第83話 鉄腕真剣白刃取り!
※大切なお知らせ
現在、あらすじと、冒頭1話~6話の書き直しを検討しています。ご了承下さい。
83話 鉄腕真剣白刃取り!
かまいたち。
空気の衝撃刃で切り裂く、アニメやゲームではおなじみのやつ。
それが飛んで来た。
おじいちゃんがチャペルを切った刀を翻し、俺に向かって剣をなぎ払ったのだ。
マテリアルにバトルスーツのベルトを引っ張って貰って、それをとっさによける俺。
ここで俺が今着ているバトルスーツの説明をしておこう。
前回疾風と一緒にバトルアリーナで戦うにあたり色々な反省点が出てきた。
その一つが俺の機動性のなさ。
とにかく動けない。
超人揃いのバトルアリーナにおいて俺の体力は一般人以下。運動神経とかない。
なので、俺は敵の攻撃とかまったく避けられないのだ。
その動けなさを俺はプラモデルに補ってもらうことにした。
パラシュートを付ける時に全身にベルトというか固定バンドを巻いて体にかかる体重負担を均一にするスーツがある。
(戦闘機のパイロットがベルトを全身に巻いてるでしょ? あれパラシュートをつけてるからなんだってね)
俺はそれを図面に描き、ルナリアとメイド長に見せて縫ってもらって作った。
言葉で伝えるのは骨が折れるので、俺の体には今、縦横無尽にベルトが巻きついているものと思って欲しい。
このベルトスーツどうやって使うのかというと、マテリアルにベルトの一箇所をつかんで引っ張ってもらう。
すると体重が一点にかからず体中に分散されて引っ張られた箇所が痛くならないという代物だ。
前回腰に巻いたズボンのベルトを疾風に引っ張らせたため腹の皮膚がものすごく痛くなったのでその反省から生まれた。
これで敵の攻撃をとっさに避けることができるようになった。
なったのだが、やばい、やっぱり急に動いたせいで変な姿勢になった。腰と背中がぴきっていった。
変な姿勢でうずくまる俺。だが、その前にアレを放り出す。
「鋭ッ!」
気合を入れて追撃してくるおじいちゃん。
振りかぶった日本刀が、俺に向かって振り下ろされる。
「マテリアルッ! ヨロコビヤC・A・S=カスタマイズ・アクセサリー・シリーズ、『ジャイアントアームハンド』リンクアップ!」
間一髪装着が間に合った!
ばしいいん!
振り下ろされる日本刀。
それを巨大な鉄腕の平手で挟み受け、白刃取りするマテリアル。
まさに真剣白刃取り!
刀の剣圧から生まれた風が、ぶわっと俺の顔にあたる。
「ほう、『ソレ』は?」
「……ッ!?」
おじいちゃんの剣を、受け止めている俺=マテリアル。
押し込んでくるおじいちゃん。
必死に押し返す俺。
互いに押し合っている状態だが、だがじりじりとこちらが押されている。
マテリアル+ジャイアントアームの膂力はメイド長の全力の蹴りを受け止められるほど強い。
だが、おじいちゃんの刀の押し込む力には耐えられない。
強い!
凄まじく強いぞこの爺さん!
「どうれッ!」
押し込まれていた刀が、急に引き戻された。
「うわッ!?」
白刃取りをしたままひっぱられるマテリアル。
片手で引かれる刀。
刀をつかんでいたマテリアルは、そのまま持っていかれて、
爺さんのもう片方の手にすっぽりと握られた。
「ほうやはり……」
爺さんはそのまま俺のマテリアルを顔に近づけるとしげしげと見る。
老眼か?
マテリアル=俺の視界いっぱいに、じいさんの顔が大写しになって気持ちが悪い。
鼻の穴が大写し。
絶対鼻息がかかってる……最悪だ。
「やめろ! 俺のプラモだぞ! 勝手に触るなッ!!」
カっとする俺!
アメイジングフェスティバルなんかで展示してあるガレージキットを勝手に触る輩が居るんだが、自分の物、とくに心血を注いだ作品を勝手に触られるのは本当に腹が立つ!
「マテリアル、エーテル体、強制励起! フルパワーだ」
全力で手から逃れようとするマテリアル!
だが、マテリアルはじたばたもがくだけで、まるで脱出できない!
なんて手の力だよ……。それも片手で。
「ほうこれはやはり……」
もがくマテリアルはまるで捕まって背中を押さえられたカブトムシみたいだ。
やばいあまり動かすと塗装がはげるかも!
「やはり、コビ屋のモノコックウェポンズフラウか?」
じいちゃんから出てきた意外な言葉に、俺は一瞬止まってしまった。
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