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11 探索部隊 (究極の魔法編END)

天使の知識を手に入れたロッテ、それを生かして魔法の試し打ちをしに王国の外へと向かった……

「ふう、平和よね」


 王国からかなり離れた平地に、ロッテが地面に寝転がり、そんな事を言っていた。


「なめんなッ! 何処が平和だ! テメェの魔法で大惨事だコラ!」


 先日天使の知識を得たロッテは、その知識を生かして王国の外で魔法を使ったのだ。

 結果、圧倒的な暴力的な巨石が、天空から降って来てしまった。

 その石は途轍もないスピードで地面に落下すると、大量の土砂を巻き上げ暴風をまき散らす。


 ロッテと近くに居た俺だけは魔法の影響で守られていた。

 ここから王国までは相当離れていたが、王国にまで被害があるかもしれない。

 それだけでは終わらない。

 そんな音を聞きつけ、大量のキメラ達が集まって辺りを埋め尽くして行く。

 もしかしなくても大惨事である。


「おいどうすんだこれ。ちょっと多過ぎだろうが!」


 そこには大きなもの、小さいもの、空から現れたもの、地の底から現れたもの、兎に角沢山のキメラが集まっている。

 とても俺とロッテだけで相手に出来る数ではない。

 ロッテが魔法を使えば倒せるかもしれないが、二度目が更にとんでもない事になれば困るどころじゃない。


「ロッテ、倒れてる場合じゃないだろ。起きて戦えよ!」


「よっと、それじゃやりましょっか!」


 ロッテが跳び起きて剣を抜いた。

 こちらは二人で、相手は大量。

 適当に剣を振っても何かに当たるだろう。


「それじゃあもう一回さっきの行くよ!」


「止めろ! 王国にも被害が出るわ!」


 俺だって死ぬのは嫌だ、最終手段として使う必要があるかもな。


「んじゃ行くぞ。油断するなよロッテ!」


「おっけー! 幾らでも掛かって来なさい!」


「こんなに来られても困るわ!」


 チッ、とりあえず細かいのを叩いて数を減らすか。

 俺は固まっている兎の群れを狙い、大きな兎、一体、二体、三体、四体、止まらず斬り伏せ五体目を倒す。

 だが信仰するうちに、ガキィンと俺の斬撃止められてしまう。


 簡単に行くと思っていたが、鎧を着ているような大牛に進路を阻まれた。

 かなりの硬度で、こんな牛に時間をとられている暇はない。

 こいつはまだ後回しだ。

 他のは?


 考えている一瞬、上からの襲撃を受けた。


 これは飛行型か?!

 俺は巨大な鳥の攻撃を躱し、鳥の片翼を外套マントで斬り裂く。

 飛ぶ事が出来ず、その鳥が魔物の大群に落ちていく。


 ロッテはどうなってるかとそちらを見ると、あちらにも何体もの魔物が押し寄せて行く。

 俺がフォローしなければ。

 ロッテに向かうカマキリの足を切断し、その進行を止めると、更にもう一体を斬り裂いた。

 敵が多過ぎて間に合わない。

 その状況の中、ロッテは一つの魔法を完成させた。


「爆炎よ燃やし尽くせッ……エクスブレイズ!」


 ロッテの魔法が炸裂し、辺り一面を炎が包んで行く。

 何十匹ものキメラが倒れるが、まだまだ減った気がしない。

 キメラはワラワラと沸いて出ている。


「ちょっとキツイ、何か他の魔法はねぇのかよ」


「もう一回隕石落としとく?」


 メギド様に怒られそうだがやるしかねぇか?

 二人じゃキツイ。


「あら? からすが死にかけていますわよ。このまま見守っていましょうか」


 来たのはレアスか……この女、性格は悪いが、腕だけは良い。

 この際手伝って貰うしかねぇな。


「こっちにはロッテも居るんだ、早く手伝いやがれ!」


「……ふう、仕方ありませんわね。……では!」


 レアスの爪がキメラ達を引き裂く。

 しかし一人増えた所で、まだこちらは三人しかいない。

 向うは数もわからないぐらい大量に居る。

 だが騒ぎを聞きつけたのはレアスだけではないらしい。


「隊長、大変そうですね。ちょっとならお手伝いしましょうか?」


「バール、助かる! 助けてくれ」


「了解!」


 バールは腕を槍状にして、キメラを突き刺し倒して行く。

 それでも魔物の大群は果てしなく多い。

 だが、この状況でも負ける気がしねぇ。

 俺達の知り合いや仲間が、ドンドン駆けつけて来やがるからだ。 


「うわーいっぱい居るわねー。これは殴り放題だわ!」


「この勇者アーモンが来たからには、こんな敵など一掃してくれる!」


 他にも続々とキメラ達を追って来た者達が集まって来る。


「探索部隊、ほとんど揃ったんじゃねーか?」


「さあねぇ、全員揃えば七十二班だけど、まっ居る事にしましょうか!」


「べノム隊長、あんな爆発あったら誰だって見に来ますって」


「さっさと倒して宴会でもしましょうや。隊長の奢りで」


「おーいいんじゃね。じゃあ今夜は店を貸し切りで朝まで行こうぜ」


 周りで好き勝手言いやがって。

 言ってる奴等は誰だよ!

 魔物と味方で分かりゃしねぇ。


「あほかー! そんなん出来るか! 俺が破産しちまうじゃねぇかよ。そんな事よりこいつ達を殲滅するぞ!」


「奢りは無しですかー? やる気でないな、でもまあ頑張りましょうかね」


 全く頼もしい奴等じゃねぇか。

 じゃあ反撃開始だぜ!


「さあ行くぞお前等! 一体も逃がすんじゃねぇぞ!」


『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!』


 多くの兵の声がこだましている。

 兵士達はキメラ達を斬り、殴り、貫き、燃やし、凍らせる。

 果てしないほどに存在していたキメラ達は、我が頼もしき仲間達により減らされて行く。

 そして王国の周辺のキメラを殆ど全滅させたのだった。

 このおかげで一時キメラ達の被害は減ったが、すぐにまた増え始める。

 キメラの繁殖力が凄まじく、きっとこれからも永久に付き合っていかなければならないだろう。


べノムザッパー(王国、探索部隊)   アスタロッテ(べノムの部下)

他色々



次回→王道続き予定

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