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【台本形式】【完結】仲間の美女3人と万能で最強のちからを手に入れました。神様にボクの「異世界アイデア」を採用された対価です。《書籍化》  作者: サアロフィア
第11章 戦後処理と落ちぶれた武家の娘

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091 身元引受する代価

ボクたちは気配を消して、大将軍 千の理岩の娘、理香が住んでいる場所を突き止めた。

そろそろ建て替えた方が良さそうな古い集合住宅、アパートだった。


ルナ

「町からずいぶん離れたところに住んでいるんだなあ。」


青兵衛

「仕事場と住処(すみか)は離れている方が良いですからね。

 なにか面倒くさいことがあった場合、移動できますからね。」


ルナ

「そんなものなんだね。

 まあ、ブラック企業から逃げることを考えれば良い考えだね。」


紅丸

「ルナ様、ぶらつくとはいったい何ですか?」


ルナ

「墨で塗ったかのように黒い環境で嫌々働かされる職場のことだよ。」


紅丸

「ああ、それは嫌ですね。」


黄庵

「どうやら、ひとり暮らしのようね。

 おかしな男性に寄生されていなくて良かったわ。」


青兵衛

「女性の独り身は危険ですからね。

 間に合ったようでなによりです。」


黄庵

「それでは、明日、町で話しかけるとしましょうか?」


ルナ

「えっ? 帰っちゃうの?」


青兵衛

「ここで話しかけたら、どこに逃げられてしまうか分かりませんからね。

 交渉に失敗したときのことを考えたら、ここ以外の場所で話しかけるべきでしょう。」


ルナ

「よく分かったよ。 解説ありがとう。」


ボクたちは、帰ることにした。





翌朝、ボクたちは町に来る予定だった・・・のだけれど、ボクのおなかの具合が悪くて、町に来れたのは、お昼過ぎになってしまった。


黄庵

「ルナさん、大丈夫ですか?

 出すだけ出した後で、下痢止めを処方したから大丈夫とは思いますが、早めに(かわや)に行ってくださいね。」


ルナ

「黄庵、ありがとう。

 トイレに駆け込むタイミングは間違えないようにするよ。」


青兵衛

「スリをするなら、このあたりが良いでしょうね。」


紅丸

「なぜ、そう思うんだ?」


青兵衛

「お昼ご飯を食べて満腹になったときが一番気が緩みますからね。

 狙いどきだと思います。」


ルナ

「さすがだね。 お金に関することで、青兵衛の右に出るものはいないと思うよ。」


青兵衛

「お金がないみじめさを一度でも知れば、だれでも、お金にくわしくなりますよ。

 適度なお金を得ることができているうちは、考えなくても生きていけますから、その方が幸せだと思います。」


ボクたちは、青兵衛の心の闇を感じて、なにも言えなかった。





しかし、町中を歩いても、理香さんの姿は見えなかった。


ボクたちは、町の警備隊に聞きに行くことにした。


町の警備隊に着いたら、みんながケガをしていた。


黄庵

「ルナさん、先に手当をしましょう。」


手当が終わったあとで、ボクたちは話を聞いた。


警備隊長

「青兵衛様、申し訳ありません。」


青兵衛

「なにがあったのですか?」


警備隊長

「美しい娘がスリをして失敗したのです。

 怒った大男は、その美しい娘を自分の物にすると言って、連れ去ろうとしたのです。

 われわれは止めようとしたのですが、力が及ばず負けてしまったのです。」


黄庵

「理香さんを傷物にさせるわけには行きません。

 ルナさん、紅丸さん、青兵衛さん、行きますよ。」


ルナ

「警備隊長さん、ボクたちを大男の家まで案内してください。」





ボクたちは、屋敷に警備隊を連れて乗り込んだ。


門番

「お通しできません。 あなたたちを通したら、わたしは仕事を失って食えなくなってしまいます。」


黄庵

「どきなさい。 永遠に腹が減らないようにしますよ。」


紅丸

「どけ!」


ルナ

「警備隊長さん、全員で乗り込みましょう。」


警備隊のみんなは屋敷に続く庭にいる護衛たちを引き付けてくれていた。


???

「ううう!」


黄庵

「こっちだ!」


黄庵は、ふすまを勢いよく開けた。


美しい娘が竹筒をクチに押し付けられて、舌を噛んで自決できないようにされていた。


美しい娘

「ほはひへ」


大男は美しい娘に蹴られながらも、笑っていた。


大男

「来ないで!か。

 元気だのう。

 小娘のチカラで蹴られても痛くはない。

 あきらめるまで、いや、疲れるまで待ってやろう。」


紅丸

「そこまでだ。

 その娘をはなせ!」


大男

「邪魔をするな!

 おい、野郎ども、この世間知らずどもを叩き出せ!」


紅丸

「ルナ様。」


ルナ

「うん、わかった。 輝け! モン」


黄庵

「ルナさん、待って。 それは止めてください。

 それを出されたら、理香さんを連れて帰れなくなります。」


ルナ

「じゃあ、どうすればいい。」


黄庵

「まずは、戦いましょう。

 その大男が言ったように、彼らがあきらめるまでか疲れるまで相手するしかありません。」


紅丸

「分かった。 だが、これだけの人数を集められたら、手加減はできないぞ。」


黄庵

「手足を切り落とさない限りは良しとします。」


紅丸

「分かった。 ルナ様、黄庵、青兵衛。

 しゃがんでいてくれ。」


ルナ

「これでいいかな?」


紅丸

「ええ、そのままでお願いします。


 抄烈華(しょうれっか) 三連。」


大男の手下たちは18人以上いたが、全員が斬られてうずくまった。


紅丸

「力の差が分かったか?」


大男

「そうかよ。 なら、こっちはどうだ。」


大男は黄庵に殴りかかった。


黄庵

「来てくれてありがとう。」


黄庵は体さばきをして、一本背負いで投げた後、手首を極めた。


大男

「い、いてえ。」


黄庵

「誰に会いたいのか知りませんが、後にしてください。」


大男

「い、痛い。 まいった、まいった。」


黄庵

「では、話し合いを始めましょうか?

 まずは、その娘を解き放ちなさい。」


大男は、美しい娘を解き放って、黄庵に向かって押し出した。


黄庵

「ルナさん、理香さんを抱きしめてあげてください。

 震えが収まるように、やさしくお願いします。」


ルナ

「う、うん。分かったよ。」


美しい娘、理香

「あ、あなたたちは誰なの。」


ルナ

「大将軍 千の理岩に理香さんのことを頼まれたんだよ。

 手先が器用で賢い娘だと聞いているよ。」


理香

「お父様の知り合いですか?」


ルナ

「うーん、知り合いかな? うーん。」


理香

「すみません。記憶力は良い方ですが覚えがなくて。」


ルナ

「顔を合わせるのは初めてかもしれないね。」


黄庵

「ルナさん、これから大事な話をするので、静かにしてください。」


ルナ

「わ、わかったよ。」


黄庵の声が真剣過ぎて、それだけ言うのがやっとだった。


黄庵

「理香さんを引き渡してもらう対価について、話し合いましょう。」


大男

「はした金では納得しないぜ。」


つづく


【読者様へ】


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