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【台本形式】【完結】仲間の美女3人と万能で最強のちからを手に入れました。神様にボクの「異世界アイデア」を採用された対価です。《書籍化》  作者: サアロフィア
第10章 カニング公爵との闘い

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086 敵国の将軍 千の理岩

【ギルドプレート製造工場】の工場長室


流通監視者

「大変です。 カニング公爵領からの物資の流通が止まりました。」


モンテマニー公爵

「領民たちの生活が成り立たなくなるのか?

 領内の物資を手配して、飢えるものがないようにしなければ。」


メクバール執事

「そうですね。

 領民の生活を困らせることで、わが領地に圧力をかけようとしているのですね。


 とはいえ、自領内の失業者はまだまだいます。

 他領地の失業者を優先するわけには行きません。」


青兵衛

「心配することはありませんよ。」


紅丸

「どういうことだ。」


青兵衛

「カニング公爵領からの商品は当たり外れがあるのです。

 文句を言っても聞く耳を持たないし、安かろう悪かろうですから、二回目の購入を考えるひとは少ないです。 今頃、みんな喜んでいるのではないですか?」


流通監視者

「たしかに、みんなの反応は薄かったです。 温度差を感じました。」


モンテマニー公爵

「では、当領地としては、しばらく様子を見よう。

 あわてる必要がないのであれば現状維持だ。

 メクバール、上手く回るように支援を頼むぞ。」


メクバール執事

「かしこまりました。」


モンテマニー公爵

「いつも丸投げですまないな。 頼りにしておるぞ。」


メクバール執事

「かしこまりました。

 そして、丸投げなんて、とんでもありません。

 仕事の方針を決めて頂いているので、大変やりやすいです。」


ルナ

「おふたりはゴールデンタッグですね。」


モンテマニー公爵

「うむ、そうだな。」


メクバール執事

「そうですね。」


おふたりは、良太郎さんの肖像画を寂しそうに眺めていた。





カニング公爵領内の軍事作戦室


カニング公爵領の大将軍 千の理岩(せんのりがん)は、部下の将軍を集めていた。


千の理岩

「カニング様は、今回の物資の輸出停止でモンテマニー公爵領が混乱するとお考えのようだ。」


将軍A

「物資が止められたら、領民たちの不満が爆発して、暴動が起こるかもしれませんね。」


将軍B

「領民たちが生活に困ったところで、我らが物資を持ってきて配れば、民衆を味方につけることができるでしょう。」


将軍C

「カニング公爵様は策士でいらっしゃるのだな。 味方で良かった。」


千の理岩

「残念ながら、そうはならないだろう。 カニング公爵様の思い込みやご希望とはちがってな。」


将軍D

「大将軍様の千里眼(せんりがん)のおかげで、われらは今まで生き残ってこれました。

 お考えをくわしくお聞かせください。」


千の理岩

「カニング公爵様は非常に聡明で慈悲深く優れた御方だが、良太郎様がからむと別人のように愚かになられるのだ。 モンテマニー公爵が【ギルドプレート製造工場】の工場長に良太郎様を選んだから、目が曇っておられるのだ。」


将軍A

「では、この戦いが始まったら、我らが負けるとおっしゃるのですか?」


千の理岩

「では、ワイダー公爵領の黒いカタナ、黒い円盤、カミナリ神官のような特殊能力者が来ても、勝つ自信があるのか?」


将軍B

「それは無理でしょうね。」


千の理岩

「モンテマニー公爵が任命した【監察官するな】※と仲間たちは、特殊能力者3人を倒したのだぞ。」


※この世界では、ルナという名前を聞き取ることができないひとが多いです。 聞き慣れた「~するな」に聞こえてしまうのです。 「掘ったイモいじるな!」と言われた栄語圏のひとが、「What time is it now ?」と聞こえるようなものと受け止めてください。


将軍C

「ということは、戦ったら犬死、無駄死にではないですか?」


千の理岩

「そうなるな。 だが、戦いに負けて、モンテマニー公爵様の領地に吸収された方が、カニング領の民たちは幸せに暮らせるだろう。 その良い例が、【ギルドプレート製造工場】だ。」


将軍D

「ワイダー公爵領の出稼ぎ者たちが帰国して、自領内の失業者500人を雇用した話ですね。

 理岩様は、どうするべきだとお考えですか?

 まさか、カニング公爵の命に逆らって、モンテマニー公爵様の領地を攻めないということですか?」


千の理岩

「わたしが考える作戦を聞いてくれるか?」


将軍A、B、C、D

「はい」x4


千の理岩

「まず、カニング公爵様のご命令通り、モンテマニー公爵様の領地に攻め入る。

 そのときには、領民たちに指1本触れないように兵たちに言い含めておく。


 おそらく、【監察官するな】と仲間たちが姿を見せるだろうから、姿を確認次第、逃げ帰ることにする。」


将軍A

「そんなことをしたら、いいえ、失礼しました。」


千の理岩

「いや、言ってくれないか?」


将軍A

「追い打ちを掛けて、カニング公爵様の領地に入ってくるのでないですか?」


千の理岩

「それが狙いだ。 入ってきてほしいのだ。」


将軍B

「どういうことですか?」


千の理岩

「領内の奥の方に引き込んだら、降伏するのだ。

 そうすれば、血を流さずに占領してもらうことができる。」


将軍C

「意味が分かりません。」


千の理岩

「ひとたび占領されてしまえば、われらもモンテマニー公爵様の領地の民となるから、生活を守ってくれるだろう。」


将軍D

「では、降伏のしるしに、理岩さまの首を差し出すのですか?」


千の理岩

「間違ってはいないが、タイミングが大事だ。

 戦争の責任者として、ワシが公開処刑されるつもりでいる。」


将軍D

「戦争の責任は、カニング公爵様にあるのではないですか?」


千の理岩

「そのころには、猫美様ともども逃げておられるだろうよ。」


将軍A

「猫美様を悪く言うな。」


千の理岩

「みんなはいまも猫美様と会話できているのか?」


将軍B

「いいえ、カニング公爵様とご結婚されてからは、お姿を見ることさえ難しくなりました。」


千の理岩

「カニング公爵様と猫美様は、仲が冷え切ったというか会えば言い争いばかりされているそうだ。」


将軍C

「そういえば、20代のときは可愛いから我慢していたが、猫美様が30歳を超えてからは我慢する気になれないと、カニング公爵様がぼやいていると聞いている。」


千の理岩

「だから、カニング公爵様は領地を放り出して、あたらしい若い美女を探しに行きたいのだ。」


将軍D

「じゃあ、逃げ出すことが分かっていながら、捕まえることも出来ないのですか?」


千の理岩

「その通りだよ。 だから、我々もモンテマニー公爵様の領地に入れてもらって、戦争の責任者としてワシの首をはねてもらうのが一番いいのだ。 被害者はワシひとりになるからな。」


千の理岩は、ハハハと大きな声で笑っていた。


将軍D

「じゃあ、理岩様のむすめである理香様はどうなるのですか?」


千の理岩

「あれも武家の娘だからな。

 常日頃から覚悟はできているはずだ。

 念のため、今回の出兵の前に話をして言い聞かせておく。


 理香のことを頼めるか?」


将軍D

「おそらく、大将軍の首ひとつでは足りぬでしょう。

 そのときは、わたしもいっしょに首を刎ねられるため、無理ですね。」


千の理岩

「そうならないことを願うしかないな。

 私の首ひとつで、モンテマニー公爵様が納得してくれることを祈ろう。」


つづく


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