第三百一話 Side南雲 三年 提案
Side南雲
気づいたら祐太が宗教みたいになっていた。どうしてこんなことになったのか。10区の若い女から始まったその宗教は、日を追うごとに広がり、祐太の顔が魅力80であることもあって、結構なブームだ。
今日は【千年郷】に移住してちょうど3年目。各地で【聖なる地・千年郷移住祭】が、大規模に開催されている。そして、いつの間にか出回った祐太の映像が立体ホログラムとして祭られ拝まれている。
【千年郷】は8~10区の人間にとって外に出れない監獄とも言える場所だ。外国の電波を規制してないから、情報は入ってくる。外に出れないと言っても日本本来の土地と同じ広さがあるし海だってある。広いのは広いのだ。
それでも"閉じ込められている"。その言葉に閉塞感がある。だから縋るものを求める。その格好の相手となるのが三英傑と【千年郷】で日本人が誰も死なない状況を作り出した六条祐太だ。
特に【千年郷】を日本にもたらしたのは祐太で、俺たちも【千年郷】に関する全ての成果を祐太のものとした。実際、祐太の貢献は非常に大きく、手柄を横取りすることは避けたかった。そのため、自然とそうなったのだ。
結局、三英傑があいつを褒めたのが悪かった。
【六条祐太様万歳! この日本を救って頂きありがとう!】
その頭の悪い内容の映像を俺は眉間を抑えながら消した。
「帰ってきたらあいつ怒らねえか……」
「何を言ってるんですか。これは素晴らしいことですよ友禅ちゃん。きっと帰ってきたら祐太さんも自分が尊敬される存在となり大喜びしますよ」
「お前やってるだろ?」
「まあ何がですか?」
千代女は一番タチが悪い。元々祐太を気に入りそうな気はしたが、気に入るを通り越してこじらせてる。どうも祐太が帰ってきた時に嫌な思いをしないように情報操作している節がある。つまりここまでにしてしまったのはこの女だ。
相変わらず極端にしかぶれない女だ。
「まあみんな【千年郷】に住んでるわけだから、どうしても感謝される存在にはなるだろうしね」
「あいつ、早く帰ってきてほしい。あいつ考えるの得意そうだから全部押し付ける」
「ダメですよ鈴さん。祐太さんは帰ってきたらすぐに私と一緒にシルバーエリアに入るんですから」
「ええ……」
千代目と田中と鈴と米崎を六条屋敷に呼び出していた。それぞれが革張りの1人用のソファーに腰をかけて、小さなテーブルに飲み物と軽食が用意されていた。俺は用意されたブラックコーヒーに口をつける。
「どうしてここに僕がいるの? 場違いな気がするのだけどね」
1人だけ浮いた存在として六条パーティーで頭脳だった男、米崎がいる。理由は、六条パーティーでの役割と同じく頭脳役としてだ。というのも俺も含めて田中も鈴も頭脳派ではない。
それにババアは【未来予知】を持っていたが、俺たちは持ってない。王のいいようにされないためにも、学者として最もレベルが上がった奇人米崎の頭脳は頼りになった。それに祐太以前にこいつは結構な有名人なのだ。
日本でダンジョン関連の頭脳労働をしなければいけない時は大抵こいつが引っ張り出される。何しろ【転移駅】の設置や、ダンジョンゲートの移動など、月城様にやり方を聞いても大抵の探索者はよく理解できない。
そんなの専門に生きてきてないのだ。そんな時に米崎を連れてくるとだいたいなんとかしてくれる。だから、"こちら方面"のこともわからないかと、何度か戦争における重要局面で話し合ったら、かなり的を得たことを口にした。
それも今までは個人的なものだったが、今回は初めてこういう場所にも参加させた。
「気を使うな。俺と喋る時と同じで気楽に口を開けばいい」
「それでいいの?」
米崎はまず千代女を見て、田中を見て、鈴を見た。この場の力関係をよく理解しているようだ。千代女はババア以上のババアだし、田中と鈴は、田中の方が上で、鈴は田中の言葉を全肯定だ。
