第89話 蝶のように舞い、蜂のように刺せ!
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現在、あらすじと、冒頭1話~6話の書き直しを検討しています。ご了承下さい。
第89話 蝶のように舞い、蜂のように刺せ!
「うわあああああああああああああああああーッ!!」
「落ちろズラーッ!!」
地面がぐんぐん迫り、俺の体が床に叩きつけられる瞬間!
俺は1/12ガーネットが背中に担いだアレ、棺の起動キーを叫ぶ!
「1/12ガーネットッ! ヨロコビヤC・A・S=カスタマイズ・アクセサリー・シリーズ、『バスターコフィンキャリアー』リンクアップ!」
棺が輝きを帯び、
「キャリアー開放!」
キャリアーの中身が飛び出す。
もこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこもこ……!!
間一髪! 俺が叩きつけられようとしていた地面に、『それ』が広がった。
「何ズラぁッ!?」
キャリアーから広がったねんどに、俺のからだがつきささる。
エアバッグのようなクッションになってくれた!
こいつはムトーさんの工房にあったこねればこねるほどかさが増えていく魔法の粘土。
その配合をちょっと変えたやつ。
ちょっとしたショックを受けると、かさがドバっと物凄く増えてふわふわもこもこになるように配合したやつ。
今回のビッグバトル、あらゆる事態を想定して、もしものために用意していたのだ。
もこもこねんどにぶつかったショックで、ズーランの鞭が緩む!
今だ!
クッションねんどにぶつかったのをトランポリン代わりにして、1/12ガーネットを空中高くへ飛ばす!
「空中演舞! ガーネットよ惑星たれ!!」
空中できりもみ回転し、姿勢制御をする1/12ガーネット。
片足を伸ばした流星キックの形に姿勢を決める。
そして!
地上に向かって、落下を始める。
勝利を確信していたズーランは起きた事態をまだ飲み込めていない。
空中に飛び出したガーネットにも気づいていない。
流星キック、落下開始! 目標地点、ターゲットは、ズーラン!!
「蝶のように舞え! そして、ガーネットよ蜂のように刺せ!!」
そのボンテージビキニの胸アーマーだ!
「くらえッ!!」
蜂のように刺す、するどい蹴り技、ガーネット・ホーネットが、ズーランのビキニ胸アーマーの上スレスレ、はみ出している上乳の谷間に着弾する!
「うあっ?!」
『ずぼっ!!』
そのまま1/12ガーネットは、ズーランの上乳、谷間からブラの中に浸入した。
「きゃあああああ!?」
悲鳴を上げるズーラン!
ブラの中でもぞもぞ動く俺=1/12ガーネット。
ズーランは思わず鞭を落とし、慌てて両手をブラの中に入れて1/12ガーネットを引っ張り出そうとするが、
もう遅い!
「ズーラン! お前に天国を見せてやる!!」
ズーランのブラの中に入ったガーネット=俺は『目標』を見つけた。
意外と綺麗な色をしているな……、まあいい!
こいつを集中攻撃してやる!
いくぞ!!
外から見ている俺の視界から、ズーランのブラの中身が激しくもぞもぞ動いているのがわかる。
「いやああああああ、だめっ、そんなところ、だめええええええーッ!!」
(中略)
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観客席。
『ふえぁぁぁあ……、いやああ(以下自粛)』
ズーランの声と悶える様が、魔道ディスプレイから響き渡る!
「バカバカバカバカッ!! 信じられない! アイツ、私になにやらせてるのよ!」
とガーネット。
「いや、いや(ないっすわ)」
と、ハウ。
「最低ですね……」
とメイド長。
「カラスマ様、私じゃ駄目なんですか」
とルナリア
「「えっ!?」」
と、ガーネットとメイド長。
「(こいつの頭は)わからん」
と、ハウ。
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実況&解説席。
『(自粛)』
と、ズーランの声と悶える様が、魔道ディスプレイから響き渡る!
「Oh、シット! なんて真似をしやがる」
と、ジャッジ。
「ジャッジ・ザ・マスター、試合をやめさせますか?」
と、司会。
「ナッシング! あれは攻撃っちゃ攻撃だ……奴なりのな……」
と、ジャッジ。
「カラスマ……彼も無敵ではないということですか」
と、ハーミット。
「ああ、あいつはとんでもない欠陥品だ」
と、ジャッジ。
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退場者控え室。
『(自粛)』
と、ズーランの声と悶える様が、魔道ディスプレイから響き渡る!
「なんといううらやま……いいえ、ゲスの所業!」
と、アルタ。
「ズーランさんが……ズーランさんが壊れちゃうッス」
と、釣り師フィッシャー。
「ひどい、ひどすぎる」
と、パニッシュメント。
「幼女じゃないのか……」
と、一人残念そうなソードマンロコリコ。
「あいつは人間じゃねえ……」
と、キャンプマスター。
「悪魔でござる」
と、侍エイジ。
「……あなた方、誰も気づきませんか」
と、治癒魔法によって意識を取り戻したチャペルが合流する。
「チャペルさん!」
「大丈夫なんですかッス! で、気づくってなにがっス?」
「カラスマ、彼は……」
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「しかし妙ですね……」
とメイド長。
「(こくこく)」
とハウ。
「何がおかしいんですか?」
とルナリア
「あいつ、まさか……」
とガーネット
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「ふえあぁぁ……ッ」
ズーランは太ももをがくがくと震わせたのち、全身を痙攣させて倒れた。
びくんッ、びくんびくん。
ここまですればしばらくは立てないだろう!
1/12ガーネットをブラの中から飛び出させ、俺の手の中へと呼び戻す。
「どうだ! 俺のテクニックは!!」
「あうう。あふう……」
ズーランは立てない。動けない。足をがくがくさせている。
「ギブアップするか? ズーラン?」
「ふざけるな……このセクハラ野郎……」
ズーランはまだ戦うつもりらしい、鞭を手に取ろうとする。
取ろうとするが……。
「あれ? 鞭が、オレの龍撃鞭が……」
「ここだ!」
と、ズーランの鞭、龍撃鞭を高く掲げて見せ付ける俺。
「あーっ」
「お前が、「おへぇぇぇー! だめえええ」って言ってる間に俺がひっぱって回収しておいた」
「なんですって!」
「そして、鞭の部分をほどけないように、5回も固結びした!」
固結びを繰り返してもうボールみたいになっている龍撃鞭。
俺の体に巻きついたやつをほどくのも大変だったが、鞭を巻き取って結ぶのはもっと大変だったぞ!
「ひどい! なんてことをするのよ……」
いつもの~ズラって喋りはどうした? やっぱりキャラを作ってたんだな。
ズーランの龍撃鞭。この姿を消したり、どこまでも伸びたりする鞭。
鞭型のゴウレムだったが、形状はこうだ。
柄の部分は2匹のカメレオンが彫られており、それが尻尾でつながっている造形だ。
鞭の部分はカメレオンの舌。
道理でどこまでも伸びたり、縮んだり、姿を消したり、物理法則を無視した動きができるはずだ。
舌を縛られたカメレオンは生きているかのように、というか実際生きているんだろうなこれ、苦しそうにもがいている。
カメレオンの手の意匠が、じたばた動いているからな。
「先に聞いておく! お前にとって大事なものかも知れないから、先に聞いておく! ギブアップして勝利を俺に譲れ!
そうすればこいつは無傷で返してやる!」
「しなければ……あっ、しなければズラ?」
「この場で粉々に、消し飛ばす!!」
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