096 030年後 イウラとの再会
モンテマニー公爵と理香が結婚してから30年が過ぎた。
ボクたちは、イウラにもらった神様の家で暮らしていた。
ルナ こころの声
『あれから30年も過ぎたのか。
シクペリア様のおかげで、美女3人と幸せに過ごすことが出来たし、いろいろな冒険ができた。
楽しかったなあ。』
ルナ 月夜
「うーん、なぜだか目が覚めちゃったなあ。 水でも飲もうかな。」
ボクは隣で寝ている紅姫、黄花、青紫の寝顔を見て満足していた。
ルナ
「出会って30年ということは、3人とも50歳を過ぎているはずなのに、美しいままだなあ。
長い夢を見ているような気分だ。 でも、本当に良い夢で幸せだ。」
ぼくは立ち上がって、水を飲もうとした瞬間、外で白い閃光が光って明るくなった。
ルナ
「えっ? 朝が来たの? いや、まだ午前3時だから、朝日が出るには早すぎる。」
ドアベルの音
「ピンポーン。」
ルナ
「どちらさまですか?」
ガチャとドアが開いて、走ってきた誰かに抱きつかれた。 イウラだ。
イウラ
「ルウナ、おめでとう。 あなたの頑張りが認められて、女神になることが決定したわ。
シクペリア様も来ているわ。」
イウラと違って、ゆっくりと歩いて入ってきた。
シクペリア
「ルナ、よくがんばった。 おかげで、性魔力理論も完全に理解できた。
初めての愛情交換の相手が女性であれば、女性でもすべての性魔力を行使できることが分かった。
という訳で、女神番号を選んでもらいたい。 女性神は偶数から選んでもらっている。」
ルナ
「えっ、そうなんですか? 空いてる数字の中では、・・・ 14番をお願いします。」
イウラ
「もっと若い番号でもいいのよ。」
ルナ
「バレンタインデーもホワイトデーも14日だから、14番を選びたいな。」
イウラ
「なるほどね。 じゃあ、つぎに何を担当する神様になりたいか言ってくれる?」
ルナ
「うーん、純愛と美しさの神様になりたいけれど、イウラが愛と美の女神だから被っちゃうよね。」
イウラ
「指し示すものが違っていればいいけれど、どういう意味を考えていますか?」
ルナ
「純愛は、愛情交換欲求抜きでの愛、美しさは外見よりもこころの在り様というか持ち方というか?」
イウラ
「ふむふむ。 まあ、わたしの場合は外見の美しさを担当しているわ。
そして、愛は、愛情交換欲求との交換と考えているし、わたしとしては問題無いわ。
ね、シクペリア様。 いいでしょ。」
シクペリア
「イウラが良いのであれば、良かろう。
最期に、なにか生きる姿勢のようなものは有るか?」
ルナ
「とても難しいことだけれど、子供や後輩と話すときに怒鳴らずに、諭すように話せるようになりたいです。」
シクペリア
「さとす、か。とても良い目標だな。
では、第14神 純愛と美しさの女神サトス・ルウナとして、迎えよう。
気に入ってくれると嬉しい。」
イウラ
「わたしは良いと思うわ。ルウナ。」
ルナ
「ありがとう、それで登録お願いします。」
シクペリア
「わかった。登録しよう。
ようこそ、神々の世界へ。 女神サトス・ルウナ。」
ルナ 女神サトス・ルウナ
「ありがとうございます。
そうだ、シクペリア様がめぐり合わせてくれた美女たちを紹介させてください。」
ボクは、紅姫、黄花、青紫を起こそうとした。
でも、全然、反応がなかった。
女神サトス・ルウナ
「いつもなら、これくらいやれば、笑いながら起きるんだけれどなあ。
よほど深く眠っているのかな?
シクペリア様、イウラ、もう少し時間をください。」
イウラ
「シクペリア様。」
シクペリア
「女神サトス・ルウナよ。 彼女たちが目覚めることは、もうない。」
ルウナ
「えっ、どうしてですか?」
イウラ
「寿命が来たのよ。 ひとの寿命は50年ほどよ。」
ルウナ
「そ、そんな、ボクがいた元の世界では、ひとは100歳まで生きるひとだっているよ。」
イウラ
「それは、医療というか諸事情で寿命が延びただけ。
本来、ひとは50年くらいで生命を終えることになっているわ。」
ルウナ
「う、うそだよね。 昨日まで、楽しく一緒に話していたんだよ。」
シクペリア様もイウラも首を横に振っていた。
ルウナ
「そ、そうだ。 紅姫たちも女神になればいいんだよね。」
イウラ
「それは無理ね。」
シクペリア
「彼女たちは、ひととして生まれたのは1回目だからだ。
ルウナは、2回目の人生だったことと【異世界アイデア】が素晴らしかったこと、そして、その能力で多くのひとを幸せに導いたから、女神として迎えることができた。」
イウラ
「彼女たちは、ルウナを手伝った功績により、もう一度、ひととして生まれ変わることが出来るわ。」
ルウナ
「じゃあ、すぐに会えるよね。」
イウラ
「神力チャージに300年掛けるから、かなり先になるわ。」
ルウナ
「300年って、ひとの人生3~6回分だよね。 そんなに待たないとダメなの。」
シクペリア
「しあわせな来世のためにも、【天祥】となる神が神力チャージするのだよ。
もっとも、疎まれることが多いが使命を果たすためには、神力を持って生まれるべきなんだ。
ルウナ、紅姫たちの顔をよく見ておけ。
・・・
これが見納めになるからな。」
イウラ
「さあ、ルウナ。 お別れをしなさい。」
ルウナ
「わかったよ。イウラ。
紅姫、一番最初に出会った美女が紅姫だったね。
会えてよかったよ。 元気でね。
黄庵、いつも医学の勉強をして忙しそうにしていたね。
邪魔してでも、もっと話すべきだったよ。 元気でね。
青紫、目の前で美しい裸を見せてもらったときは今でも、衝撃だよ。
ボクたちの雰囲気を明るくしてくれて、ありがとう。 元気でね。
お待たせしました。」
シクペリア
「紅姫の【天祥】には、私が成ろう。」
ルウナ
「あの、てんしょうって何ですか?」
イウラ
「神と同じ姿を持つことを許された人間で、神の加護を受けている関係性のことよ。」
ルウナ
「シクペリア様、紅姫のことをお願いします。」
シクペリア
「うむ、任されよう。」
紅姫から丸い光、魂だろう、が出て、シクペリア様の左手のひらに載せられた。
そして、内側から光だしてきた。
イウラ
「黄花の【天祥】には、私が成るわ。」
ルウナ
「イウラ、黄花のことをお願いします。」
イウラ
「ええ、安心してね。」
黄花から丸い光、魂だろう、が出て、イウラ様の左手のひらに載せられた。
そして、内側から光だしてきた。
ルウナ
「ということは、ワタシは青紫の【天祥】に成れるのかな?」
イウラ
「そうよ、やり方を説明するわ。」
???
「そうは行きません。 その魂は私が成約済みですからね。」
イウラ
「この声は、たしか。」
つづく
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