第二百六十五話 ゴールド級 61日目
ユグドラシルまでもうすぐというところまで来ていた。大八洲国からどれほど長い旅をしてきたのかと思える。少なくとも太陽の表面から裏側に行くよりも長い旅路だった。それは地球を何十周もするような距離。
そんな長い旅路を平和に行けたのは蒼羅様のおかげだ。そしてその期間を無駄にすることなく迦具夜たちのおかげで俺はずっと強くなり続けた。だが普通では考えられないほど強くなったのに、俺は青蛙を討伐できずにいる。
ユグドラシルに到着する前に、青蛙を討伐できなければクエストは不達成。そうなればユグドラシルにいる間中、俺は迦具夜たちのお荷物である。自分自身、情けないと思わねばいけなくなるし、余計に迦具夜の寿命も縮める。
逆にユグドラシルで俺が迦具夜の負担になるようなことが何もなければ、もしかしたら迦具夜は神の座に至るまで生き延びるかもしれない。
変な笑いがもれる。相も変わらず追い詰められてる。それでも心は波立っていない。いたって落ち着いていた。青蛙に勝つための行いはもう始まる前に終わってる。ならばこれから仕上げてくるまでである。
「なあ迦具夜」
いつのまにか心を許した声を出すようになった。
「何?」
迦具夜は俺の頭を大事そうに胸元に抱きしめていた。最後の最後に俺が失敗しないようにこれまで教えてくれたことを全て頭の中で整理し直している。それは弁財天、千代女様、迦具夜の順番で行いこれが最後だった。
「蒼羅様ってユグドラシルの近くで待っててくれるのか?」
ふとそんなことが疑問に思えた。蒼羅様に運んでもらえたこと自体が不思議だ。ブロンズエリアの海底を泳いで回っている存在ならば、偶然乗り合わせるのはかなり難しいように思う。それこそ大抵遠くにいるんじゃないかと思えた。
「いいえ、蒼羅様は私たちを待たないわ」
「じゃあ帰りは蒼羅様に乗せてもらわないのか?」
「いいえ、乗せてもらうわよ」
「どうやって?」
蒼羅様のいる場所まで行くのは相当遠く思えた。
「もちろん【水龍の導き】に乗ってよ。【水龍の導き】は蒼羅様の分身体みたいなもの。分身体が蒼羅様の力を借りることで、本人が泳いでいる場所まで次元を超えて運んでくれる。だから乗るのは自由。蒼羅様は優しい御方だから誰かが乗ってくるとその場所まで向かってくれる。まあそれが蒼羅様にとっては滅多にないことだし、暇つぶし代わりにいいらしいわ」
「いや、それはおかしいだろ。それなら蒼羅様に乗れる場所がランダムな場所になるじゃないか。そうなると2ヶ月という到着日程もランダムにならないのか? 迦具夜は確か行きも帰りも2ヶ月って言ってたよな?」
「そうよ」
「なんで?」
蒼羅様の移動法則は分からないが、ともかく乗ると目的地まで2ヶ月かかる。それが蒼羅様。そういうことなのかと思った。
「ふふ、蒼羅様は海の底でいるからいつも人恋しいのよ。だからできるだけ人を乗せたら長く乗っていてほしいの。でもあまり長いといくらエネルギー密度を調整できる【水龍の導き】でも、毒性を消しきれなくなってくる。エネルギー密度が毒になれば人は死ぬ。でも蒼羅様はせっかく乗せた人間を死なせたくない。だからだいたい2ヶ月」
「なるほど」
つまり蒼羅様は一度人を乗せるとぎりぎりまで一緒にいたがるということか。それがこれほど大きな体をしている蒼羅様の特徴なのかと思うとおかしかった。
「寂しがり屋か。なんだかそう聞くと少しリラックスできた」
「似てるわね」
「何が?」
「私も昔その疑問を抱いたことがあったから」
迦具夜は嬉しそうだ。
「……迦具夜。じゃあ行くよ」
同じだと言われて恥ずかしくて、俺は首だけの状態で迦具夜の胸から離れ、【念動力】で空中に浮かび上がる。自分の体を造り直した。今までの学びを全て総合し、瞬時に形成すると頭がそこにくっついた。
