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【台本形式】【完結】仲間の美女3人と万能で最強のちからを手に入れました。神様にボクの「異世界アイデア」を採用された対価です。《書籍化》  作者: サアロフィア
第7章 熱血教師は正しいか?

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054 ひと、人、ヒト それが全てだ

モンテマニー公爵へのおみやげ、スイカを買った日の夜18:30


ボクたちは、モンテマニー公爵の玄関にいた。


ルナ

「ピンポーン」


ボクは、紅丸、黄庵、青兵衛からの冷たい視線を感じたので、仕方なく、呼び鈴を鳴らすことにした。


呼び鈴

「ピンポーン」


ドアが開けられた。


メクバール執事

「ルナ様、紅丸様、黄庵様、青兵衛様、ようこそお越しくださいました。

 ささ、こちらへ。 公爵様も待ち構えておられます。」


ルナ

「ありがとうございます。」


紅丸、黄庵、青兵衛

「お邪魔致します。」


食堂に通されると、モンテマニー公爵はすでに席に座っていた。

なにか飲んで待っているかと思っていたら、なにも飲まずに待っていたようだ。


モンテマニー公爵

「おお、ルナ殿、紅丸殿、黄庵殿、青兵衛殿。

 よく来てくれた。

 連日の呼び出し、すまないな。」


ルナ

「いえいえ、美味しいご飯を食べるためなら喜んで来ます。

 い、痛い。」


ボクは、黄庵におしりをつねられた。


黄庵(小声)

「ルナさん、公爵様に会えるなら、喜んで来ます。でしょ。

 やり直しなさい。子供じゃないんだから。」


モンテマニー公爵

「黄庵殿、気にしないでくれ。

 わしとルナ殿は、ジイと孫のような関係だからな。」


ルナ

「ほらね、問題ないじゃないか?」


黄庵

「で、ですが・・・」


モンテマニー公爵

「ただ、晩ごはんのあとは、仕事の依頼について話をしたい。

 そのときは、ビジネスライクで頼むぞ。」


ルナ

「かしこまりました。 モンテマニー公爵。

 その点は、心得ております。」


黄庵

「ルナ? あなたは、ビジネスライクな口調もできたのですか?」


青兵衛

「ビジネスとプライベートで、言葉遣いを変えられるなんて、さすが、ルナ。」


ルナ

「まあね。ただ、あまり、こういう話し方はしたくないんだ。

 壁を作られて、距離を置かれたみたいで悲しくなるからね。」


モンテマニー公爵

「その通りだな。 晩ごはんの時くらいは、気楽に行きたいものだ。」


メクバール執事

「黄庵様、お気遣いありがとうございます。

 我が主もこう申しておりますので、気を楽になさってください。」


黄庵

「御厚意ありがとうございます。」


ルナ

「では、公爵様、しばらくは、甘えさせてもらいます。」


モンテマニー公爵

「うむ、そうして欲しいものだ。」


ルナとモンテマニー公爵は、にっこりと微笑みあった。


ルナ

「ん、んん。 公爵様、今日はね、お土産に果物を持ってきたよ。」


モンテマニー公爵

「おお、それは、楽しみだ。

 どんな果物だ。」


ルナ

「ほら、あれだよ。」


ルナは、4つの大きな丸ごとスイカを指さした。


モンテマニー公爵

「おお、これは見たことがないくらい大きな果物だ。

 もしかして、これは? す、ス。」


ルナ

「そうだよ。スイカだよ。

 大きいから、お屋敷にいるひと全員に分けることができるよ。」


モンテマニー公爵

「おお、それは、素晴らしい。

 部下たちの晩ごはんは終わったばかりだから、早速、みんなで分けるとしよう。

 メクバール、みなに分けるのを手伝ってくれ。」


メクバール執事

「かしこまりました。」



モンテマニー公爵の従業員食堂


モンテマニー公爵

「皆の者、席に座ったか?」


モンテマニー公爵は、席に座った従業員を見渡した。


モンテマニー公爵

「ルナ殿たちがスイカという果物をお土産にくれたので、みんなで食べたいと思う。

 全員に配ってもらったが、まだもらっていない者は手を上げてくれ。」


誰も手を上げなかった。


モンテマニー公爵

「そうか、では、確認するとしよう。

 みな、自分の皿を手で持ってくれ。」


モンテマニー公爵は席を立って、ひとりずつ、目の前にスイカが配られていることを、厳しい目つきで確認していった。 そして、切り分けられたスイカの大きさが小さい場合は、みなと同じ量になるように追加するように指示していった。