鈴と田中は昔かなり色々あったようで、鈴は田中の言う通りにしているのが安心できるらしい。俺がいつの間にかババア頼みにしていたツケを今払わされてることを考えると、あまり2人は健全な関係性ではない。
「いいですよ。米崎ちゃん。好きにしゃべりなさい」
「僕も問題ありません」
「田中がいいなら私もいい」
この調子だ。正直話し合いの場にいる意味もないぐらいで、どうにかするべきなのか、今更どうにもならないのか、考えてしまう時がある。田中に一度そのことをしゃべったこともある。その時田中は言っていた。
『自立させようと思ってるんですけどね。そのために【千年郷】の責任者にも推したんですよ。でも根本的な部分が変わらないんですよね。正直僕が生きてる限り変わらないのかな』
こんな感じだったからその話題はあれ以来出せてない。正直、俺も人付き合いは苦手だ。それなのに三英傑の中で一番の力関係が上なのは俺だ。この戦争での実績的に考えて俺になってしまう。つまり日本を背負わされてる。
だが『殴ればいいと思ってる』とババアに言われてきた俺である。そんなもの任されても重荷でしかない。だからこそ米崎や千代女まで呼び出してるのだ。残酷なまでに冷静な米崎と千代女が居なければ、俺の頭はとっくにパンクしてた。
「それで友禅ちゃん。大事な話って何ですか?」
俺の中には大事な話が2つある。1つは伊万里と祐太のこと。これは外に漏らさず俺の中にとどめておくつもりだった。そして戦争さえ終われば俺自ら動くつもりでいた。そしてもう一つの大事な話。
「王から接触があった」
その言葉に全員が俺に注目した。
「米崎お前の言う通りだったな」
事前に今後の方針を何度か話していた。その中でこの流れを米崎は言い当てていた。やはりこいつはかなり使える。間違ってもゴールドエリアで死ぬなんてミスはしないでほしいところだ。
「そんなに大した提案はしていないよ」
ナディアが月の魔女となり、悪神へと堕ちた。その後、メトがナディアに殺され、大国が丸ごとなくなった。不謹慎な話だが俺はそれを喜んだ。何しろそれは俺たちにとって絶好の好機だった。八英傑の戦力がタダで削れた。
奴らは大きく戦力が減っている。攻め込むなら間違いなく今だった。何よりも他にも好奇と思えることがあった。それは対人戦になると超厄介な死神も祐太と同じく、この3年間姿を見せていないのだ。
死神までいない状況。俺の攻撃力と鈴の万能さ。そして田中の一撃の破壊力。うまくいけば向こうを落とせる。そう考えた。だが、どうにも王だけは気味が悪い。だからその時も米崎に相談してみた。
『僕の意見だけどね。何もしなくていいと思うな』
しかし、米崎は消極的だった。正直やはりまだルビー級にもなっていない人間。王に怯えてるのかと思った。
『どうしてだ? これはどう考えても好奇だろう』
『僕はまずその考え方がおかしいと思う』
『俺が間違ってると?』
『だってそれって結局4対3の戦いになるってことだろ。おまけに向こうは頭脳役が生きてる。麒麟の王もだけど弓神ロロンもかなりの謀略家だよ。その2人が生きたままというのは普通に考えてかなり不利だよね』
『だが……いや、確かに……』
言い返そうかと思ったが、知能だけはやたらと上がっている。米崎の言葉が正しいとすぐに理解してしまった。そうだ。こちらの頭脳役はババアであり、それがもういない。だがその考えも米崎の意見とは少し違った。
『龍神様は今森神様を思い浮かべただろうけど、僕は六条君をかなり評価している。彼は正解を引くのが上手い。麒麟はそういう意味で見事だ。四英傑の頭脳とレベルが低いのに行動が読めない六条君を10年も遠ざけた。でも彼は死んでない。10年すれば帰ってくる。正直できればそれまで何もしたくないぐらいだ』
『祐太か……』
米崎の意見が理解できた。ババアの行動はある意味予測しやすいだろうが、祐太は正直俺もよく行動が理解できなかった。どうしてそれでそうなると何度も思わされた。だから王は一番減らさなければいけない戦力を落としてる。
