077 渡日橋と失業者の関係
モンテマニー公爵とメクバール執事は、温泉まんじゅうを配って戻ってきた。
青兵衛
「公爵様、なんだか切ない顔をされていますね。」
メクバール執事
「いつもなら、ひと箱を食べるところですからね。」
黄庵
「公爵様、それはさすがに、お身体に悪いです。」
モンテマニー公爵
「好きなものを好きなだけ食べて、なにが悪い。」
黄庵
「何事にも限度が有ります。」
モンテマニー公爵は、ぷくーっと、ほほを膨らませた。
この日以来、黄庵”は”モンテマニー公爵の健康について、なにも言わないことにした。
◇
雰囲気が悪くなったことを感じたメクバール執事は、話題を変えることにした。
メクバール執事
「ルナ様たちが行かれた【渡日橋】が、雷に打たれて、こなごなに壊れました。」
ルナ
「地震、カミナリ、家事、オヤジ と言うくらいですから、怖いですね。」
メクバール執事
「地元の住民の話では、空に【聖職者の帽子】が映し出されて、3発も【渡日橋】に当たったそうです。」
ルナ
「うわあ、【渡日橋】を渡っていて、ケガしたひとは多かったでしょうね? お悔やみ申し上げます。」
紅丸、黄庵、青兵衛 こころの声
『ルナが、ラミルタで反射した3発だな。 まさか、ねらって【渡日橋】に当てたのだとしたら、流石すぎる』x3
モンテマニー公爵
「残念ながら、ワイダー公爵領の者が逃げ帰った後だったので、誰もケガをしなかった。」
紅丸
「公爵様、そこは、幸いにして、と言われた方が良いのでは?」
モンテマニー公爵
「これは、失礼した。 つい、本音が出てしまった。
幸いにして、誰もケガをしなかった。」
黄庵 こころの声
『食生活にさえ、口出ししなければ、いつも通り温厚なのね。』
黄庵は愛想笑いをした。 モンテマニー公爵も愛想笑いで応えた。
モンテマニー公爵
「【ギルドプレート製造工場】の従業員たちが戻れそうにないから、わが領地の失業者500人を働かせることにした。 あの3発のカミナリは正義の雷だと多くの者たちが喜んでおったぞ。」
メクバール執事
「わが領民が失業しているのに、なぜ他の領地のものが働いて収入を得るのか、皆が腹立ちを感じていました。 いっそのこと、【渡日橋】は直さない方が良いと考えます。」
モンテマニー公爵
「これ、メクバール、そんなことを言ってはいかん。 優先順位が低いため後回しにするしかないが、いずれ直すつもりだ。」
メクバール執事
「失言をお許しください。」
モンテマニー公爵
「うむ。分かれば良い。」
黄庵 こころの声
『食生活にさえ、口出ししなければ、いつも通り温厚なのね。』
黄庵は愛想笑いをした。 モンテマニー公爵も愛想笑いで応えた。
☆ 理想の美女7人に愛される生活。ベーシックインカムで儲けた「カセイダード王国」に移住して正解でした。
「164 300年前のモンテマニー公爵との思い出」を参照いただければ意味が分かります。
◇
その夜の食事は、天ぷらだった。
モンテマニー公爵
「天ぷらは、ワシの大好物でな。 皆もたくさん食べてくれ。」
ルナ
「ありがとうございます。」
しかし、3回目のお代わりをしようとしたら、黄庵ににらまれたので、ボクたちはお代わりしなかった。
家に帰ったときに、ボク=ルナ、紅丸、青兵衛は、黄庵に説教された。
黄庵
「みんなに食生活についての注意が有ります。 家着に着替えたら、集まってください。」
月夜、紅姫、黄花、青紫は、寝間着に着替えて集まった。
黄花
「みんな、いいですか?
甘いものや、脂っこいものはできる限り控えてください。
他の人よりも早く老けて年取って、みにくい中年太りになってしまいます。
今後は、お代わりを勧められても、お代わりをしないでください。」
月夜
「じゃ、じゃあ、公爵様は良いのですか?」
黄花
「注意したら、ものすごい不機嫌になられたのよ。 温厚な公爵様にも欠点があったのだと良く分かりました。 あのひとに食生活を注意できるひとがいたら、顔を見たいわ。 ぜったいにいないと思うけどね。」
ボクは、公爵様が注意されている未来が見えたので笑いそうになったが、顔に出さないようにした。 ボクは痛い目にあいたくないからだ。
黄花
「だいたい、お饅頭なんて2個でも多いのに、ひと箱20個も食べていたなんて、気分が悪くなって吐きそうなくらい気持ち悪かったわ。 洗濯をしろと言われた方がまだマシだわ。」
月夜
「えっ? じゃあ、今日は洗濯をお願いできますか?」
黄花
「どれくらい嫌かを表現しただけであって、洗濯をする気は無いわ。」
月夜
「よく分かったよ。 じゃあ、今日の分お洗濯を済ませたいから、解散で良いですか?」
黄花
「ええ、分かってくれたら、それでいいわ。」
紅姫
「月夜、洗濯はわたしが手伝うわ。」
月夜
「本当に? うれしいよ。」
紅姫
「修行用の道着を洗うことが多かったので、唯一できる家事ですから。」
青紫
「じゃあ、わたしは、皿洗いを手伝うわ。」
月夜
「本当に? うれしいよ。」
青紫
「捨てないで済む家事なら、苦痛じゃありませんから。」
黄花
「じゃあ、わたしは片づけを手伝うわ。 出番がない道具や物を飼い殺しにすることが嫌いだからね。」
月夜
「あきらかに使わないものだけにしてね。 ボクは捨てることが嫌いだから。」
黄花
「それなら、捨てる候補を決めて、青紫と相談するわ。」
青紫
「もちろん、手伝います。 保管料の方が高いくて出番が来ないものは不良在庫ですから、早めに手放しましょう。」
黄花と青紫は固い握手を交わした。
つづく
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