探索者はレベルが上がれば上がるほど人間離れしてくる。そう聞いてはいたが、確かにこれは人間離れしてると思えた。
「今は教えてもらうこともこれぐらいで限界だ。だから今日で必ず青蛙を殺してくる」
「これで最後ね。必ず精霊があなたの味方をするわ」
チャンスは今日限り。できなければ色々終わってる。
「迦具夜、色々ありがとうな。弁財天も行ってくるよ」
【水龍の導き】の中、六畳間で弁財天は狐の狐魅とじゃれあっていた。
「頑張ってね」
「お姉ちゃんも、俺、頑張ってくるよ」
「はい。きっと大丈夫です」
今日は3人のうち誰もついてこない。今日の戦いは今までのように命を惜しむ気はない。こんな体になってでも戦った。青蛙をどうあっても殺す必要があった。やつが悪いことをしていないのは分かってる。恨みもない。憎しみもない。
むしろ強くしてくれたお礼を言いたいぐらい。
殺さなくていいのなら殺したくないほど。でもクエストとして討伐が出た。そしてそれによって俺はもっと強くなる。それが日本のためなどとは言わないが、迦具夜が生き延びられる可能性を一つでも広げられるなら、迷いはしない。
いつも最終的には命がけ。それがダンジョンに入ってからの俺だ。3人に見送られながら【水龍の導き】の中から出た。それにしても結局この日まで自分本来の体を復活させないままである。1ヶ月以上もこんな状態でいる。
そうすると義体の方が本体のようにすら思えた。何しろこっちの方が便利がいい。壊しても自分で造ったものだからすぐに再構成できるし、乱暴に扱ってもリスクがない。デメリットといえばエッチができないぐらいである。
その機能を追加することも考えたが残念ながらそんな余裕はなかった。
海を泳ぎながら義体の動きを確かめる。
手を開いては閉じる。足の感覚も良好だ。壊れてもいいから痛覚はないが、触覚はある。完全に人間に見えるように造ったので外からは人間にしか見えない。だけど腹も減らなければ、汗もかかないし、排泄行為も必要ない。
熱の放出器官はあるが、煙のように各部の隙間から一気に出してしまう。ファンタジーの世界にいるつもりだったが、サイボーグとはどうにもやってることが未来的だ。きっと人が全員この体を使うようになれば、病気や怪我もなくなる。
「パーツ交換をすればいいだけの体か……」
やっぱり便利だ。そんなことを思いながら最後に焔将の専用装備を体に表す。全てが揃っている装備の中で、焔将の刀の様子を確かめるように握った。
「無理をさせる」
自分でもあまりにも一足飛びで強くなりすぎたと思う。そして、その被害を受けたのが【焔将】だった。美火丸はサポート役だからいいのだが、焔将は俺のメインウェポンである。それに無理があった。
あまりにも急激に強くなったことで、本来なら美火丸と同じく焔将はサポート役にならねばならない時期が来ているのに交換する武器がない。ゴールドの出力を超えるほどの出力。そんなのブロンズ級の焔将では持つわけがない。
「なんとか持ってくれよ」
焔将がはっきりと力強く反応してくれてる。でも恐れも混じっているのが伝わってくる。怖がるに決まってる。確実に焔将が壊れるからだ。それを俺が確信するぐらい焔将にはついて来れない出力になっていた。
それならば【炎帝アグニ】の使用も考えたが、どうもアグニは迦具夜達の話では太陽神メトと繋がっているらしく、マジックバッグから出しただけでも、メトをユグドラシルに呼び寄せることになるらしい。
この件の元凶を殺すことに重きを置いている八英傑。メトどころか他の八英傑までユグドラシルに来てしまいかねない。だから焔将に頼るしかないのだ。壊れないでほしいと思いながらも、ほぼ確実に全力で使えば壊れる。
