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第127話 TVアニメシリーズ「モノコックウェポンズ・フラウ MW:F」第4話「学校にきちゃだめでしょう!」

第4話「学校にきちゃだめでしょう!」


 「モノコックウェポンズ・フラウ MW:F」


 オープニングアニメーション。


 オープニングテーマ、「Klein×Klein」が流れる。


 ×  ×  ×


第4話「学校にきちゃだめでしょう!」


 ×  ×  ×


 朝。翠の部屋。


『なんでコルデは学校についていっちゃ駄目なの?』


「だって、あなたは一つのところにジッとしていられないじゃない」


 翠の家に居候を始めたミセリコルデ。

 ところが、洗濯機をいじって爆発させたり、夜中に隣の部屋の飼い猫と激闘を繰り広げたりとトラブルばかり起こす。

 (翠の家はマンションで、一人暮らし)


『疾風と一緒に鞄の中でお利口にしてるなの!』


「だーめ、お留守番してなさい」


 むぅ!


 と、むくれるミセリコルデ。


 ×  ×  ×


 学校、教室に着く翠。机に着席。


「フヒヒッ! 翠おはよう! 新作のプラモを組んだから見て欲しいでござる!」

 と、悪友のコビ子がやってくる。


「ごめん、コビ子。今日はもうプラモデルは見たくないの」


「がーんで、ござるぅ」


 ミセリコルデの起こすトラブルで疲労困憊しているのだ。


 担任がやってきて授業が始まる。


 目の焦点が消えていて明らかに様子が変な担任。(アニメ視聴者がわかるくらい不自然)


「皆聞いてくれ。今日から試験的にタブレットで授業を行うことになった。いまからタブレットを配るからそれを使うように」


 先生の様子がいつもと違う。


 翠、おかしいなと思いながらも授業を受ける。


 タブレットを操作する翠。


 タブレットを操作するコビ子。


 以下タブレットを操作するクラスメイトの様子。


 ×  ×  ×


 校門の前。


 ミセリコルデが居る。


『翠がお弁当を忘れていったなの。これはお使いであって学校に行く正当な理由があるなの』


 お弁当箱の包みを背中に担いでいるミセリコルデ。


 学校の中に入っていく。


 ×  ×  ×


「翠さん、今日は昼食を一緒にとりませんか?」

 と、コビ子。焦点の消えた目。


『(鞄の中の疾風)どうしたんでしょう。コビ子の喋り方がおかしい……普段はフヒヒって笑ってから喋りますし、プラモの話しかしないはずです』


「ええ、そうしましょう」

 と、翠。焦点の消えた目。


 鞄の外に顔を出す疾風。


『翠、コビ子の様子がおかしくありませんか?』


「いいえ、疾風。コビ子はいたって正常でしょう」


『翠……!?』


 その時。


 疾風の体が、巨大な手によって掴まれる。


 それは担任の手。


「清水翠。学校への玩具の持ち込みは禁止だ。これは没収する。職員室まで一緒に来なさい」


『(しまった、ここでは正体を隠さなくては)』

 と、普通のプラモのフリをする疾風。おとなしく担任に捕まる。


「はい、先生」


『(翠、ごめんなさい。でも、この学校模型部があってプラモデルは持ち込み可能だったはずでは?)』


 ×  ×  ×


 その頃。


 学校の中で迷子になっているミセリコルデ。


『翠はどこにいるなのー?』


 ×  ×  ×


 ミセリコルデ、翠の教室にたどり着く。


 教室内。


 クラス全員が机に突っ伏して倒れている異様な光景。


『翠が居ないなの』


 倒れているコビ子を見つけるミセリコルデ。


『こいつは確か翠といつも一緒に居た人間なの。おい、起きるなの人間! 翠のところへ案内するなの!』


 コビ子のほっぺたを過度に引っ張ったりビンタをして起こそうとする。

 

