で、銅色が4つ。銀色と金色が出ることはなく内訳は銅色から通常の矢が10本セットで2つ。MPポーション1つ。SPポーション1つ出てくれた。
「ガチャ運にしてはまあまあの結果ではあるんだけどね」
「銅色でも64回に1つ、銀色でも512回に1つ……。私、前によくあんなに銀色出たな」
「じゃあ次は私ね。今度こそ私も金色出すわよ」
気合を入れてエヴィーもガチャに挑んだ。そして、
白いカプセルコロコロコロコロ延々と出てくる。そのままエヴィーの100回ガチャも、白いカプセルが出てくるだけかと思われた。エヴィーもガチャ運2なので、金色が出てくる確率は非常に低い。しかし、
「き、金色が出ない……私の金のエンジェルはどこに」
やっぱり何も出てこなかった。そして230回分の中で金は一つもない。悲しい現実だった。全く同じ事を二人で言ってる。エヴィーもガチャは本当に弱いな。ガチャ運は美鈴よりもかなりいいはずなのにあんまり結果が変わらなかった。
「確率的にもうそろそろ一度ぐらい金色が出てもいいはずなのに……」
エヴィーは銀色が2個で【火矢陣】の魔法陣が一つ。100万円のポーションが一つ。銅色が10個で【火弾】の魔法陣が二つ。10万円のポーションが二つ。MP回復ポーションが5つ。高級ステーキ肉がひとつ出てきた。
残りは全て美鈴も含めて日用品や普通の食べ物と飲料水である。この白色のカプセルは大量にあるのでダンジョンショップで売ることになる。ほぼ永久に保存が効くので、これが一つ1000円~5000円になる。
「この瞬間だけはミスズと仲良くできる気がするわ」
「私も」
そんなことを言い合って2人で慰め合っていた。
ともかく俺の番がきた。
「はあ、自分のガチャ運の無さはともかく、ユウタは今回で装備が揃うんじゃない?」
「私もそう思う。祐太が340回もガチャ回したら、すごいことになりそう」
「が、頑張るよ」
そう言われると結構プレッシャーなのだが、それでもガチャ運5である。どれだけプレッシャーをかけたところで確率で出てくるガチャである。
俺は10枚コインを投入した。100回ガチャのダイヤルを握った。1回用のガチャよりも手応えがあった。それを力をこめて回した。すると白いカプセルがコロコロコロコロ出てくる中に明らかに銅色と銀色と金色がいくつも見えた。最初の100個のガチャの結果は、
「金カプセルが5個。銀カプセルが8個。銅カプセルが16個」
「そのままどんどん回すね」
次が、
「金カプセルが8個。銀カプセルが9個。銅カプセルが13個」
「ねえエヴィー。やっぱり私たちもうガチャ回さなくて良いんじゃない?」
「なんだか私もそんな気がしてきたわ」
そして、次が、
「金カプセルが4個。銀カプセルが8個。銅カプセルが17個」
「金色4個か。あんまり良くないね」
「6個は出て欲しいわね」
そして10回ずつを4回回した。
「金カプセルが1個。銀カプセルが2個。銅カプセルが3個」
「ふうん、まあまあじゃない」
「次は金カプセルが2個。銀カプセルが1個。銅カプセルが0個」
「銅カプセルが出ないのに金カプセルが2個出てるわ」
「日本語でOK?」
「次は金カプセルが0個。銀カプセルが0個。銅カプセルが2個」
「金カプセルが出ないなんて、どうしたのユウタ?」
「きっと祐太は熱があるんだよ」
「最後が金カプセルが0個。銀カプセルが2個。銅カプセルが1個」
「祐太でもこんなことがあるんだね」
「本当ね。合計で金カプセルが20個。銀カプセルが30個。銅カプセルが45個」
「うん。もう祐太だけでいい気がしてきた」
「偶然ね。私もよ」
「……」
何も言えない。なんだか俺もそんな気がしてきた。
俺の金色カプセルの結果は美火丸の額当てが1つ。籠手が1つ。1000万円のポーションが4つ。合成素材にもなる宝石が6つ。溶岩の魔法陣が2つ。防御の果実が2つ。SPの果実が1つ。力の果実1つ。素早さの果実が2つ。
「でもユウタ。結果は意外と偏ったわね。それにこれは……」
「うん。まあどうせダンジョン規制がかかるから専用装備はこれ以上出てくれなくて良かったけど。でもやっぱり俺にとって必要な果実だけしか出ないみたいだ」
「そうね。専用装備がもう出なくていいなんて、その言葉を一度でいいから私も言いたい」
「ミスズ。私たちにはそんな贅沢許されていないわ」
銀色からは【石爆】の魔法陣が4枚。無銘の刀が5本。100万円のポーションが7本。その他、無銘の装備品が7個。精力増強剤10個入りが7つ。
「精力増強剤……」
これはどういう意味だろう。他の人には出てこなかったと思うのだが、ダンジョンにまではっきりしろと言われてるような気がした。
ともかく銅色からは【石弾】の魔法陣が10枚。10万円のポーションが15本。MPポーションが12本。SPポーションが8本。という内容になった。
