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第二百七十六話 招待

 名前を呼ばれた。彼女とはまだ10㎞は離れてる。探索者としては一瞬で詰められる距離だが、向こうには戦う気配がない。ましてや探索者なら10㎞離れていてもこちらを見ることができるはずだが、少し違う場所を見ている。


 やはりこちらを完全に見つけられていないようだ。正確に位置を掴んでなければ、攻撃は当たらない。この声に答えるべきかどうか。その判断は難しいと感じた。答えた瞬間相手は一気にこちらに攻撃してくる可能性はある。


「迦具夜。相手のレベルは?」

「688ね。種族は魔人。ステータス構成からして搦め手が得意で、あまり直接的な戦闘には向いていないみたいね。レベルが私たちより低いし、戦いになったとしてもそれほど苦労せずに勝てるわ。まあこの子だけならの話だけど」

「そうか……」


 迦具夜は『だけ』と言っている。ここがニザヴェッリルであることを考えると、目の前の女性だけという考えは持たない方がいいのだろう。


「どうする?」

「話を聞いたまま移動は続けよう。もう少しだけ判断する時間がほしい。お姉ちゃんはこのまま気配を消すのに集中、弁財天は攻撃してきた際に備えておいて。狐魅、これ以上近づけさせないように10㎞の距離を保って下降していこう」

「「了解です」」「了解」


 10㎞。ルビー級の相手だとこれでも近距離と言える。狐魅が急がずに降りていく。地上の景色がはっきりとしてくる。その中でもイギリスと似た形の大地へと近づいていく。ミズガルズと同じように科学的に発展した様子はない。


 レンガ造りの街並みが上から見下ろせた。そこから外れた場所に田舎の村を見つける。角が1本だけ生えていてコウモリのような翼がある人間が農作業をしていた。森の方では人ほど大きいうさぎのモンスターを魔法で狩る姿が見えた。


「ユウタ・ロクジョウ。ご安心ください。私があなたに攻撃を加えることはありません。本来であればここに入った時点で神側の存在は排除されるのですが、今まで一度も攻撃はなかったはずです。我が主からの配慮です。ユウタ・ロクジョウ。どうか返事をください」

「だそうよ?」

「迦具夜。まだ少し様子を見る。それより下にいるのはなんていう種族だ?」

「この辺はニザヴェッリルで一番多いデーモン族の土地みたい。ニザヴェッリルではそれが一番多いの」


 迦具夜は第三の目の【鑑定眼】と、左目の【心眼】の両方を開いていた。


「デーモンとつく割には俺が行くはずだったシルバーエリアの悪魔とは違うみたいだ」


 あそこにいた悪魔は本当に世界を破壊する存在に見えた。しかし下にいるデーモン族は、破壊を好んでいるようには見えない。黒く淀んだ瘴気すら感じられない。それは声をかけてきている女性も同じだった。


「まあそれはね。悪神側でも毎日破壊活動しているわけではないでしょうね。それに巨大樹によってエネルギーバランスが保たれている国は、悪神側の種族もそこまでマイナス面には引っ張られないわ。むしろ翠聖樹から離れた場所に追いやられている大八洲国の悪神の方が支配種族も含めて荒々しいかもね」

「巨大樹が大事なんだな」


 改めてエルフさんがいなくなったことが気になった。

 

「聞いていらっしゃいますか! "我が主レガ様"がユウタ・ロクジョウをお連れせよとご要望です! お返事をいただけなければ困ります!」


 俺たちが話してる間も魔人はかなり大きな声で呼びかけてくる。地上でも聞こえたのだろう上を見上げてくるデーモン族が何名もいた。レガ様……迦具夜が覗いた心の中にそんな名前の悪神が居た。


 同姓同名の別の存在。という可能性は低いように思えた。


「あなたがとても女好きだと聞きました! 主はそのことを承知の上でもてなす準備を整えられております! もてなす者たちはサキュバスです! この世の極楽を味合わせてあげます!」


 どうやらその主は俺に対して激しい誤解をしているようだ。とても女好きだと? そんな人間はここにはいない。


「興味あるなら気配を消すのをやめますよ?」


 千代女様は俺が喜ぶなら答えてもいいよという感じだった。大八洲国の人間というのは地球と比べて著しく嫉妬心というものを持たない人間が多い。千代女様も大八洲国が長いのでその常識に染まってるようだ。


 サキュバス。体験してみたくないかといえば嘘になる。きっとものすごく気持ちはいいのだろう。それに俺を呼んでいる相手は悪神だと思われる。なぜ呼ばれているのかは知らないが、自分たちの目的を考えると話を聞くべきだと思えた。


