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【台本形式】【完結】仲間の美女3人と万能で最強のちからを手に入れました。神様にボクの「異世界アイデア」を採用された対価です。《書籍化》  作者: サアロフィア
第11章 戦後処理と落ちぶれた武家の娘

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093 理香の修行と青兵衛の商売

黄庵の弟子にされた理香にとっての最初の試練は、初日の夜だった。


理香

「あのう、本当に先にお風呂を頂いてもいいのですか?」


黄庵

「ああ、問題ない。」


理香

「では、失礼して頂きます。」


しばらくして・・・


黄庵

「どうだ? 湯加減は?」


理香

「ええ、とてもいいです。」


黄庵

「それは、良かった。

 では、入るぞ。 理香。」


理香

「えっ、えっ、えっ?」


黄庵が風呂場に入ると、理香があわてて背中を向けた。


黄庵

「どうしたのだ? こちらを向くがいい。」


理香

「分かりました。 わたしも武家の娘。 覚悟を極めます。」


理香が黄庵の方を向いたら、予想外過ぎて、おどろいた。


理香

「えっ? その見事な胸は?」


黄花

「ふふっ? びっくりしたでしょう。

 どう? 私の見事な肢体は?」


理香

「黄庵様は女性だったのですか?」


黄花

「そうよ。 本当の名前は、おうか。 黄色い花と書いて、黄花よ。」


理香

「黄花様と御呼びすれば良いですか?」


黄花

「家の中ではね。 でも、外では男の姿をするから黄庵と呼んでね。」


理香

「黄花様はひとが悪いですね。心の臓が止まるかと思いました。」


黄花

「なにを言っているの? おどろくのは、これからよ。」


理香

「えっ?」


紅丸

「理香さん、黄花。 私たちも入るぞ。」


青兵衛

「おいらも入りますよ。」


理香

「ええーっ? お、黄花様。 あのおふたりは、入ってくるつもりですか?」


黄花

「心配なら私の背中に隠れていなさい。」


理香は黄花の背中に隠れながら、紅丸と青兵衛を見た。

どう見ても、美しい女性にしか見えなかった。


紅姫

「この姿では初めましてだな。

 家の中では、本来の女性の姿をしている。

 紅姫(べにひめ)だ。」


青紫

「初めまして、わたしは青紫(あおむらさき)よ。」


理香

「じゃ、じゃあ、ルナ様もふくめて全員が女性なのですね。

 どうして、ルナ様は入ってこないのですか?」


青紫

「ルナは、ああ見えて男性だからね。」


理香

「え、ええーーーーー。」


黄花

「どう、わたしの優しさが理解できたかな。

 おどろきすぎないように、少しずつ進めてあげたのよ。」


理香

「あ、ありがとうございました。

 というか、ルナ様はあんなに美しいのに男性なのですか?」


黄花

「ええ、そうよ。」


理香

「もしかして、ルナ様は、その・・・」


紅姫

「ちがうわ。

 ルナ様は魔力を行使するために、女性の姿をしているだけ。

 無礼なことを考えないように。」


理香

「し、失礼しました。」


黄花

「ルナさんは、家の中では、月夜と呼ばれているわ。

 それに、愛情交換の対象は女性だから、正常な男性よ。」


理香

「ということは、わたしたちのお風呂をのぞいているのでしょうか?」


青紫

「ない、ない、ない。

 わたしたちが、いっしょにお風呂に入ろうって誘っても断るからね。」


理香

「え、ええー。 そんな男性がいるのですか?」


紅姫、黄花、青紫は、大きく首を縦に振った。


青紫

「まあ、いずれ、ね。」


黄花

「そうね。」


紅姫

「ちからづくで招待しましょう。」


紅姫、黄花、青紫は、悪い笑みを浮かべていた。


理香 こころの声

『月夜様、にげてー。』





ボクは、紅姫、黄花、青紫と理香さんのために、晩ごはんの準備をしていた。


ルナ 月夜

「理香さんは、やっぱり、和食が好きかなあ。

 焼き魚、お味噌汁、ごはん、白菜のお漬物。


 よーし、準備はできた。


 お風呂がにぎやかだなあ。」


ボクは、みんながお風呂から出るのを待ちながら、お茶を飲んで空腹を紛らわせていた。


しばらくすると、みんなが仲良く食堂に集まってきた。


紅姫

「月夜、いい湯だったぞ。」


黄花

「いっしょに入れば良かったのに。」


青紫

「遠慮しなくて良いのよお? 月夜?