とはいえ全力を出さずに勝てる相手ではない。焔将はそれでもいいと思ってくれているのが伝わってくる。いろんな人の言葉に甘えるしかない。それでも、まだ、もっと力が必要だった。
「もうすぐだな」
蒼羅様の体内は広い。外から見てもその全容がいまいち分からず、地球よりも大きそうだということだけがわかっていた。そんな水中を泳ぎ、青蛙がいる場所まで向かう。
「未だにこの中にいて内臓器官を見たことないんだよな」
どこもかしこも青白い光に包まれた海の中。それはとても透明で綺麗だった。それなのに果てが見えず、ただ深海の中を1人寂しく浮かんでいるような蒼羅様の体内。青蛙の気配に近づいていくことだけが、頼りだ。
「また来たゲコ」
空間中が振動するような大きな魔法による声。そして動くだけで海流が激しく動く巨体。そいつが俺の小さな体を見てきた。
「ああ、また来た」
いつの間にか仲間意識のようなものを感じるようになった。だから微笑んだ。
「気味の悪い人間ゲコ。普通は我輩に出会えば弱い人間は怖がるゲコ。お前はいつも弱いくせに楽しそうゲコ。頭がおかしいゲコ?」
「いたって正常だ。だってお前と戦えば戦うほど俺は強くなれた。それが嬉しくないはずがない。青蛙。お前には本当に世話になった。正直感謝しているよ。よくぞ今日まで逃げずに付き合ってくれた」
俺は蒼羅様の体内でペコリと頭を下げた。水中で声によって話すこともすっかり慣れてしまった。魔法で少し水を振動させるだけ。難しい技術じゃなかった。
「やっぱり本当に気味の悪いやつゲコ」
「だろうな。だから今日までにしよう」
今まで平常運転させていた義体のスイッチをオンにする。そうすると義体の性能が一時的に上がる。今日は数秒ほどで壊れて構わない。リミッターを完全に解放した。太陽石が俺の心臓部分で輝き、エネルギーを無限に供給しだす。
アウラの糸は義体中に張り巡らされ、脳のニューロンネットワークと接続され、各部の動きを完全掌握する。さらに水と土の精霊が協力してくれて、精霊が宿る水が血液として循環し、土と水で肉のような柔らかさと滑らかさ、そして骨のような頑強さを再現する。
それらが問題なく動くと確信できた。
「今日までって、やっと逃げるゲコ?」
いい加減俺の相手をしなければいけないことが鬱陶しくて、それでも自分から逃げることは嫌だった青蛙。ようやく俺が逃げてくれて解放されるとその大きな顔に満面の笑みが浮かんだ。
「いや、今日でお前を倒してしまう」
「……自惚れてるゲコ」
そこらにある超高層ビルよりも巨大な青蛙がイラっときたようだ。焔将を本当の本気で使えるのは一度が限界。使った瞬間に壊れるし、それ以上に使おうと思えば二度と再生できないようになる。
「自惚れかどうかは自分の体で確かめてくれ」
頭の中でのシュミレーションは終わっている。俺は最初の言葉を口にした。
【蛇水龍】
焔将のためにも一撃で勝負を決める必要がある。体に水を纏い龍よりは若干劣るがそれに近しい動きをするという魔法を唱える。蛇のように素早くくねりながら水が体にまとわりつき一気に加速して青蛙に近づいていく。
「今日こそ、その小さい頭を潰すゲコ!」
青蛙の巨大な舌が伸びてくる。水中なのに水の抵抗など何もないというように太さだけで10m以上ありそうな舌が鞭のようにしなり、俺の体に叩きつけられた。当たった。やった。青蛙はそれと同時にこちらの動きを阻害するように水の流れを幾重にも入り組ませる。
【異界反応】
青蛙の舌が当たると思った瞬間、黒桜がよく使用していた魔法を使う。俺はこの魔法を"今日まで使わなかった"。上位互換の【異界化】も使ったのは24時間経って逃げる時と、弁財天との訓練中だけだ。
俺の体を何度も削り飛ばした舌の衝撃が【異界反応】によってすり抜ける。青蛙は手応えがないことを奇妙に思ったはず。同時に俺の体への海水の抵抗が一切なくなる。今ならわかる。
