第80話 ヨロコビヤC・A・S=カスタマイズ・アクセサリー・シリーズ、『ジャイアントアームハンド』
※大切なお知らせ
現在、あらすじと、冒頭1話~6話の書き直しを検討しています。ご了承下さい。
第80話 ヨロコビヤC・A・S=カスタマイズ・アクセサリー・シリーズ、『ジャイアントアームハンド』
『飛び道具とは相変わらず卑劣ですねカラスマ!』
奏刃のアルタのハリネズミゴウレムが、ターゲットにしたソードマンロコリコの前に立ちふさがっていた。
というか、ハリネズミのゴウレムの中から、アルタの声がするぞ。
『我が奏刃の新型です。同じデザインで搭乗型ゴウレムに新調したんですよ!』
中に居るのかあれ。
『そしてこんな機能も付けました、いくぞ、カラミティデスボールッ!』
アルタのハリネズミが、巨大なトゲトゲの球体へと変形する。
「なんと!」
有名なアクションゲームがあるよな。青いハリネズミが丸まってそれが超高速で回転してつっこむやつ。
『喰らえカラスマッ!!』
ヒィィィィィィィィン!
その場で高速回転を始めたトゲボールが、次の瞬間俺に突っ込んでくる。
「ふん! そういうのはこいつだ!」
俺はカバンの中から次なるパワーアップユニットをマテリアルに放り投げた。
それをキャッチして装着するマテリアル。これ両手にかぶせるだけだからつけるのが簡単でいいや。
「マテリアルッ! ヨロコビヤC・A・S=カスタマイズ・アクセサリー・シリーズ、『ジャイアントアームハンド』リンクアップ!」
マテリアルの二の腕に、巨大なロボットの腕パーツがかぶさった。
「砕け! ジャイアントパンチッ!!」
マテリアルから生えた巨大な鉄腕が、鉄拳をにぎりしめ、向かってくるトゲボールに炸裂する。
ばしいいいいいいいいいいん!
サッカーの試合。
ゴールキーパーのパンチング。
そのパンチングよろしく、パンチの一撃が、トゲボールの軌道を変えた!
「幼じょょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーッ」
トゲボールの回転に巻き込まれたソードマンロコリコの剣士ゴウレムが爆散し、破片がロコリコを襲った。
ロコリコの体もフッと掻き消える。転移して避難したな。
『ソードマンロコリコーッ!! おのれカラスマぁああぁぁ、よくもよくも!』
「知るか、お前らが勝手に同士撃ちしただけだろ」
『カラミティデスボール!!』
ヒィィィィィィィィン!
またも向かってくるアルタ。
「ジャイアントパンチッ!!」
ばしいいいいいいいいいいん!
パンチングで軌道を変える俺。
「うぎゃあああああああああああ!!」
巻き込まれて退場するキャンプマスター。
『カラミティデスボール!!』
ヒィィィィィィィィン!
またも向かってくるアルタ。
「ジャイアントパンチッ!!」
ばしいいいいいいいいいいん!
パンチングで軌道を変える俺。
「おぼああああああああああああああああああ!!」
巻き込まれて退場するパニッシュメント。
『おのれカラスマぁぁぁぁ!!』
……。
つーかこいつ。
……。
めちゃくちゃ便利に使えないか?
トゲボールとなったアルタは止まれなくなったのか、その場で回転、空転を続けている。
「おいアルタ! 協力しろ! 一緒に周りの参加者を蹴散らすぞ」
『な、なんですって、まさかアナタ!!』
にやりと笑う俺。
俺はカバンの中からまた別のパワーアップユニットを取り出し、マテリアルに放り投げた。
それをキャッチして装着するマテリアル。これも両足に履かせるだけだからつけるのが簡単でいいや。
「マテリアルッ! ヨロコビヤC・A・S=カスタマイズ・アクセサリー・シリーズ、『ジャイアントレッグフッド』リンクアップ!」
マテリアルの両膝から下に、巨大なロボットの足パーツが接続される。
両手両足が巨大な末端肥大のシルエットになるマテリアル。
『ひ、ひいいいいいいいいーッ! まさかまさか……』
その場で回転を続けている。
俺=マテリアルは、トゲボールに向かってダッシュし、
「吹っ飛べアルタ!」
サッカーキックをお見舞いした!
「ドライブシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥート!!!!!!!」
『いやあああああああああああああああーッ!』
ばしいいいいいいいいいいいいん!
マテリアルの蹴りが炸裂した。
轟音を立てて空気を裂きながら飛ぶアルタ=トゲボール。
ぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぎゃりぃぃぃ……!!
「ごあッ!」
「ぎゃっ!」
「ごべっ!」
ピンボールか、パチンコ台みたいだな。他の参加者に次々激突していくアルタ=トゲボール。
「やったなアルタ! 次々参加者が消えてくぞ!!」
俺はアルタのトゲボールをトラップし、ドリブルしながら次なる標的を探す!
『もうやめてください、中はすごい痛いんですよこれ!!!』
いいぞいいぞ。こいつを使ってどんどん参加者を蹴散らせば、優勝なんかすぐそこだ!!
次のゴウレムが見えた、あいつは……。
しまった。
と思った時には俺はアルタを蹴っ飛ばしたあとだった。
『我が神、主サンマルティーノよ、我が身と我を鎧う使徒に力を!『侵されざる白銀の盾』』
『うぎゃああああああああああああああああああああああああーッ 痛い痛い痛いィィ!!!!』
突如現れた光の繭こと、当たると超びりびりして熱いバリヤーに激突し、アルタのトゲボールが動きを止めた。
出たよ。……当然こいつも参加してるよな。
『絶対防御魔法のチャペル推して参る! カラスマ、いざ尋常に勝負!!』
ゴリラみたいな僧兵型ゴウレム、セイクリッドシルバーを着込んだチャペルが、再び俺の前に立ちはだかった。
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