「女好きのユウタ・ロクジョウ。お返事ください!」

「……そんなに女好きじゃないよな?」


 フルネームでそんな呼び方を何回もしないでほしい。そんなことをされると俺が本物の女好きみたいじゃないか。非常に心外である。俺はいつでも相手も俺も嬉しい時しか手を出してない。


「祐太ちゃん。少なくともすぐに攻撃してくる意思があるようには見えないわ」

「そうね。接待の女をよこすなんてかなり友好的だと思うわよ」

「大丈夫ですよ。もしサキュバスに嵌ってしまったとしても、ちゃんと正気に戻してあげますから、1日ぐらい遊びますか?」


 迦具夜も弁財天も千代女様も問題視しなさすぎて怖い。しかしこのまま返事をしないわけにもいかない。返事をしなかったらずっとあんなことを言ってついてくるかもしれない。それは何と言うか精神衛生上非常に悪い。


 それにやはり急いでいるということが大きい。自分の寿命もだが、目の前で抱きしめたままの迦具夜の方も気になる。【呪怨】を取り込んだままでいるせいで俺よりも早く死にかねない状態だ。


「そこの魔人。俺に何か用事か?」


 俺は千代女様に頼んで【超自然】を解除してもらう。同時に迦具夜と弁財天の【超自然】も解除してもらった。千代女様だけが俺たちのそばから消える。どこに行ったのかは見えない。


 それでも魔人が奇妙な行動を取れば殺せる位置に移動したことだけは教えられていた。だから俺は千代女様に念を押しておいた。


《お姉ちゃん。殺すのは本当に最終手段だからね》

《了解です。どんな時に殺していいか教えておいてもらえますか? お姉ちゃんそれに従います》

《俺達が殺されそうな場合だけ殺していいよ》

《了解です》


 千代女様はそう言うともうどこにいるのか誰にもわからなかった。魔人の目がこちらを向いた。金色の長い髪、青い瞳、黒と白のドレスを着ていた。胸はとても大きい。お尻も非常に良い形をしている。


 触ってみたい。いやいや、その姿は女としての魅力に溢れていた。


「よかった。ようやく姿を見せてくださいましたね。私の名はナンナ。主よりあなたの案内をするように言われて参上いたしました。ニザヴェッリルは不案内でしょう。どこに向かえばいいのかもわからぬはず。それに下手にうろつけばどんな災禍に見舞われるかも分かりません。どうぞついてきてください。私のそばにいる限りそのようなことは起こりません」


 ナンナを名乗る女が、それ以上語ることなく先行しだす。ここまで乗った以上ついていかない選択肢もない。狐魅を促すとそちらへと走り出してもらう。すぐにナンナの横に狐魅が着いた。


「1つ訂正していいか?」


 レベル688。さすがに瞬殺されるほどのレベル差ではないので、多少は警戒心が下がっていた。


「何でしょう?」

「俺は大して女好きじゃないんだ。相手が嫌がってたり望んでない場合は手を出さないから。館に招待してくれるのは嬉しいけど、女性のおもてなしは必要ない」

「必要ないのですか?」


 ものすごく意外という目で見られた。だが俺から言わせれば当然だ。サキュバスに接待される館で悪神と会話をする。人間社会で言えば、ハニートラップに引っかかりながら、某敵性国家の要人とお話しするようなものである。


 さすがにそれはもう人間として色々終わってる。


「必要ない」

「サキュバス10人によってこの世の極楽を味わっていただこうと思ったのですが、本当に必要ないと?」

「あ、ああ、俺はもう好きな相手がいる。目の前にも横にも離れた場所にもいるんだ」


 言葉にするとなんだか俺が女好きに聞こえるが、伊万里、美鈴、エヴィー、玲香、千代女様、弁財天、少なくとも6人も好きな女の人がいる。感情的にはっきりしていないシャルティー、榊、迦具夜、切江も入れると10人になる。


 どれほど気持ちいいと思える相手を提示されても、繋がりもない相手と関係を持ちたいとは思わない。そういう俺はやっぱり女好きではないと言える。


「大八洲国の人間は、性に開放的だと聞きましたが情報が間違っていたのでしょうか」

「大八洲国の人たちは確かにそうだよ。でも俺は日本人だし、自分を大事に思ってくれる相手とだけそういうことはしたいと思ってる。だから本当に必要ない」


 さすがにこれ以上増やすともう本当に収集がつかなくなる。


「残念ですが了解しました。館にそのように連絡しておきます」


 ようやく樹表に足がついた。ナンナは少し宙に浮かんでいるようで地上に降りてからもペースは結構早かった。それにしてもこの人自体もかなり性的だ。どうしても大きな乳房に目がいく。男ならどうしても見てしまう。


