066 新しい力は、ナイト召喚
お茶会が終わるとき、ミサキが3つの袋を、【未来絵星号】に積み込んでくれた。
そして、1つの包みをシクペリア様に渡した。
ミサキ
「ルウナさんから渡されてもイウラは喜ぶでしょうが、シクペリア様からの方がもっともっとイウラは喜びますわ。」
シクペリア
「それでは、ワタシから渡すことにしよう。」
ボクたちは、ミサキに御礼を言ってから、シクペリア様の案内でイウラの部屋に行った。
◇
イウラの部屋
イウラは少し、汗をかいている気がしたが、部屋の中は綺麗に片付いていた。
イウラ
「シクペリア様、ルウナ、お待たせしました。」
シクペリア
「イウラ、これは、ミサキから預かってきたイウラの分の茶菓子とティーパックだそうだ。」
イウラ
「ありがとうございます。」
シクペリア
「あとで、ミサキにも御礼を言ってくれ。」
イウラ
「もちろんです。」
イウラはもらったお菓子を確認して、生ものは冷蔵庫に入れた。
そのあとで、ボクたちは、丸いテーブルに座った。
シクペリア
「すまない、ルナ。 不便をかけた。」
イウラ
「【レバーラ】で異世界間移動ができないことを、おっしゃっているのよ。」
シクペリア
「この埋め合わせに新しい能力をプレゼントしたい。 なにか希望はあるか?」
ルナ
「今度、ノワール世界に落とされたときに、紅丸たち3人を呼び寄せることはできますか?」
シクペリア
「【レバーラ】の逆バージョンだな。 友情関係が成立した者の所へ行くのではなく、来てもらう。 では、ルナの仲間の美女3人が、ルナのもとに来ることが出来る呪文【レバルト】は、どうだろうか?
【レバーラ】の来るバージョンで、【レバル】。そして、3人を同時に呼び寄せることができる【レバルト】の2つの呪文をプレゼントしようと思う。」
シクペリア こころの声
『【レバル】x3のトリプルバージョンだから、【レバルト】。我ながら素晴らしいネーミングセンスだな。』
ルナ
「【レバーラ】 オールナイ【ト】を略されたのですね。 なんて、かっこいい。流石はシクペリア様。お見逸れしました。」
シクペリア
「よく分かったな。さすがはルナだ。」
シクペリア こころの声
『【ト】リプルの【ト】よりも、数段上だな。ネーミングセンスでルナと張り合うことはやめよう。』
ルナ
「素晴らしい呪文をいただき、感謝します。
シクペリア様、イウラ、お二人に直接会う機会は、もうないだろうから名残惜しいんだけれど、紅姫、黄花、青紫は、ボクのことを心配していると思う。
だから、この辺で、元の世界に帰った方が良いと思うのです。
そうしても、良いでしょうか?」
シクペリア
「そうだな。 そうした方が良いと思う。 このままでは、紅姫が風邪を引いてしまいそうだ。」
ルナ
「えっ? 紅姫になにが起こったのですか?」
シクペリア
「水垢離という神仏に祈願する行為で、ルナの無事を祈っている。」
イウラ
「黄花は、月の光の下で祈りを捧げているわ。」
ルナ
「とすると、青紫は?」
シクペリア
「王真加勢陀の像に祈ってるな。 あまり、良くないな。」
ルナ
「それは、どういうことですか?」
イウラ
「シクペリア様にパワーアップしてもらった【レバーラ】で、黄花たちのもとへ帰りなさい。」
ルナ
「うん、分かった。 それじゃあ、またお会いできる日をお待ちしています。
【友情確認訪問呪文 レバーラ】 紅姫たちのところへ、連れて行って!」
ルナが無事に元の世界に戻ったことを確認したシクペリア様とイウラは深刻そうな顔をしていた。
シクペリア
「王真加勢陀は悪い奴ではないのだがな。」
イウラ
「そうですね。タダより高いものはないから、仕方ないのですが。」
シクペリア
「なるだけ、借りを作らせないように、それとなくルナに教えてやってくれ。」
イウラ
「そうですね。 青紫は、ルナがしっかりと守るべきですからね。」
◇
元の世界
ボクは、水垢離している紅姫の前に帰ってくることが出来た。
紅姫
「ルナ様、ルナ様。」
紅姫は、胸の中にボクを抱きしめて、涙を流して喜んでくれた。
黄花
「ルナさん、お帰りなさい。 青紫さん、ルナさんが帰ったわ。」
青紫
「ルナ、良かったわ。 本当に、あれ? なんだか手がダランと垂れていないかな?」
黄花は月夜を見て、体格をひとまわり大きくしてから、紅姫をルナから引き剥がした。
黄花
「紅姫、あなたの胸で、ルナをおぼれさせる気なの?」
黄花は、ルナの鼻をつまんで、ルナの口から息を吹き込んだ。
ルナ
「お花畑にいたんだよ。その向こうには、綺麗な川が流れていたよ。」
青紫
「ルナ、帰ってこれて良かったわ。」
黄花
「紅姫さん、誰かを抱きしめるときは、顔を横に向けてからにしてよね。」
青紫
「お手本を見せてあげます。こうですよ。」
青紫は、自分の胸に紅姫を抱きしめた。
青紫
「こうしたら、ちゃんと息ができるでしょ。」
紅姫
「あ、ああ。」
青紫
「だけど、真正面から抱きしめると・・・」
紅姫
「ああ、いい香りだ。 ぶ、ぶふう。」
紅姫は青紫を押し戻した。
黄花
「どう、分かった? 紅姫。」
紅姫
「ああ、よく分かった。 100年くらいは忘れないと思う。」
◇
ボクは、【未来絵星号】をみんなに紹介した。
ルナ
「未来絵星号」
紅姫
「これは?」
ルナ
「神様がくれた乗り物だよ。 今度、みんなで乗ろうね。」
ボクは、未来知見の女神 ミサキがくれた3人へのお茶菓子を、みんなに振舞った。
とても、美味しく喜んでくれた。
黄花
「それで、突然消えた月夜は、どこに行っていたのですか?」
ボクは、ノワール世界に落とされたことと神様からもらった新しい呪文のことを説明した。
紅丸
「ということは、次はわたしたちを呼び寄せて戦えるのですね。」
ルナ
「そうだよ。 そのときは、心構えをしておいて欲しい。」
青紫
「次は、利息を付けて返してやりましょう。」
ルナ
「こころ強いよ。 これからもよろしくね。」
紅姫、黄花、青紫
「もちろん!」x3
◇
正義の瓦版
「もうこれ以上、良太郎の被害妄想を大目に見ることはできない。」
◇
意識が戻らない良太郎の看病を、モンテマニー公爵は続けていた。
つづく
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