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第24話 覚悟

こんにちは!

今回も読みにきていただきありがとうございます!

今回も皆さんに楽しんで貰えるように書きましたので、是非とも楽しんでいって下さい!


 黒咲さんが教室を出て行った後、僕は誰にも聞かれなかったかを確認するために、教室に周辺を回って見たが、誰もいなかった。

 僕はとりあえず、誰にも知られずに約束の時間と場所を決めるという目標を達成した僕は、一安心し、誰もいない教室に戻った。

 そして、特にやることもないので、読書をして時間を過ごすことにした。

 しばらくすると、静かだった教室も人が増え、騒がしくなってきた。

 読書をしながらも、少しクラスメイトの会話に耳傾けると、たいていが、土曜日の授業だるいとか、この後の部活めんどくさいなどの話だらけだった。

もちろん、その中に、僕と黒咲さんについて話している人など、一人もいない。

 確認が終わり、問題ないと判断した僕は、再び意識を本の方に戻した。いや、戻しかけたが、ちょうど意識を戻す寸前で、携帯がメール受信した。

 僕は、それが誰からのメールなのか分かった。僕のメアドを知ってる人は少ないし、そもそも、メールしてまで僕に用件を伝えようとする人なんて一握りだ。だから、僕にはこのメールの送信主が分かった。

 そして、分かってしまったからこそ、余計にこのメールを開きたくない。開きたくはないが、中身を見ないと、送信主に何を言われるか、分からない。

 僕は覚悟を決め、メールを開いた。案の定、送信主の欄には、白川先輩と書いてあった。下の方に視線を下げていくと、そこには、短く。


 『授業が全て終わったら私の所に来て』


 とだけ書かれていた。

 たった一文だけれども、僕の恐怖心を煽るには十分だった。むしろ、少ないからこそ、そこに隠された意味を導きだそうと、色々なこと考えてしまう。

 しかも、黒咲さんと相談した直後ということもあり、マイナス面の方にしか思考が働かない。

 もしかして、バレたのか? 僕が黒咲さんと遊びに行くことに。もしそうだとしたら、間違いなく僕は先輩の手によって殺られる。いや、でもまだ、そうと決まったわけではない、もしかしたら、別の用事という可能性も否定しきれない。


 「う~ん。行くべきか行かないべきか、どうしよう」


 正直な気持ちで言えば、行きたくない。しかし、行かなければ、後でどう言い訳をすればいいか分からない。

 そして、数十秒考えた後。


 「よし。行こう」


 覚悟を決めた。


 授業も筒がなく終わり、HPが済むと、僕は重い足取りで、先輩の元へと向かった。

 向かう途中の間は何をされるのか考えるだけで、不安と恐怖まみれになる。

 教室を出るときになど、桐谷に、


 「顔をゾンビ見たいになってるぞ」


 とまで言われてしまった程だ。

 しかし、行かなければ、行かないで何をされるか分からないな以上、行くしか他にない。

 なんとか、自分を奮い立たせ、歩みを進める。

 緊張していたせいなのか、三年の教室に辿り着くのが、異常に短く感じた。

 深呼吸をし、気持ちを整えると、僕は扉を開けた。


 結果から言うと、教室に先輩は居なかった。

 どうやら、僕とすれ違いで出ていったらしい。

 そして、今、僕はそのすれ違いになってしまった先輩を追っている最中だ。クラスの人の話では、部活に行ったらしい。なので、僕は先輩の部活場所である、道場に向かっていることになる。

 ていうか、酷いですよ先輩。せっかく覚悟を決めて入ったのに空回りなんて、僕の覚悟を返して下さいよ。

 そんな、行き場のない不満を心の中でボヤいていた。

 そんなことを思っている間に、道場に着いた。

 周りを見渡すと、そこには、ちょうど道場に入って行こうとする先輩の姿があった。

 にしても、この状況は、まるで告白の時同じだ。先輩を訪ねて道場に来る僕、ちょうど着替え終わって、道場に入って行こうとする先輩。あの時と寸分違わず、同じシチュエーションだ。

 違うのは、僕と先輩の関係くらいだろう。


 「あの時は一心不乱だったなぁ」


 僕は、あの時の一心不乱に先輩に自分の気持ちを伝えようとしてた心を思い出した。

 そして、今僕は、その気持ちを伝えた相手に騙そうとしている。

 例え、凍るような冷たい視線を向けられても何も言えない。

 しかし、僕は、それなら、それでも良いと、覚悟を固めた。


 「あの、先輩!」


 声を掛けると、先輩は振り返り、僕の方を見た。

 しかし、その目は僕の予想とは違い。冷たいものでは無かった。

 むしろ、穏やかと言っても過言ではないかもしれない。良かった。先輩は、僕と黒咲さんの約束に気付いてない。

 一瞬、僕は安心をしたが、そんな安心はすぐに吹き飛んだ。

 何故か先輩は僕の方を見詰めるだけで、何も喋ろうとしない。

 そのせいで、謎の間ができる。

 そして、その間は、僕に不思議と不安与えてきた。

 周りにどう思われてるか、知らないが、見詰め合うこと二分。そろそろ何か言わないと不味いと思い、僕が口を開けた矢先。先輩の口が開いた。

読んでくれてありがとうございました。

どうでしたでしょうか?今回の話は

楽しんでいって貰えたなら嬉しいです!

不安を駆られる直樹、一体どうなってしまうのか!


これかも、皆さんが楽しんで貰えるように書きますので、これからも、よろしくお願いします!


また、感想や指摘がありましたらどしどしお願いします!

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