『おまけに自分で仲間に誘っておいて、目障りの戦力を全て排除している。王にとってカインが死ななかったことだけが唯一想定外だったんじゃないかな』
『死神が表舞台から姿を消したままの状態。カインは英傑を抜けた。ナディアは悪神に堕ち、メトが死んだ。向こうは戦力ダウンもいいところだ。それが王の狙い通りだったと?』
『間違いなくね』
『なぜだ? お前の意見でいい。王はどうしてそんなことをする?』
『僕の予想になるけどね。彼女は世界という枠組みを"創り直そう"としてると思うんだ』
米崎はあの時あっさり言ってきた。俺は今回の戦争をただの12英傑の席取り合戦だと単純に考えていた。しかしそんな単純なものではない。そうも感じていた。
『なんでそんなことする必要がある? "どうせ変わる"だろう』
『そこまで僕は知らない。ただ、月の魔女が現れた時に僕は確信した。あの時"あなた"は森神の復讐に駆り立てられて敵になった英傑を全て攻撃した。それはまさにあなたを殺す最高の機会だった。でも龍神は生きている。それにもう一つ妙なのはメトをナディアに殺させたことだ』
『わざとだと?』
ナディアに惚れていたメトは、ナディアを攻撃できない。だから殺された。それで俺は不思議に思わなかった。でも王がそれを止めないのは不思議だった。しかしそれもメトが自分の恋人が大事だと断ったのかと思っていた。
『王の行動は普通に見てると失敗だらけだ。でも違う視点で見ると、彼女は徹底的に今の世界を壊してると感じるんだ。実際、森神様は"世界を維持"しようとしていた』
『確かにババアは世界が壊れないように見張ってたな』
『森神様は清濁併せ呑む非常に上手な人だった。今までの政治体制を維持する一方で、探索者の不満がたまらないようにガス抜きをするのも上手だった。王はそれが気に食わなかった。だから真っ先に殺した。彼女が生きてる限り世界は壊せないからね』
『もしそれが本当なら、あの女こそ悪神に堕ちねえのかよ』
『どうやらそのようだね。ルルティエラという存在は相変わらず基準がよくわからない。ただひとつ言えるとすれば【世界を創り直す】それが個人でできるとすれば結構甘美の誘惑だと思わない?』
あり得ると思った。それは俺が知る王の人物像とも重なった。あの女は、何と言うかこの世界が嫌いなのだ。
『ちっ、もしそうなら最悪だ。俺が言えたことじゃないが、それこそほぼ全ての人間殺さなきゃ無理だぞ。米崎、お前は今の状況でどうするのが一番いいと思う?』
『僕はダンジョンに好かれてない。知恵はいくらでも出すさ。でも最終的なことは決めない方がいいと思うな』
『自分で考えろってか?』
『僕なんかに舵取りされる。そんなの日本人はきっとゾッとするよ』
結果として俺は現状何もしない選択をした。王の狙いが米崎の言葉通りになら、こちらが動かなくても王から何か動いてくる。俺たちはそれまで【千年郷】に引き上げて、桃源郷の神の座の争いに全力を注ぐ。
そう決めたのだが、未だに三種の神器は追加で見つからない。それはとても頭の痛い問題だった。あとひとつ見つかるだけで、今度こそこっちの方が有利になる。なのに……。
俺は頭を振って目の前の4人に思考を戻した。そして王から連絡があったことに対する自分の考えを口にした。
「俺はとりあえず王と話をするべきだと思っている。それがないことには情報が集まりきらないしな」
「私も同意です」
「僕もだね」
千代女と田中は俺の案に頷いた。鈴は特に何も言わなかった。最近田中頼りが加速しているように見える。こういうのは前はババアが気にしていたんだと今ならわかる。そして鈴は俺と同じくババアによく怒られていた。
怒ってくれる相手というのが意外と重要か。いなくなったから自分でやるしかなくなった俺。まだ田中が残っている鈴。鈴と二人で話した方がいいのか……今度声をかけてみるか。
「そうだね。まずそうしてからだね。いつ話すの?」
米崎が聞いてきた。