上位のものほど【異界反応】を使用して普段の移動をしているのだ。青蛙もきっと攻撃の瞬間【異界反応】を使用している。【異界】は物理的な抵抗がないエネルギーだけの世界。それが常に隣り合って世界とともにある。
オンオフを完璧に使いこなせば、抵抗がなくなる分、凄まじいエネルギーを出すことができる。それを今、この一瞬だけ発揮する。俺は弁財天と必死になった訓練した【異界反応】を繊細で微細に操作し、水の抵抗を足の裏だけ発生させる。
そして千代女様と訓練したスキルを唱えた。まずは、
【韋駄天】
ダンジョンに入った初期からずっと持っているこのスキル。千代女様でも使うぐらい優秀なスキルだそうで、このスキルの使い方も徹底的に2人で練り上げた。エネルギーを効率よく体全てに回し、その中でも足に重点を置く。
体が自分でも驚くほどに加速する。そしてさらに今度は弁財天と訓練した魔法、
【飛行】
を使用することにより体がさらに加速する。【飛行】によって体内のエネルギーを後方に向かって噴射し、ジェット機のように飛び出す。エネルギーが熱量になる交換比率を100%に限りなく近づけて運用する。
それがうまく行けば行くほど爆発的なスピードが出る。韋駄天で限界速度の倍を超え、さらに【飛行】で倍加。いかに抵抗のない世界で動くと言ってもあまりの加速に体が悲鳴を上げている。
『祐太ちゃん。ルビー級ならそれでも反応できます』
千代女様の言葉だが突然のスピードアップに青蛙は戸惑いを見せる。今まで【異界反応】が使えず水の抵抗に悩まされていたやつが急に水の抵抗などないように動き出した。いかにルビー級のモンスターでも俺を一瞬だけ見失う。
その瞬間【転移】で真上に移動する。
ハエを叩き潰そうとしたら手元にいなくてどこに行ったかわからなくなった。青蛙はきっと今そんな状態。体の各部の動きを確かめていく。アウラの糸で操られた体が本来の自分の体以上によく動く。
水と土の精霊も心よく協力してくれているのがわかる。そして俺と最も相性が良いもの。炎の精霊。最近それも意思を持っていることに気づいた。
だから語りかける。
行くぞ。
この濃い水の中にあっても平気で存在できるような炎の精霊。スキルを通じてそれが手に宿る。意思すらもつその精霊は、この一瞬の一撃に俺が全てをかけることを承知していた。始まってまだ1秒も経ってない。
でも千代女様と決めていたのだ。
『祐太ちゃん勝負は一瞬で決めなさい。それが暗殺の極意です』
千代女様が教えてくれたのである。これは暗殺ではない。それでもこの一瞬に全てをかける。開始直後の今、青蛙との戦いで俺はできるだけ長く戦ってきた。24時間戦い続け、長期戦に持ち込んだ。
だから青蛙は俺と戦う最初はいつも緩んでる。何しろ俺はいつもチクチクとそしてだらだらと向かって行ったからだ。そんな俺が速攻の最初の一撃をかけてくるなんてお前は予想できないだろう。それでもチャンスは一瞬。
全長300mの巨体を一瞬で全て消滅させてみせるスキル。
SPだけでは足りない。
『祐太君。SPで足りないならMPも加えなさい』
弁財天がそう教えてくれた。SPとMP。両者の違いは従来のエネルギーで言えば石油か天然ガスかぐらいの違いらしい。どちらもエネルギーとして使えるが、その存在のあり方が違う。
だからどちらも同じような効果を発揮するけど、SPは刀や身体能力強化に使われ、MPは杖や身体能力とは関係のない部分に使う方が効率的に消費できる。その両方を同時に使う。さらに炎の精霊にも協力を呼びかける。迦具夜が教えてくれた。
『炎の精霊はあなたがかなり好きよ。だから炎の精霊まで操ろうとしなくていい。ただ思うがままに暴れてもらいなさい』
好きに行け。
おう!
