078 カニング公爵と中立の騎士
カニング公爵の執務室で、カニング公爵と中立の騎士が向き合っている。
カニング公爵
「中立の騎士様、ご訪問の目的はなにでしょうか?」
中立の騎士
「いやはや聞いているとは思うが、仲間たちが行方不明になっていてな。
錦野町長、熱血教師、正義の瓦版が行きそうなところに心当たりはないか?」
カニング公爵
「誰に向かってくちを利いているですか?」
中立の騎士
「わしの目の前にはお前しかおらんではないか?」
カニング公爵
「お前ですか? お分かりになっていないのですね。」
中立の騎士
「なにを訳が分からないことを言っている?」
カニング公爵
「はあ、仕方ないですね。 分かるように言ってあげましょうか?
ボクにはあなたは必要ないのです。 良太郎のような欠陥品と違ってね。」
中立の騎士
「どういう意味だ?」
カニング公爵
「我妻である猫美の不興を買った良太郎は、出る杭は打たれるで凡人以下まで評価を下げられてしまった。 だから、なにをするにもあなたの発言としなければ何もできなかった。
しかし、わたしは逆です。 我妻である猫美の支援があるから、すべてを自分自身で行えるのです。」
中立の騎士
「だから?」
カニング公爵
「あなたは用なしです。 お帰りください。」
中立の騎士
「それはないだろうが。ふざけているのか?」
カニング公爵
「錦野町長、熱血教師、正義の瓦版ではなく、良太郎の味方を続けるべきでしたね。
日付を戻せたら良いですね。 では、ご健勝をお祈り申し上げます。」
中立の騎士は追い出されてしまった。
カニング公爵 こころの声
『中立の騎士は、【中立】だと耳ざわりが良い言葉を正義の看板にしているつもりだろうが、俺から見れば【日和見】で役立たずのぼけ老人だな。
それにしても、良太郎の名前を聞くだけで腹が立ってくる。 猫美はなにか気に入らないことがあればいつも、
「良太郎の方が良かったかなあ?
あなたは約束を守らないウソつきだから。」
と言い出すからな。
おれがいつウソをついたと聞けば、
「つきあう決心をさせてくれた言葉を忘れたのか?」
と怒り出して止まらないからな。
ちゃんと誰よりも稼いで楽な暮らしをさせているだろうに、なにが気に入らないんだ。』
◇
2階の窓から追い出される中立の騎士を冷たい目で見ている美しい女性がいた。
猫美 こころの声
『あの老人を利用して、良太郎を攻略する情報が手に入るかと思った時期もあったけれど、結局、役には立たなかったわね。 最後の方では、良太郎と疎遠になっていたから、良太郎を孤立させる役にしか立たなかったなあ。 ということは、いない方がマシだったわね。 あの老人に払う給料をわたしに貢がせた方がマシだったわ。
それにしても、カニングは昔だったら、良太郎を引き合いに出せば色々としてくれたのに、最近はうるさそうに、
「あー。はいはい。」
って、あしらうだけだし。
これなら、良太郎を盛り立てた方がマシだったかしら。』
つづく
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