 いつからいっしょに入るう?」


月夜

「か、考えておきます。」


理香 こころの声

『かわいいな。 しかも、こんなに美味しそうな料理を作って待っててくれるなんて最高すぎる。』


理香は久しぶりに、にぎやかな食卓を楽しんだのだった。





翌朝からは、理香の医者としての修行が始まった。


黄庵

「まずは、耳を鍛えてもらいます。」


理香

「耳ですか?」


黄庵は、上着を脱いだ。

そして、【聴診丸(ちょうしんまる)】を自分の胸に当てた。

聞こえる音を確認してから、理香に手渡した。


黄庵

「聞いてください。」


理香は、【聴診丸(ちょうしんまる)】を耳にあてて、音を聞いた。


しばらく聞いてから、理香は首を縦に振った。


理香

「どっ、どっ、どっ という音が聞こえました。」


黄庵

「ええ、そんなものでしょう。

 音を言葉で表現することは難しいですからね。

 次に、身体のどこに当てるかを覚えてください。

 見てください。 ここですよ。」


理香は、【聴診丸(ちょうしんまる)】の位置よりも斜め上の黄花の胸に目が行っていた。


黄庵

「まあ、仕方ないか。 今度は、自分の心臓の音を聞いてみなさい。」


理香

「はい、やってみます。」


理香は上着を脱いで、自分の心臓の位置に【聴診丸(ちょうしんまる)】を当てた。


かなり手間取っていたが、理香は自分の心音を聞くことができた。


黄庵

「次は呼吸音を聞いてもらいます。」


理香から見て、黄花の首の左下、右下と進んで胸の乳首の下まで、左右、左右と計8か所の音を聞かせた。


理香

「あの、とても覚えられません。」


黄庵

「そうね、はっきり言って覚えようとしても無理だからね。」


理香

「それは、どういう意味ですか?」


黄庵

「覚えるのではなく、覚えてしまった。 これがあなたが目指すべきことです。」


理香

「つまり、経験ですか?」


黄庵

「あなたは本当に賢いですね。

 あの御方が、あなたを弟子にしろと推すわけですね。」


理香

「あの御方とは、どなたですか?」


黄庵

「いずれ知ることになります。

 医術を極めたときに会えるでしょう。

 楽しみにしていなさい。」


理香

「では、医術を極めて見せます。」


黄庵

「その意気です。」


それからは、理香は黄庵といっしょに患者を診る日々が続いた。

患者が来ないときは、理香は知識を蓄えていた。





黄庵と理香の診療所のとなりでは、青兵衛が店を開いていた。


旧カニング公爵領で買い入れた商品の販路を開拓しようとしていた。

簡単に言うと、買ってくれる客を探していた。


青兵衛

「基本的に、地元の商品に満足しているので、他の領地からの商品を買う気になる人は少ないのですよ。」


ルナ

「大変だねえ。それなら、なにかの食べ物を作る材料にして料理したものを売ることになるね。」


青兵衛

「この国のひとたちは、パンを食べる習慣が無いので、3時のおやつとして、ジャムを塗ったパンを売りたいですね。」


ルナ

「良い考えだと思うよ。」


青兵衛

「ルナが賛成してくれて、こころ強いです。」


ルナ

「そう? そんな風に言ってくれるとうれしいな。」


青兵衛

「というわけで、これがパンの材料で、ここに並べた果物がジャムの材料です。」


ルナ

「うん、がんばってね。 えっ? どうしたの?

 その笑顔と熱いまなざしは、なに?」


青兵衛

「ルナの料理の腕が有れば、きっと売れます。

 期待していますよ。」


ルナ

「まさか? そんなことはないよね。」


青兵衛

「おいらは家事が出来ないんで、頼りにしています。

 それが終わったら、向こうに置いてある布地を使って、手提げ袋を作って欲しいです。」


ルナ

「もしかして、お裁縫もボクがするの?」


青兵衛

「もちろんっす。 おいらは家事が出来ないんで。」


ルナ こころの声

『そうだった。 シクペリア様に言われた言葉をわすれていた。』


☆ 実はな、家事が全くできない。

☆ 皿洗い、洗濯せんたく、片付けが苦手だから、ぜーんぶルナがすることになる。

☆ 002 月夜と書いてルナ誕生 (2)異世界での名前


ルナ

「ことわったら、どうするの?」


青兵衛

「おいらの悲しみを癒すために、ひと晩つきあってもらうっす。」


ルナ

「引き受けたときの、報酬は?」


青兵衛 青紫モード

「月夜が望む夜に、わたしとの熱い一夜をささげるわ。」


ルナ

「どちらも似たようなものだけれど、手伝った方が時期が選べるだけマシだね。」


青兵衛

「ルナが自発的に協力する気になってくれて、うれしいです。」


ボクは、しぶしぶ手伝うことにした。


結果として、青兵衛の作戦は大当たりした。

旧カニング領の製品や農産物を用いた商品は、よく売れた。


しかし、真似する人が多くて、青兵衛が利益を独占できなかった。


青兵衛

「二匹目のどじょうを探す人たちには感謝ですね。

 おいら、というかルナひとりでは多くの商品は作れないのでね。」


ルナ

「それだったら、自分の配下に置く店を増やせばいいのに。」


青兵衛

「新しい商売を考えることは楽しいのですが、軌道に乗ったら他の人にやってほしいと思うのです。」


ルナ

「なぞなぞは、答えを当てるまでが楽しい。という感じかな。」


青兵衛

「そう、その通りです。」


つづく


【読者様へ】


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