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第27話 明日

お久しぶりです!

色々あり、忙しかったのですが、なんとか更新することができました!

良かったです!


今回の話も皆さんに楽しんで貰えるように書きましたので是非とも楽しんで行って下さい!

 家に着いた僕は素早く自分の部屋に戻ると、全ての引き出しを全開で開いて、服を探した始めた。

 とはいえ、持っている服の数がそんなに多くはないので、取り出すのは簡単だか、その中から、良いものを探すのは難しい。

 しかし、ここで諦めてしまえば黒咲さんに対して失礼だ。

 まぁ実際、黒咲さんならそんなことを失礼だと思わないだろう。

 でも、それは駄目だ! 人として、男として。

 例え、僕みたいな救い用のないオタクだったとしても、男として意地がある。

 だから、今の僕ができる最大のオシャレををするしかない。


 「と思ったものの」


 これは酷い。全てのの服を出しても、まともな服などほとんどない。

 そもそも、オシャレとかに興味がない僕が最近のオシャレ事情を知るはずがない。

 基本的に、服を買う金があるなら本を買うことにしているため、持っている服のほとんどがない。今持っている服だって、もっとも新しので中三の最初あたりに買ったものだ。


 「桐谷あたりにでも聞いてみる」


 あのイケメンオーラをまき散らしている桐谷のことだから、おしゃれにも詳しいはずだ。

 思いだったら吉日ということで、さっそく聞いてみる。

 しかし、スマホを操作し、電話帳から桐谷の電話番号を探しているときに気づいてしまった。


 (あいつに聞いてたとしても、あいつが要求してくるレベルの服を僕が持っているはずがないな)


 僕は電話帳を開きかけたスマホをベットに放り投げて、再び考えることにした。



 結局、1時間考えぬいた末に、黒咲さん相手とはいえ、友人との遊びに行くだけで僕はいったい何をしているんだということに気づいた。

 さっきまでとは全く別に考えをしてしまっているが、これは仕方ないことなんだ。

 根っこからのオタクである僕がファションについて考えたって、結論が出るはずがない。

 ゆえに諦めた。


 (何が悪い!どこが悪い!僕は何にも悪くなーい!!何せ最初から無理だったんだから)


 ……そろそろお風呂に入ろ。

 錯乱気味になりつつある僕はこのままでは何かおかしなテンションになってしまうと思い一回気持ちを切り替えることにした。時間もそろそろ良い時間だし。


 風呂から上がった僕は、自分の部屋に向かっていると、部屋の前に人が立っていた。

 そいつは、僕の部屋の前で扉を叩こうとしたら、手を引いたりと謎の行動をしていた。

 僕は音を立てないようにそいつの背後に立ち、


 「何してんの?」

 「きゃああああああああああ」

 

 声をかけた瞬間に叫ばれてしまった。てかうるさい。


 「いきなり声をかけないでよ!キモオタ!」

 「お前が人の部屋の前で謎の行動してるからだろ。てか、キモオタ言うな」

 「あんたなんてキモオタで充分なんのよ!」

 「そもそも一体お前は何がしたいんだよ」

 「あんたには関係ないでしょ!」

 「僕の部屋の前なんですが」

 「か、関係ない」

 「僕に用事があったんじゃないのか?」


 もしも、この妹が僕に用事があるとしたら、それは相当一大事なことのはず。

 仲が悪いとはいえ、兄である以上困っていることがあるなら、力を貸すつもりだ。まぁこいつが本当に僕のことを頼るかは分からないけどな。


 「あんたなんかに用事なんてないわよ!きもい妄想するなクズ!」


 よく分からない切れ方をした妹は顔を真っ赤にして自分の部屋に戻っていった。

 てか、僕は何で怒られた?本当に何を考えてるか分からない妹だ。

 あれと血が繋がってると思うと不思議になる。まだ、義理の妹とか言われた方が納得することができる。

 というか、ここまで仲の悪い兄妹も中々ないのではないだろうか。いったいどういう神秘が起きたら兄妹で、ここまで似なくなるのか知りたい。


 「まぁいいか」


 用が無いならないでこっちとしてもありがたいしな。

 とりあえず、今日は寝るとしよう。明日のことは明日の僕にまかせるのが一番良い。

 今日の僕ができることは、明日集合時間に遅刻をしないように目覚まし時計をセットし、早く寝るくらいだ。

 僕は布団に入り寝る前に一つの案が思い浮かんだ。


 「柚希のやつに、服の意見を聞けば良かったな~」


 しかし、この案を思いついたときには遅かった。

 今更、柚希の部屋を訪ねてもキモオタ扱いするだけで、何の意見もくれないだろう。

 そもそも、話すのだって久々だったのだ。というか、会話をしたこと自体、奇跡と言っても過言ではないかもしれない。

 加えて、さっきの会話のせいで、何故か不機嫌になっている。話せるなどとは到底思えない。

 ゆえに、この案はすぐに頭の中から捨てることにした。


 「まぁ、良いか。とりあえず寝るとしよう。お休み」


 誰に対してというわけではないが、一言そう呟いて、僕は目を閉じて、意識を捨てた。




読んでいってくれてありがとうございました!

どうでしょうか今回の話は


楽しんで行って貰えたなら幸いです!


次はいよいよ起承転結で言うなら転にあたる展開となります!

これからもよろしくお願いします!


指摘や感想がありましたら、どしどし来てください!

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