モンテマニー公爵

「うむ、全員に無事に配られているようだ。

 では、ルナ殿。 いただきます。の号令を頼む。」


ルナ

「いただきます。」


食堂にいる全員

「いただきます。」x全員


みんな初めて食べる果物に満足してくれた。


モンテマニー公爵

「ルナ殿、紅丸殿、黄庵殿、青兵衛殿、お土産ありがとう。

 おかげで、みなが喜んでくれている。」


ルナ

「紅丸が選んでくれたんです。

 紅丸、ありがとう。」


モンテマニー公爵

「紅丸殿、ありがとう。」


紅丸

「気に入ってくれて、嬉しいです。」


モンテマニー公爵は、みんなが食べている様子を、静かな様子で見守っていた。


モンテマニー公爵

「皆の者、手を止めてくれて、ありがとう。

 これから、わたしは、ルナ殿たちと晩ごはんを食べることにする。

 よろしく頼むぞ。」


屋敷の皆さん

「はい。」x全員



モンテマニー公爵は、ルナたちとの晩御飯を食べようとしていた。


紅丸

「モンテマニー公爵、聞いても良いですか?」


モンテマニー公爵

「なにかな?」


紅丸

「お屋敷の皆さんは、すでに晩ごはんがお済みなのですか?」


モンテマニー公爵

「ああ、すませてもらった。

 メクバールも食べ終わっているな。」


メクバール執事

「はい、お先に頂きました。」


紅丸

「主君よりも先に部下が食事を済ませるのは、上下関係がはっきりしないから良くないと考えます。」


モンテマニー公爵

「そういう考え方もあるだろうな。」


青兵衛

「お屋敷の皆さんが働きやすいように、先に食べてもらったのですか?」


モンテマニー公爵

「その通りだ。

 自分の腹を満たしていない状態で、他人の腹を満たすための仕事をしろと命じても、効率が悪いからな。」


黄庵

「効率ですか?」


モンテマニー公爵

「ああ、そうだ。 メクバール、説明を頼む。


 黄庵殿、すまないが腹が減りすぎてな。

 食べながら話すことはお行儀が悪いから、食べることに専念したい。」


メクバール執事

「黄庵様、効率のためというのは、名目です。建前というべきかも知れません。」


黄庵

「建前ですか?」


メクバール執事

「そうです。 あくまで、上と下の関係であると明確にしないと、主人をなめてくる者が出ます。

 対等だとか言い出す者を相手にしていては、組織は混乱します。」


青兵衛

「従業員は家族だ! 笑顔で言って油断させようとする者よりも良心的ですね。」


メクバール執事

「おっしゃる通りです。

 良いひとに見せかけて信じさせようとする者は、絶対に信用してはいけません。


 そして、味方も信じるべきではありません。


 あくまでも、いっしょにいることが生存戦略として有利だからだとか、得するから味方でいてくれると冷めた考え方をするべきです。」


ルナ

「たしかに、その通りだね。

 どちらか一方だけが得する関係は異常だからね。

 そんな変な関係は長続きしないよ。」


青兵衛

「商売でも同じです。 お互いに利益を分け合って儲けるために協力するだけですからね。」


メクバール執事

「ただ、公爵様の本音は、腹が満たされて心に余裕ができた状態で働いて欲しいですね。

 自分の食事が済んだ後であれば、主人の食事の世話をすることになっても、気分よく働けますからね。」


紅丸

「腹が減っては戦はできぬ。ですね。」


メクバール執事

「その通りです。」


黄庵

「お土産のスイカを切り分けるときに見回りをされた理由は何ですか?」


メクバール執事

「そ、それはですね。その・・・」


ルナ

「言いにくいことですか?」


モンテマニー公爵

「ありがとう、メクバール。ひと心地付いたから、わしが説明する。