「王はこちらの対応が決まり次第すぐにでもだとよ。だから連絡しようと思えばいつでもできる。連絡するが文句ないな?」
全員が頷いた。
《おい》
俺は部屋の外に向けて【意思疎通】を送る。そうするとからくり族が1人入ってきて電話を用意してくれた。大八洲国の外、地球にも繋がる電話である。ただ繋がるだけではない。この電話はドワーフ島産の秘匿通信を使うことができる。
それは他の施設ではなかなか使えず、六条屋敷はかなり便利なのだ。俺は王の携帯に電話をかけた。どんな携帯電話に電話をしても、それは神にでも盗み聞きすることが困難な秘匿通信になる。それがドワーフ島の技術力だ。
【異界化】を応用した技術らしいが、普通の電話と同じでコール音が何度か響いた。そして王が出たのは3度目のコール音の時だ。
『こんにちは南雲』
王の声がする。この部屋の外には声が漏れない。だから全員に聞こえるように王の声をスピーカー音声にした。
「王、こっちと話したいんだろ。何の用事だ?」
『その前に南雲、声がイライラしてない?』
「別にしてねえよ。必要なことをさっさと話せ」
戦うのは得意中の得意だ。だが頭脳戦は嫌いだ。それを仕掛けられていると分かるから、どうしてもイライラした。
『うん。それなんだけどさ。もうそろそろ"戦争やめない"かなーっと思って』
「あん?」
言葉の意味を理解できた。しかし予想外の提案をされてうまく飲み込めなかった。戦争をやめると言ったのか? 停戦交渉か? 米崎の話を聞いた上での俺の見解は、開戦した時と戦力差はさして変わっていない。
つまり敵側がかなり有利なままだ。それなのに戦争を終わらせるのか。
《おい、米崎、こいつ何抜かしてるんだ?》
《予測できるパターンはいくつかある。でも、もう少し話を聞いてほしいな》
《いくつかあるのかよ。お前たちみたいな人種は何で面倒臭いことをいろいろ思いつくんだ》
「おい、舐めてるのか?」
誰かに助言を求めた。そのことに気づかれないように気をつけた。
『全然本気だよ』
「じゃあ一言言っていいか?」
『どうぞ』
にこやかにまるで楽しく談笑でもしているように話してくる。この戦争も何もかも、遊んでただけでそれに飽きたからもうやめよう。そんな感じに聞こえる。ババアが死んだ。メトも死んだ。ナディアは堕ちた。
祐太は自分が生きるために10年間もいなくなった。そして死にたくなかったであろう奴らが大量に死んだ。それら全てはこんな気楽な感覚でしていたことなのか? 腹が立った。隣にいたら顔をぶん殴った。
「王」
『何?』
俺は大きく息を吸い込んだ。全員が耳を抑えた。そして俺は一気に吐き出した。
「テメエが始めた戦争だろうが!!! 気楽に始めるとか終わるとか抜かすな!!! ぶっ殺すぞ!!!!!」
かなり頭に来た。この戦争で何人死んだと思う。馬鹿にできる人数じゃない。それが米崎の言うところの王の狙いだったのだとしても、あまりにも気楽に人を殺しすぎだ。俺だって数字上でしか捉えられないぐらい殺した。
『じゃあまだやる?』
「ああん!? ちょっとこっちにこい!!」
『落ち着いて南雲。お互い言葉があるんだからちゃんと話さないと。とにかくロロンとゲイルはOKだって言うんだ。饕餮は私が言えば全部OKしてくれるから、後は死神だけになる。でも彼、最近見かけないんだよね。びっくりするぐらい何年も見かけないからさ。そんな状況だからさすがにこっちで終戦を決めても帰ってきてお爺ちゃんから文句を言われる心配はないと思うよ』
「そういうことを言ってるんじゃねえ!!!」
《龍神様。終戦条件を聞くんだ。腹を立てるのは明日でいい》
米崎が【意思疎通】を入れてきて冷静になるように促してきた。
《米崎。俺は舐められるのが嫌いだ。こいつは俺を舐めている。だからとりあえず一発殴る。今から殴りに行ってくる。帰ってきたらもう1回話し合う》
《冗談で言ってるんだよね?》
呆れた声で【意思疎通】を送って来られた。分かってる。冗談だ。でも本気で王にムカついてるのも事実だ。