 それぐらい豊かで揉み心地が良さそうだった。ルビー級になると姿は自分で選べる。だからこそ男に性的に見られることを意識した姿をナンナを取っていると感じた。


《祐太ちゃん。向こうが望んでるんだから触っていいのよ》


 俺は我慢できずに迦具夜を抱きしめる力が強くなってしまう。魂で繋がっている迦具夜は、俺が無理していると感じたようだ。


《いや、いいんだ。そういうことは好き同士だからやるもんだって思うし、それぐらいは守りたい。それに触りたいなら目の前にいるお前にする》

《あら、私には興味がないんじゃないの?》

《それは……ナンナよりは興味はある》

《なら、触ってみる?》


 そう言われて迦具夜の乳房を見た。程よい大きさ。驚くほど綺麗な形をしている。美しいと言われる形を造形物にしたと思えるほど綺麗な乳房だった。それに何度も体に当たってきたことがあるから揉んだら気持ちがいいのは分かってる。


《今、この状況でそんなことするわけないだろ》

《それもそうね。祐太ちゃん》

《なんだ?》

《私はあなたが好きで、心から愛してる。だから私に何をしてもいいのよ。ただ自分が祐太ちゃんにしたことも分かってる。だから私からは何もしないでおこうと決めてるの。それだけは伝えておくわ》


 向こうは余裕たっぷりに答えた。迦具夜の言葉の意味を考え込んだまま田舎道を進んでいく。舗装もされていない牧歌的な道。牛に似た生物がデーモン族を乗せて歩いている。水車が水を循環させている。


 ワインでも作っているのかぶどう畑が見え、そのぶどう畑にデーモン族がユグドラシルから湧き出る水を魔法を使って移動させて撒いていた。そして道が開けてきて、目の前に大きな洋館が現れる。


 西洋の甲冑を着た男女2人が門番をしており、俺たちの姿を見つけると同時に門を開いた。そして頭を下げたままあげない。門をくぐると9人のメイドと奥に男の執事1人が並んでいた。


 メイド服の中でも露出の高い服装で、どの女性も胸の谷間が見えて、スカートも短い。メイドなのに性的な魅力に特化しているように見えた。


「ようこそいらっしゃいませ」


 代表して執事が一人頭を下げる。その人は瞳が赤く牙が生えていた。メイド全員の頭には角があり、雰囲気からして全員ナンナと似ていた。


《祐太ちゃん。奥の執事はレベル777。ヴァンパイアね。メイド服姿の子たちは全員ゴールド級ね。どうやらこっちはサキュバスね。でも手を出してくる意思はないみたい》


 迦具夜が俺の疑問を察して教えてくれた。なんとなくそんな気がしたが、性接待は完全に下げているわけではなく、手を出したければいつでもどうぞということだろう。まあいくら綺麗な女を並べられてもその気はない。


 何よりもさすがにこれに乗るようでは、俺を好きだと言ってくれている女の人達への侮辱だと思った。


「主が呼んでいるとのことで来させてもらった。レガ様は中に?」


 ここまで来ても俺にはその気配は感じなかった。千代女様からの連絡もない。今この場にいる人以外の気配を感じない。


「そうです。ミスター・ロクジョウ。サキュバスの方は下がらせましたのでご安心ください。どうぞ中へ」


 そのまま洋館の中に入るようにと執事に言われる。本当にこのまま館の中に入って大丈夫だろうか。考えるが、ここに入らなかったらあと2ヶ月しかない時間の中で、悪神と会う目的を達成することもできずに終わってしまう。


 入るしかない。相手の目的もわからないまま屋敷の中に入る。入った瞬間にぽっとあらゆる場所のろうそくに火がつく。それでも中は暗くて、ホラー映画に出てきそうな洋館だった。頭のない石像が2つ並んでいる。


 大きな女性の絵画、アフロディーテだった。どうして悪神の洋館の中に、神のアフロディーテの絵画があるのか。とても美しいのだが暗い色調で描かれ、それはどこか神とかけ離れて見えた。


「部屋に案内しますのでお連れの方々は、主人とミスター・ロクジョウが話される間、ゆっくりお休みください。話が終わり、食事の用意ができましたら呼びに行かせてもらいます」


 本来このクエストのメインは、迦具夜である。だが執事は俺しか見てないように思えた。そして迦具夜もそれに対して失礼だと言い出すわけでもなかった。


「あんたの主は何の目的でこんなことをしてるんだ?」

「目的は私も存じません。ただ主からは『最高の待遇で持て成せ』と言われております。女好きとお聞きしていたのでサキュバスをご用意させていただいたのですが、お気に召さないということで残念です」

「主は小人神レガ様でいいのか?」

「左様でございます」

「……」


 悪神の一柱レガ。悪神が12柱も居る。そいつらがすぐ近くにいる世界に飛び込んできた。支配領域であり、俺を殺す気ならいつでも殺せる。隠れていない今なら簡単だ。だがそうする様子もない。迦具夜達はどう考えているのだろう。