「フヒヒ……うーん、むにゃむにゃ、もう食べられないでござるフヒヒッ」


 起きないコビ子。


『なんかこの寝顔ムカつくなの! 絶対起こすなの!』


 コビ子の顔面をミサイル爆撃するミセリコルデ。


 それでも起きないコビ子。


『もう、いいなの! 自分で翠を探すなの!』


 ミセリコルデ、教室をあとにする。


 その後、コビ子の目がパッと開く。


「フヒヒッ。あれ? 拙者は一体?!」

 と、目覚めるコビ子。


 ×  ×  ×


 職員室に到着する担任と、疾風、翠。


 職員室の教師達が、整列して待っている。


 そこにはベイズラードが待っていた。


『ベイズラード、これは一体!?』


『我が人間牧場にようこそ、疾風! この高校の人間は既に我の支配下にある』


『なんだと!?』


 ベイズラードはタブレットを使って、学校中の教師・生徒達を催眠状態に置いた。


 そして、精神エネルギーを少しずつ吸収していたのだ。


 担任の腕にがっちりと拘束され、身動きが取れない疾風。


『我の勝利は確実だが、ここでは念には、念を入れる!』


 翠が、ふらふらと、歩き出す。


 そしてそのまま職員室を出て行こうとする翠。


『翠! 翠になにをする気だ!』

 と疾風。


『今からお前のパートナーの人間を屋上まで誘導する。そしてそこから飛び降りさせる。お前の力の源、精神力の供給源を絶つためにな』


『なんだと!』


『ショーの始まりだ、お前にもその様子を見せてやる。あはははは、あはははは』


 勝利を確信し、高笑いをするベイズラード。


『そうはさせないなの!』


 発射されるミサイル。


 それが翠の顔面を直撃する。


「ぐええ!」

 と、アフロになる翠。


『何!』


 だが、意識を取り戻す翠。


「はっ、私は一体!?」


『翠! 良かった』


 ミセリコルデが、職員室に乱入してくる。


「ミセリコルデ!」


『翠、大丈夫なの?』


「駄目、なんだか頭がふらふらする」


 続いて担任の顔面を爆撃するミセリコルデ。


 担任が倒れ、疾風の拘束が解かれる。


『おのれ、ミセリコルデ! 裏切りものめ!』


 舞い降りるアーティファクト。

『エーテル体同士の会敵を確認。裁定者はこれを見届けるものなり』


 疾風&ミセリコルデVSベイズラード、戦闘開始!


 2対1で、ベイズラードを圧倒するはずが、逆にベイズラードに追い詰められる疾風と、ミセリコルデ。


『強い! 全然かなわないなの!』


『学校中の人間の精神エネルギーを吸収したのだ。我の戦闘力は何倍にも向上している!』

 と、ベイズラード。


『このまま人間どもが死ぬまで精神力を吸収すれば我の戦闘力はさらに高みに上がるであろう! とどめだ疾風!』


 ベイズラード、疾風に止めを刺そうとする。


 だが、その時、疾風からどす黒い瘴気が沸き起こる。


 ベイズラードの攻撃を受け止める疾風。


『この力は!?』

 と、驚くベイズラード。


「許せない」

 と、翠。

 精神力吸収の影響で朦朧としていたはずだが、意識を振り絞って立ち上がる。


「死ぬまで精神力を吸収する? コビ子を! 学校の皆を巻き込むなんて! 絶対に許せない!」


 怒りを爆発させる翠。


『グオオオオオオオオオオオオオオオオ!』


 翠の怒りのエネルギーが供給され、暴走状態に陥る疾風。

 エネルギーの供給過多で、全身がオーバーヒートしている。


 疾風、今まで苦戦していたはずのベイズラードを一方的に叩きのめす。


『なぜだ! なぜこれほどまでの力が?』


『人間の怒りの感情。人間の感情は、これほどまでの爆発力を生み出すのか』

 と、分析するアーティファクト。 


 致命傷を負うベイズラード。


『いやだ、このままでは我は消滅する! 死にたくない、助けてくれ!』


 命乞いをするベイズラード。


『降伏する! たのむ助けてくれ!』


『翠! 疾風! やめて欲しいなの!』

 と、ミセリコルデも助命に加わる。 


 だが、暴走状態にある疾風は止まれない。


 最後の一撃を加えようとしたその時!


「フヒヒッ! やめて! 翠!」

 と、コビ子の声。


「コビ子!?」

 我にかえる翠。


 疾風の暴走が止まる。


「コビ子! どうしてここに?」


「フヒヒッ! プラモデルのにおいがしたからでござるよ」


「匂いって!?」


「フヒッ! それよりも、これはどういうことでござるか!? モノコックウェポンズ・フラウが動いてるでござる! 喋っているでござる! 戦っているでござるよ! これは夢でござる! 全プラモファンの夢の光景でござる!」

 

「あの……これは」


 その時、職員室の教師達が一斉にうめき声を上げ始める。


 ベイズラードがやられたため、催眠状態を解かれたのだ。


「フヒッ!? 動いて喋るプラモって皆には秘密にしないといけないんじゃないの? でござる!」


『えっ!? そうだったなの? 知らなかったなの!』

 と、驚くミセリコルデ。


「だから学校に来るのは禁止したのよ! とにかくわかったわコビ子!」


 職員室を慌てて出る翠とコビ子。


 疾風、ミセリコルデ、ベイズラードを回収する。


『(人間が我を助けただと? 何故だ? 何故だ?)』

 自問するベイズラード。


 ×  ×  ×


 第4話「学校にきちゃだめでしょう!」


 エンディング&エンドロール。


□□□□■□□□□◆□□□□■□□□□◆


「これが第4話だ」

 と、俺。


 これまでの話と違って拍手はないな。


 やっぱり、この回、不評なんだ。ファンの間でも賛否両論ある。

 

「あの疾風、カラスマが初めて動かしたときの疾風に似ていたわね」

 と、ガーネット。


「ああ。そういえばそうかな」


 覚えてる。


 あのデカいエメラルドのゴウレムに止めをさしたとき、疾風の体から瘴気が出ていた。


 もしかしたら、無意識にこのシーンを思い浮かべていたのかも知れないな。


「なんかすっきりしない話でした。ベイズラードが悪い人すぎて」

 と、ルナリア。


「そうだな。今日の鑑賞会はこの辺でお開きにするか」


「何をおっしゃるんですかカラスマ様! ベイズラードがこのあとどうなるか見たいです!」


「そうね。この回で上映会を終えるのはすっきりした気持ちになれないし」

 と、ガーネット。


「寝覚めの悪い夢を見そうです」

 と、メイド長。


「よーし、第5話も見るか」


 そういうことになった。

 拙作はいかがだったでしょうか?

 続きは頑張って書きたいのですが、書く力を得続けるには、ポイントの力が必要です!!!


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