 おみやげを配るときは、注意が必要なのだ。


 全員に配ったつもりでも、もらっていない者が出る場合があるのだ。」


ルナ

「うっかり、配り忘れたとかですか?」


モンテマニー公爵

「いいや、ちがう。

 ひとに配った分を、こっそり盗るヤツがいるのだ。


 俗にいう、お土産飛ばし、という嫌がらせ行為だ。


 もらっていない者が、

  「わたしの分を忘れてない?

   わたしは、もらっていないよ!」

と言ってくれれば良いのだが、


 もらっていない者が、

  「おみやげ、ありがとう。」

と言ってくることがあるのだ。


 わたしは、当然、

  「どういたしまして。」

と笑顔で答えた。


 しかし、ずいぶん後になって、

  「わたしには、くれなかった。

   イヤな奴。」

という噂を流されたと知った。」


紅丸

「話が見えないというか、訳が分からない。」


青兵衛

「公爵様と、その誰かをケンカさせたい者に、ワナに嵌められたということですか?」


モンテマニー公爵

「後から考えれば、そうなるな。

 それからは、顔を合わせながら渡すことにしたが、悪評は残ったままだった。」


黄庵

「その嫌がらせをしたものは、精神がゆがんでいますね。」


モンテマニー公爵

「その通りだと思う。

 ただ、そのような行為をさせる隙を作らないことと、信頼関係が無い者がひとりでもいる場合は、おみやげなど配るべきではなかった。

 他人と仲良くしようと考えること自体が間違いだったのだ。」


ルナ

「分かるよ。 ボクも似たような経験をしたからね。

 ボクの場合は、他の人にお土産の配布を頼んだけれど、裏目に出た気がする。

 他人と仲良くしたいと考えることが間違いだったと後悔しているよ。」


紅丸

「お待ちください。ルナ様。

 それでは、わたしたち3人は、どうなのですか?」


ルナ

「紅丸、黄庵、青兵衛の3人は例外だよ。

 3人に出会うために、ボクはこの世界に来たんだ。」


黄庵

「それを聞いて安心したわ。

 信じてくれとは言わないけれど、ルナさんに、いっしょにいたいと思ってもらえるようにするわ。」


青兵衛

「ルナと共にいることで、私たちが得していると思えたら、安心できるよね。」


ルナ

「そうだね。」


モンテマニー公爵

「ルナ殿。男性のこころをつかむには、胃袋をつかんだ方が手っ取り早い。

 メクバール、ルナ殿のために、料理教室を開くようにしてやってくれ。」


メクバール執事

「かしこまりました。」


ルナ

「ありがとうございます。」


ナレーション

「モンテマニー公爵とメクバール執事の目には、ルナが女性で、紅丸、黄庵、青兵衛が男性であると見えています。」



晩ごはんの後で・・・


モンテマニー公爵とルナは、ビジネスモードのポーカーフェイス、言い換えると無表情な顔で話をしている。

先ほどまでの、ジイと孫の雰囲気は消えていた。


メクバール執事

「それでは、みなさんに次に行って欲しい場所について、説明します。

 熱血教師を卒業させた教育機関【2位興国大学】です。」


ルナ

「熱血教師ね。

 関わりたくないね。」


黄庵

「目的を教えてください。」


モンテマニー公爵

「良太郎を傷つけた人間は大勢いるが、錦野町長の次に粛清するべき者は、熱血教師だと考えている。

 あんなものが、教師の称号を得ていることがおかしい。


 世の中で大事なものは、なにで決まるのか?


 どこまで行こうが、ひと、人、ヒト それが全てだ。」


つづく


【読者様へ】


 あなたの30秒で、この作品にパワーをください。

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