《罠だとは思わないか?》

《少なくともこの人たちにその意志はないようよ。敵対する意思というのは隠すのが難しいわ。特に今の私はミカエラから続く【心眼】をかなり成長させて保持している。念のために一応全員の心は読んだのよ。でもレガ様の命令で動いている。その思いが強い。その裏側は見えない》

《心を分離させたりしてないか?》

《してないわね。クミカが久兵衛の2つ目の心を見逃したことは知ってるわ。だから念入りに調べておいたの。見逃してるとは思えないわね》

《それなら、なぜここまで友好的なんだ?》

《それは相手から直接聞くべきね》


 迦具夜はそれも把握しているようだ。しかしその上でも警戒心を抱くには至らなかった。そして相手の考えを俺に教えないことにした。何かあるのか。


「大丈夫。主はそんなに悪い方ではありませんよ」


 その言葉が信用できないのだが口にはしなかった。


「ミスター・ロクジョウ。さあこちらへ」


 俺が女は不要と言ったせいだろう。ナンナも下がり、執事が案内してくる。迦具夜と弁財天もそれについてきた。千代女様は姿を隠したままで、おそらく執事はその存在には気づけていないと思う。


 千代女様は自分だけの気配を隠すだけでいい場合、さらに【超自然】の精度が高まる。人間の体に少しだけでも反応する素粒子や重力すらも調和して、そこには本当に何もなくなってしまう。そこに誰かいると確認できるルビー級はいない。


 隙があるとすれば攻撃の瞬間らしい。自然は人を意識的に殺したりはしない。だからその瞬間だけはどうしても自然から外れてしまうそうだ。


「お連れの方々はこちらでお待ちください」


 迦具夜達が休む部屋の前について迦具夜と弁財天はそれに大人しく従って中へ入った。扉が閉められて執事と2人になる。わからないが千代女様はそばにいるままだ。俺が言ったところで離れないだろうし、俺も離れて欲しいと思わなかった。


「ミスター・ロクジョウはこちらへいらしてください」

「分かった」

「それともう1人、お連れ様がいるはずですよね?」

「……」

「主の部屋に連れてくるように言われているのはユウタ・ロクジョウだけです。もう一人のお連れ様も部屋に帰るようにお伝えください」


《【異物検知】でも今のお姉ちゃんの気配は分からないんだよね?》


 千代女様に聞いた。単独の千代女様の気配を掴むのは、攻撃の瞬間でもなければまず間違いなくルビー級では無理のはず。


《彼が分かっていなくても悪神がわかるのでしょう。祐太ちゃん。お姉ちゃんは祐太ちゃんのそばを離れることが絶対に許せません。もしその必要があるならこの男をこの場で殺します》

《……でも俺はお姉ちゃんは迦具夜達といてほしい》

《それはダメです。悪神というのは本当に危険な存在なんです。私たちでも解けないような呪縛をかけてきたりもします。そういう時、私がそばにいれば逃げるだけなら可能です。そうでないと心配でたまらなくなります》

《俺の言うことを聞いてくれる約束だよ》

《……》

《敵対するならもうとっくにしているはずだ。こんなまどろっこしい方法を取る必要はない。ここの戦力も必要最低限に抑えているように思う。相手をさせるつもりだったサキュバスも驚くほどの高レベルじゃなかった。大丈夫。後で聞いたことは全部伝えるし、何よりも4ヶ月後に死なないためにも今悪神ときちんと喋っておくことは必要だ。俺はそう感じてるんだ。ダメかな?》

《帰ってきた時……祐太ちゃんの体にちょっとでも傷ついてたら、お姉ちゃんこの館の住人皆殺しにしちゃうかもしれません》

《気をつけるよ》


 これを完全に本気で言っているのが千代女様という人を表していた。この人には好き嫌いはあっても、善悪はない。


「ふふ、どこにいるか全くわからない。ですが大人しく帰ってくださったようですね」


 執事はそれがわかったようだ。レガに把握してもらっているのだろうか。それともレベル777のヴァンパイアともなれば、まだ転生もしていない俺には想像つかない何かを持っているのかもしれない。


「執事さん。これで文句はないな?」

「結構です。ではこちらへ」


 俺はそのまま別の部屋へと案内された。小人神レガ。その姿を見るために。そして四ヶ月後も迦具夜達と共に生きているために……。

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― 新着の感想 ―
そろそろ戦闘回か? それともこの会合イベントが終わったら始まるのか 超楽しみ!
ロキ神じゃなくてレガ神でしたか。 一体何の用なのか気になる。
美の神であるフレイヤが小人と関係持った伝承もあるし、小人神と似た神性のアフロが何か繋がりがあってもおかしくなさそう ロキは何でもありでほんと予測付かん
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