079 工場長は良太郎
中立の騎士は、途方に暮れていた。
北にある【キータムアン】という町に行ってみた。
門番
「どちら様でしょうか?」
中立の騎士
「わしを知らんのか? 中立の騎士であるぞ。」
門番
「いえ、存じません。 確認いたしますので、お時間をいただけますか?」
10分後
門番
「あなたのことを存じている者がおりませんでした。」
中立の騎士
「ええ、お前では話にならん。 錦野町長の関係者なら知っているはずだぞ。」
門番
「おお、そうでございましたか? どうぞ、こちらへ。」
中立の騎士
「うむ、分かれば良い。」
しばらく歩かされたが、部屋に通された中立の騎士は機嫌を直していた。
受付の女性の後ろには、2名の執事らしきものと、さらに2名の騎士らしきものが立っていた。
中立の騎士
「うむ、わしが誰か分かったようでなによりだ。」
中立の騎士は、受付の女性の手を握ろうとしたが、さっと避けられただけでなく、ものすごい嫌悪感を隠そうともしない露骨な表情を返されて、たじろいでしまった。
受付の女性
「噂通りの御方ですね。」
中立の騎士
「ああ、なんだとう。」
中立の騎士が立ち上がろうとすると、2名の執事が受付の女性を背後にかばいだした。 そして、中立の騎士の喉元には、2本の剣先が向けられた。
落ち着きを取り戻した受付の女性は、中立の騎士を睨みつけた。
中立の騎士
「なんだ、この無礼な態度は?」
受付の女性
「無礼なひとはあなたです。 この部屋に来ていただいた理由はただ一つです。 二度とココに来ないという誓約書に署名して頂くためです。」
中立の騎士
「なにを訳が分からないことを言うか!」
中立の騎士は大きな声を張り上げたが、4人の護衛に守られた受付の女性は負けなかった。
受付の女性
「あなたと話し合おうとした私がバカでした。 あなたは、この町には出入り禁止とします。
誓約書に署名しますか?
それとも、暴れて、牢屋に入りますか?」
中立の騎士
「ぐぬう。」
受付の女性
「いえ、牢屋に入られたら、食事代が掛かりますね。
お帰り頂きます。」
中立の騎士は、仕方なく、立ち去ったのだった。
◇
中立の騎士は、途方に暮れていた。
【2位興国大学】に行ってみた。
門番
「どちら様でしょうか?」
中立の騎士
「わしを知らんのか? 中立の騎士であるぞ。」
門番
「いえ、存じません。 お待ちください。
教職員名簿を確認しましたが、お名前が見当たりません。
どなたかの紹介状をお持ちでしょうか?」
中立の騎士
「いや、もってはおらん。」
門番
「では、現時点において、あなたが部内の関係者であることが確認できないため、お帰り頂くことになります。 お出口は、あちらです。」
中立の騎士は、門前払いをされてしまった。
◇
中立の騎士は、途方に暮れていた。
【ギルドプレート製造工場】に行くかどうか迷っていた。
町の人A
「【ギルドプレート製造工場】の工場長が良太郎様に代わったそうだぞ。」
町の人B
「そうなのか? 良太郎は細かいことを言う代わりに、給料は相場より高めだからな。」
町の人C
「そうだよな。 個人の好き嫌いよりも、高い給料をくれるひとが工場長をやってくれる方が良いな。」
町の人D
「本当にそれだな。 お金が大事だ。」
中立の騎士 こころの声
『しめしめ、良太郎ならワシを大事にするだろう。 ワシの言うことを聞かないようなら、怒鳴りつけてやればいい。 これで、ワシの老後は安泰だな。』
中立の騎士は、【ギルドプレート製造工場】に行くことにした。
つづく
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