「祐太は、今回ので美火丸シリーズが2つ増えたってことか」
「専用装備って同じものが出てきたりしないのかしら?」
「それはないらしいよ。専用装備は世界に一つだけ。そういうものらしいね。でも金カプセルが出ても、そこからまた1/6ぐらいで専用装備は出てくるらしいから、いくらガチャ運5でもそんなにすぐには揃わないよ」
「金カプセルが出たらそれでいいってわけじゃないのね。ますます揃えられる気がしないわ。ミスズは一発虹が出たらいいだけだから、正直それは羨ましいわ。それで、ユウタ。これでバフはどれだけ付くの?」
「あまり揃えられる人がいないみたいで、参考サイトがなかったんだけど、ちょっと確認してみる」
俺は美火丸シリーズの額当てと籠手を装備した。赤い額を当てると不思議と、頭全体が守られているような感覚に陥る。そして籠手を装備すると腕全体が守られているような気がした。
名前:六条祐太
種族:人間
レベル:6→7
職業:探索者
称号:新人
HP:43→51
MP:23→26
SP:36→42
力:49→55(+22)
素早さ:50→57(+22)
防御:49→56(+22)
器用:32→37(+22)
魔力:23→26
知能:21→23
魅力:48→56
ガチャ運:5
装備:ストーン級【美火丸の額当て】六条祐太専用装備
ストーン級【美火丸の胴鎧】六条祐太専用装備
ストーン級【脛当て】
ストーン級【美火丸の籠手】六条祐太専用装備
ストーン級【陣羽織】
ストーン級【護符】×2
ストーン級【美火丸の炎刀】六条祐太専用装備
ストーン級【短刀】
ストーン級【履き物】
ブロンズ級【アリスト】(バリア値100)
シルバー級【マジックバッグ】(200kg)
サファイア級【天変の指輪】
魔法:ストーン級【石弾】(MP4)
ストーン級【石爆】(MP7)
スキル:ストーン級【二連撃】(SP3)
ストーン級【加速】(SP5)
装備スキル:未承諾ストーン級【炎流惨】(SP18)
クエスト:2階層S判定
「に、22……。す、すごいわね」
「実質レベルが4つぐらい上がったぐらいの価値があるんじゃない?10個揃えたら100ぐらい付くのかな?」
「クエストの時はダンジョン規制は当然かかるだろうけど、かなり有利なことには間違いない」
「それにS判定でかなりユウタのステータスが上がってるわね」
「+6か。普通のクエスト報酬でも+5がもらえているから、素早さがもう57か。専用装備をフル装備したら、79……移動特化のラーイを超えてるわね。こう見るとやっぱりS判定が欲しかったなって思うな。一つでも専用装備があったら私たちもS判定できたかもしれないのに」
「祐太。あと6つ揃えられる人ってめったにいないんじゃない?」
「そうみたいだね。高レベル探索者が揃えたくてガチャ運が上がってから、ストーンガチャ回したりもするらしいよ」
もちろんそれに意味はない。10階層ごとに装備は更新されていき、その下の階層に行くほど上の階層の装備は意味がなくなる。何よりもそういうことをするとダンジョン側からの規制が入り、ガチャコインの出が非常に悪くなるので、いくら高レベル探索者でもかなり時間の無駄遣いだ。
しかし大人になってから大人買いをしたくなるのと同じ心理なのか、シリーズとしてどうしても揃えたくなるらしい。
そういう人たちがガチャが壊れるんじゃないかというぐらい回しまくるおかげで、無駄に排出された無銘品を売ってくれる。だから、美鈴とかガチャ運のない人たちは、装備をなんとか無銘品だが揃えることができるそうだ。
「でも、ユウタの結果を見ても、果実で私のステータスを補うのは無理があるわね」
「うん。正直、そうだね」
俺も頷いた。
「私とユウタは必要なステータスが違う。ユウタのガチャ結果ではMPと魔力の果実が出てきてない」
残念ながらそれは本当だった。ガチャはガチャを回した人に必要な物以外は出てこない。だから、このガチャの結果は俺を強くするために必要なものばかりだった。
「本当に一筋縄じゃいかないわね。ユウタ、私を捨てるなら今のうちよ」
「そんなことするぐらいなら探索者をやめるよ。俺は美鈴とエヴィー、一緒にレベル1000になりたい。2人が一緒じゃないなら、その夢を諦めてもいい。そう思えるぐらいには2人のことが……」
好きだと続けたかったのに、俺はその言葉を飲み込んだ。またしてもはっきりしない俺にダンジョンまで呆れている気がした。
ともかく俺たちはあまりガチャゾーンに長居したくなかったので、外に出るとかなり離れてから、迎えに来てくれたデビットたちの運転するリムジンに乗った。そしてエヴィーがタブレットを使ってネットに接続し、収益額を計算し始めた。