使うスキルは決まっていた。翠聖様から頂いたゴールド級スキル。翠聖様は『何者をも砕く金を与えよう』そう口にしていた。実際に使うのは初めてになる。俺は口にした。
【金華繚乱】!
焔将から凄まじい黄金の光が溢れ出す。同時に炎の精霊と魔法の炎が吹き出した。自分でもわかる。この一撃は今までの一撃と何もかもが違う。耐えきれずに焔将にヒビが入る。このまま振り抜けば間違いなく焔将がダメになる。
《構わん! やれ!》
はっきりとその声が焔将から聞こえた。焔将は刀だけではなくその装備の全てで俺の【金華繚乱】を支えてくれた。俺はそのまま焔将を振り抜いた。青蛙がギリギリで気づいて振り向く。逃げようと体を収縮させる。
「恨みはない! でも死んでくれ!」
黄金の光が青蛙の巨大な体に激突する。その先から青蛙の体が燃えるように消滅していく。青蛙が逃げようとするが、それ以上に体が消滅していく速度の方が早い。頭から胴体そして足の先まで、青蛙の体が真っ二つになる。
斬られた部分からその巨体が全て余すことなく何もかもこの世に存在しなかったというように粉々に砕け散っていく。
「げ、ゲコ。やめ……」
「許せ……」
本当に俺が強くなるためだけの犠牲になってもらった。胸がチクリと痛む。焔将を見ると装備の全てにヒビが入っていて深くなる。そのまま完全に砕けた。
ああ……。
泣きそうになった。
《後悔はない……今度こそお役目を果たせた……六条祐太、日本を救ってみせよ……》
そんな声だけが頭にはっきり聞こえてきた。青蛙と同じように粉々になってしまう。
「俺は後悔ありまくりだ。もっとお前と話したかったよ」
結局焔将のストーリーを見ることはなかった。きっと焔将も美火丸と同じぐらい、色んな思いを抱えていたんだと思う。シルバーエリアに本格的に入ったら、せめてお前のストーリーをちゃんと見たいと思っていたのだ。
《安心しろ六条。焔将殿はアウラ殿のように魂まで消滅したわけではない。だから魂は永遠にお前のそばにあり、魂がある以上いずれストーリーは解放されるだろう》
美火丸が教えてくれた。それで少しほっとした。自分の手を強く握る。なんとか倒せた。これで迦具夜の重荷はだいぶ減らせるはずである。少しは迦具夜が生き延びる可能性が出たと思う。
日本のことや伊万里のことよりも先に、迦具夜の心配をしていた。
日本のことはともかく伊万里よりも先に迦具夜のことを思い出したのが驚きだった。ただ、伊万里は俺を裏切っただけで、伊万里は死なない。でも迦具夜は死んでしまう。そう思うとどうしても心配してしまった。
そしてそんな心配事がある中、1つだけ良いことが起きる。
俺はついにゴールド級に到達した。
【六条祐太の青蛙討伐を確認。これによりゴールド級への昇格を承認。同時に報酬をマジックバッグに送っておきます。レベル400へのレベルアップを開始します。体をリラックスさせ、力の流入をゆっくりと受け入れてください】