《俺を怒らせに来てるな》
《いや、おそらく彼女はナチュラルにこういう性格なのだろう。しかし、これが終戦提案なら条件によっては悪い話じゃない。こっちだっていつまでも【千年郷】の中にこもりきりは不健康だよ。変な宗教まで始まりだすしね》
血管がブチ切れそうだった。王のむかつく顔も殴り飛ばしてやりたい。しかしそれをすることができない。それを分かるぐらいには大人になったつもりだ。
「一発殴らせろ。それでいいなら話を聞いてやる」
『やだよ。君に殴られたら可愛い私は死んでしまう』
「死なないぐらいにしてやるよ」
《南雲君》《友禅ちゃん》
さらに田中と千代女にまで言われる。田中はともかく千代女に言われるのは納得いかない。話が進まない。俺は深呼吸を何度かした。
「言え。聞いてやる」
『よかった。終戦条件はね。世界統一機構の構築をしたいと思ってるんだけど、その主導者を私にやらせてほしい。この際国という国境を取ろうと思うんだ。それをOKしてほしい』
「ダメだ。こんな状況でそんなことをしたら俺たち日本人は大変な目に遭わされる」
世界中のヘイトが日本に向いている。こんな状況で国境がなくなれば、日本はとんでもない不利益を被るだろう。それぐらいの想像がついた。
『じゃあこれはいいや。あのさ』
いいのかよ。簡単に引きやがった。一番の主目的だったんじゃないのか。何を考えてる。本当にわからない女だ。色んな女に手を出した俺だが、王だけは目の前で裸を見せられても立たない自信がある。
『こっちが本命なんだけどナディアを止めるのを協力してくれないかな。彼女ずっと東に来てるんだよ。あのまま行くと私の国に当たっちゃう』
私の国って中国のことだよな。この女がそんなこと気にしてるのか。この女が何も動かないからあの国は大変な状況になってる。今の状況でナディアがやってきたら滅びかねない。だからって今になって助けるのか。
何か考えてる。だが何を考えてるかわからない。どうして今になって助ける。大体なぜこっちがメインなんだ。そんなことしたかったなら、メトの時点で助けるべきだろう。
《何考えてるかわからん》
部屋にいる全員に【意思疎通】を送った。
《考えを読むのが難しいのは確かだね。一見無茶苦茶に思える》
《祖国を思って動いてるっていう線はないかな》
《王ちゃんはそういう性格の子じゃないですね。全部思い通りに動いてるから、終わりにしようって話になってるんだと思いますよ》
《鈴。何かないか?》
《田中がわからないのに私がわかるわけない》
《……》
本来ステータス的に言えば鈴はこの中で一番ダンジョンから好かれてる。そういう人間は決まって閃きがすごい。だが鈴はそういうところを見せようとしない。ともかく米崎は何か思いついてるかもしれないが、俺に任せる気のようだ。
間違えるな。これさえクリアすれば本当に戦争が終わるかもしれない。俺と田中と鈴。こっちにはまだ三英傑がいる。ルビー級の探索者もほとんど死んでない。今終わればこちらが有利な条件で終われる。
俺がそう思っている。その心を王が見透かしていることも間違いなかった。
本日2月27日木曜日。
【ダンジョンが現れて5年、15歳でダンジョンに挑むことにした。】
のコミックス第2巻が発売です!
それに伴い私はラジオに出させてもらうことになりました。
日程:3月1日(土)
ラジオ番組『週刊秋田書店 ラジオ編集部』公式文化放送と超!A&G+で毎週土曜日21:00から放送の「A&G TRIBAL RADIO エジソン」内で22:40頃放送
パーソナリティ:赤﨑千夏・伊東健人・土田玲央
となります。
文化放送は関東限定。
超!A&G+はネットラジオでアプリを取得すれば聞けます。
私の生の声を聞きたいなんて奇特な人は是非聞いてください。
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