064 次元を超えられない【レバーラ】
ボクは、未来絵星号から降りて、たたかうことにした。 3対1は怖いけれど、未来絵星号ごと斬られて終わることが目に見えていたからだ。
ルナ
「3対1で戦おうなんて、卑怯者。 恥ずかしくないのか?」
よろいの騎士
「正々堂々と戦って負けたらバカだからな。 黒色円月刀。」
ルナ
「【能力抑制呪文 ベルマイラ】」
しかし、ボクが呪文を唱える方が遅かった。
ルナ
「ぐがあ。 い、痛い。」
よろいの騎士
「紅丸の相殺波が無ければ、無抵抗の標的だな。」
ルナ
「紅丸~!」
美しいドレスの女性
「ここまで来れるわけ無いでしょ! バカなの?
黒色円盤光装飾。」
ルナ
「【反射呪文 ラミルタ】」
しかし、ボクが呪文を唱える方が遅かった。
ルナ
「ぐがあ。 あ、熱い。」
美しいドレスの女性
「青兵衛の【音色の算盤】が無くては、跳ね返せないようね。 いい気味だわ。」
ルナ
「青兵衛~!」
聖職者の帽子
「来れるとは思わないことだな。 バカが。
神の御加護は私たちにあります。
空を見なさい。
あの雷雲を!
神を信じない者たちには、天罰が下ります。」
ルナ
「先手必勝! 【空を割る雷を呼ぶ呪文 キュワールサ】」
聖職者の帽子
「遅い! 正義のいかづちに打たれろ!」
ルナ
「・・・」
聖職者の帽子
「黄庵の【聴診丸】が無い限り、ワタシの精神統一が乱されることは無い。
おや、静かだな。 いかづちに打たれたら、さすがのルナも動けないか。 では、とどめを刺してやろう。」
よろいの騎士
「まだ早い。 あと、2,3回は斬りつけてやりたい。」
美しいドレスの女性
「そうね、こんがり焼きあげて、ルナの仲間たちに食べさせてやりましょう。 涙を流して喜ぶと思うわ。」
聖職者の帽子
「まあ、我らの力は、ノワール世界では3倍になるから、そうゆう遊びをする余裕はあるが、ほどほどにしろよ。 じゃあ、ワタシも、落雷位置を狙い通りにするための練習を実地でさせてもらおうか?」
ルナ こころの声
『そうか、3倍のちからだから、素早さも3倍なのか? 競り負けるわけだ。』
ルナ 小声
「【能力向上呪文 トゥート】」
ルナの能力が3倍になった。
ルナ 小声
「【体力回復呪文 トゥベルサ】」
ルナの体力が回復した。
ルナ 小声
「黄庵。 帰ったら、けがを治してね。 【万能治療呪文 スリーカー】は、性魔力を大量に消費するから今は使えない。」
◇
元の世界
紅丸
「いま、ルナ様に呼ばれた気がした。」
青兵衛
「わたしも、ルナに呼ばれた気がしたわ。」
黄庵
「なぜだろう? ルナさんがケガしている気がする。」
紅丸
「ルナ様のもとに飛んでいけたら、どんなにいいか?」
◇
ノワール世界
よろいの騎士
「では、2回目を受けろ。 黒色円月刀。」
ルナ
「【能力抑制呪文 ベルマイラ】」
今度は、ボクが呪文を唱える方が速かった。
美しいドレスの女性
「なぜ? さっきまで余裕だったのに?
黒色円盤光装飾。」
ルナ
「【反射呪文 ラミルタ】」
今度は、ボクが呪文を唱える方が速かった。
聖職者の帽子
「神を信じない者たちには、天罰が下ります。」
ルナ
「先手必勝! 【空を割る雷を呼ぶ呪文 キュワールサ】」
今度は、ボクが呪文を唱える方が速かった。
ルナ
「これで、逆転だね。
【三点収束光点呪文 テグトス】x3」
ボクは、なんとか3人を倒した。
ルナ
「なんども同じ戦いはしていられない。 【敵方の神器】を砕いてやる。」
ボクは、【敵方の神器】を回収しようとしたが、空の彼方に飛んで行ってしまった。
ルナ
「間に合わなかったか? もう体力の限界だ。 未来絵星号の中で休もう。 あれ? 未来絵星号は、どこだ?」
空から声が聞こえる。
ワイダー
「ルナ、敵ながら、あっぱれと誉めてやろう。 だが、このノワール世界に置き去りにしてやる。 ルナ、苦しみながら、飢え死にするがいい。 ワハハハハ。」
ルナ
「わ、ワイダー? あなたが、ボクたちの敵なのか?」
ワイダー
「ルナ、思いあがるな。 ワタシと張り合えると思うな。 モンテマニー公爵と力を合わせても、ワタシには及ばぬわ。 さらばだ。 もう会うことはなかろう。 ワタシの言葉を聞けたことを冥途への土産にするがいい。」
ワイダーの声が消えた。
ルナ
「お腹が減った。 せめて、水が飲みたい。」
ボクは、力つきて倒れてしまった。
◇
未来知見の女神 ミサキの部屋
愛と美の女神 イウラ
「ミサキ、どうして、未来絵星号を引き上げたの? ルウナを乗せて帰ってくるべきでしょ?」
ミサキ
「引き上げたのではないわ。 押し返されたのよ。 どちらにせよ。 もう一度送るから安心して。 そして、送る前に、十分な量の食べ物と飲み物を積み込むわ。 イウラ、手伝いなさい。」
イウラ
「ミサキ、ごめんなさい。 もちろん、手伝うわ。」
ミサキは、食べ物と飲み物を積み込んだ【未来絵星号】を、ノワール世界に送り込んだ。
ふたたび、ルナの前に【未来絵星号】が現れた。
◇
ノワール世界
イウラ
「ルウナ? 目を覚まして。」
ルナ
「い、イウラ? 助けて?」
イウラ
「目を開けて! ミサキが食べ物と飲み物を積み込んだ【未来絵星号】を、ノワール世界に送り込んでくれたわ。」
ルナ
「本当だ。 ありがとう。」
ルナは、【未来絵星号】に乗り込んで、食べ物を食べて、飲み物を飲んで、ひと息ついた。
ルナ
「よし、【未来絵星号】。ボクを、もとの世界まで連れて行ってよ。」
ボクは、【未来絵星号】を運転して前に進んだが、どこまで行っても白い平面世界だった。
イウラ
「ルウナ? どうして、【友情確認訪問呪文 レバーラ】を使わないの?」
ルウナ
「イウラ? 見てくれる? 【友情確認訪問呪文 レバーラ】」
シクペリア、イウラ、紅姫、黄花、青紫の名前が灰色になっていた。 いわゆる、グレーアウトして利用できない状態だった。
ルウナ
「イウラ? 見てくれた? 【友情確認訪問呪文 レバーラ】は、異次元にいる仲間のところへは飛べないみたいなんだ。」
イウラ
「そんな? シクペリア様が、こんな事態を想定できなかったなんて。」
ミサキ
「そういうことだったのね。 予想外の事態ね。 イウラ? しっかりしなさい。 放心して、ぼーっとしている場合じゃないでしょ。 シクペリア様を呼んできなさい。」
イウラ
「わ、わかったわ。 すぐに呼んで来るわ。」
イウラは、ミサキの部屋を飛び出して、シクペリア様を呼びに行った。
つづく
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